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zoom RSS くどいようですが民法772条(親子関係の推定)

<<   作成日時 : 2007/02/17 21:33   >>

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読売新聞のインターネットニュースhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070216-00000117-yom-intでは
大阪地検、無実の中国人女性を起訴…戸籍規定見落とす

2月17日3時9分配信 読売新聞

 大阪地検が、「女性が離婚後300日以内に出産した場合、子供は戸籍上、離婚前の夫の子供になる」と定めた民法772条の規定を見落とし、本来、罪に問えない中国人女性(28)を公正証書原本不実記載・同行使罪で起訴していたことがわかった。

 女性は、前夫との離婚の日から140日目に新たな交際相手との間に生まれた男児を前夫の子供として出生届を出していた。同地検は「民法の規定の理解が不十分だった」と全面的にミスを認めて16日、公訴取り消しを申し立て、女性に謝罪、大阪地裁は公訴棄却を決定した。

 同地検などによると、女性は1998年に来日し飲食店などで勤務。2000年7月、日本人男性と結婚したが、3か月後に別居し別の日本人男性と交際を始めた。前夫とは01年5月31日に協議離婚が成立した。

最終更新:2月17日3時9分


とありますが、民法の規定は正しくは以下のとおり。

第772条(摘出の推定)
@ 妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する。

A 婚姻の成立の日から200日を経過した後又は婚姻の解消若しくは取消しの日から300日以内に生まれた子は、婚姻中に懐胎したものと推定する

法律を勉強する人は、「推定」というのは単に「挙証責任の転換」であり、「反証によって覆すことができる」ものであると学びます。つまりこの場合は婚姻の解消から300日以内に生まれた場合でも、前夫の子供ではないということを反証によって覆すことができる、はずです。

細かい実務的な問題はともかくとしてこの民法の条文にはどこにも「子供は戸籍上、離婚前の夫の子供になる」とは書いていない。何もしなければそうなってしまう、というだけのことです。

メディアは正確さが命だと思うのですが、このように勝手にデフォルメして伝えるというのはある意味「ここまでわかりやすく書けばおめーらにもわかるだろ」みたいな普通の人々に対する抜き差しならぬ優越感みたいなものを感じてしまって、とても嫌な思いをします。

またいちゃもんでした。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
害債さんのいちゃもん好きです・・・
ワッショイ
2007/02/19 13:11
ワッショイさんフォローありがとうございます。自分では、あの、その、結構いいがかりに近いという「確信犯」的な部分もあるのですけれどね(笑)
厭債害債
2007/02/19 21:32

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