厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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<<   作成日時 : 2006/11/14 22:09   >>

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あまりによすぎたGDP統計にちょっと一瞬今朝は頭の中が真っ白になったが、ともあれお仕事お仕事でした。機械受注の数字の悪さがMNPに絡んだ携帯電話がらみの数字の影響が大きいため、見た目ほど悪くはならないとは思っていたが、これほどとは。ただ、GDPへの寄与度の高かった設備投資であるが2002年以降速報値には出荷サイドの数字が主に用いられているので本当に需要の強さを表しているかどうかは不明。このことは次回の数字を見るとき考えておかなければならないだろう。

あとはやはり相変わらず外需頼み。

個人消費は相変わらずだ。依然としてダムが放水してくれない(あるいはどこかへ水を横流ししている?)ため下流の下々にはありがたいおこぼれが流れてこない・・・という話を役員の前でしたら話をそらされた。

四半期の数字なのである程度の感じは福井総裁にもわかっていたのではないかと思う。そうでなければあそこまで強気の発言が出る余地はなかったのではないか?

興味深かったのはマーケットの反応で、円債10年は1.75%にも遠く及ばず。指標のサプライズの度合いと株が大幅に反発した割にはおとなしい(と私は思ったのだがこれはポジショントークかな)、為替にいたっては瞬間ドル円で117円台後半のストップロスを連続してヒットしたものの結局それほど動かず。実際に利上げがあった後のマーケットの反応も推して知るべしだろう。

ここまでマーケットのボラティリティーが落ち込んだ原因としては、今回の市場参加者のなかで「実需」の占める割合が多いことがあげられるだろう。円安をもたらしているのは個人の害債ファンド買いであり、ユーロ高をもたらしているのは中央銀行の外貨準備シフトが影響している。いずれも「反対売買」を予定していない実需である。かつて相場をかく乱させたヘッジファンドも基本的にジョージ・ソロスのようなタイプのピュアなマクロファンドは今ははやらず、そこそこのリターンを狙って代替多くのストラテジーを組み合わせて運用するから、ポンドを叩き潰したような威力はもうない。逆にそこそこの利益を上げるために買いもちとカバードコール(コールオプションの売り)を組み合わせたりしているから、何のことはない、日本の年寄りの外債投資とそんなに変わらない。

キャリートレードが本当に解消されボラティリティーが急上昇するためには円金利の相当な上昇か外貨金利の相当な下落が必要だが、それは早くても半年先になりそうだ。半年先というのは、過去の例では米国が利上げサイクルを打ち止めにしてから毎回円安傾向がさらに最低でも1年以上続いたという経験則があるからだ。(今年6月に利上げを休止している)。まあその後はやはり金利差縮小ということで円高傾向になるわけだが、2000年以降また新たな状況が出現し始めている。米国が人口がどんどん増えているという事実、ユーロが領域をどんどん拡大して通用力を増しているという事実、資源国がどんどん発言力を増しているという事実。日本の人口が減り始めたという事実と夫婦あたりの子供が1.25人という事実、それにもかかわらずかたくなに外国人に門戸を閉ざしているという事実。20年の経験からは「今度こそちがう」と思ってやったときには必ず間違えるものだが、今回はもしかしたら・・・・と思う。日本の貯蓄が外債を買いつくすまで円安が続くかもしれない。

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