厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS 日銀の利上げ−正常化ロジックの行き先は?

<<   作成日時 : 2007/02/21 21:50   >>

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これまでしばらく仕事がらみの話をしなかったのは、まあ結構この件で気合が入っていたからでして、今朝は朝から鼻息荒く、お昼休みもそこそこにモニターの前で陣取っていたわけです。
で、後出しといわれるかもしれませんが、今回は私の予想通り利上げでした。予想以上に「正常化ロジック」が前面に出たコメントまでつけられていたような気がします。この辺はきっと本石町さんなどほかのかたがたがもっと専門的に解説してくださると思いますけれど、とりあえず私なりの理解を。

「現在の政策金利水準を維持した場合、金融政策面からの刺激効果はさらに次第に強まっていくと考えられる。このような状況の下で、仮に低金利が経済物価情勢と離れて長く継続するという期待が定着する場合には、行き過ぎた金融活動、経済活動を通じて資金の流れや資源配分にゆがみが生じ、息の長い成長が阻害される可能性があると判断される。日銀としては、2つの柱による点検を踏まえたうえで、経済物価が今後とも望ましい経路をたどっていくためには、この際、金利水準の調整を行うことが適当であると判断した。」

個人的にはこういう「悩んだ形跡のある文章」は好きです。ただ、同時に「消費者物価は・・・原油価格の動向によっては、目先ゼロ近傍で推移する可能性があると思われる」なかで先行きについては「経済物価状況の変化に応じて、徐々に金利水準の調整を行うことになるというふうに考えられる。今後とも金利水準の調整は、経済物価情勢を丹念に点検しながら、ゆっくりと進めていく」と福井総裁は答えています。これを総合的に見れば、「連続利上げはない」のと「ゆっくりと」という文言が維持されていることから、前回からの時間感覚を類推すれば6ヶ月すなわち参議院選挙後ぐらいまでは相当慎重になる、というイメージもわいてきます。

さらに日本経済が「緩やかな拡大を続ける蓋然性が高い」と判断した根拠として「外国経済との連関の強さ」を指摘し米国経済のソフトランディングの可能性が高く海外経済についての不透明感が和らぎその結果として「日本企業の収益が好調を続けるだろう」と見ています。これはとりもなおさず、輸出主導型の現在の景気成長を部分的にせよ追認したともいえます。

円安による景気刺激効果がかなり大きいのは衆目の一致するところ。したがって、日銀としては金融政策で円高に持っていくということを事実上放棄したのであろうと思います。もちろんバブルについては気になるところですが、FTの2月15日付の記事(Uncomfortable central bankers obliged to sit on their hands)にもあるように円キャリートレードの巻き戻しは日本よりも諸外国の経済のほうに影響を与える可能性が強くなっていて、福井総裁の今日のコメントを見る限り、金利操作による円キャリートレードつぶし、というのはあまり現実的な話ではないのです。

というわけで、まあマーケットは自分で勝手にバンバンしてくださいねというのが今日の結論。

ついでに内輪話をすると、今日は「現状維持なら様子見、利上げなら一瞬金利がはねたところで買い」と考えていた。ところがNHKのリークのあとも、担当者に指示していた買いのレベルにも行かないうちに金利はずるずる下がる。予定していた買いのほんの一部しか買えなかった。3月には大量の国債償還がある。償還はすべての投資家に平等にやってくる。3月中旬にむけてじわっと金利がブルフラットする気がする。

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