厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS コアかヘッドラインか、消費者物価指数

<<   作成日時 : 2007/07/03 12:38   >>

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先週の米国連邦公開市場委員会(FOMC)のステートメントで事前にマーケット関係者が気にしていたことがある。それは彼らがこれまでコアCPI(一般の消費者物価指数からエネルギー関係、食品関係を除いたもの)をインフレの主たる指標としてみていたのをヘッドラインCPI(すべてを含む一般の消費者物価指数)に注目する方向に変更してくるのではないかという思惑が働いていたからである。
もともとヘッドラインではなくコアを中心に見てきたのは、季節変動性が高く短期的な需給に左右されやすいエネルギー関係や食品関係を除いたほうが趨勢的な物価上昇率を正しく把握できるという考えに基づく。
しかしながら最近の資源価格の高止まりやバイオエタノールなどにみられる食品の目的外利用など、環境は大きく変わってきた。実際5月のコアCPIが対前月比0.1%上昇にとどまるのに対し、ヘッドラインCPIは0.7%上昇しており、この数字は過去2年間で最大といえるものだ。
もう一つの問題意識としては、これまで消費者物価を抑えてきた生産性の向上(安い労働力の利用など)にそろそろ限界が見えるということである。これはコアの面でより強く反映されてきたはずだが、ヘッドラインにおいては途上国の安い労働力といった要素の入り方が比較的少ないと思われる。将来の動向をにらんで金融政策を行うという観点では、コアが実態をやや過小評価している可能性があるということだ。「金融市場はアメリカの普通の消費者が永遠の断食状態で、どこへ行くにも徒歩で、エアコンや暖房なしで生活しているとでも思っているのだろうか」(The Economist June 23, 2007)という疑問が出てきても当然だろう。
もし、暗黙のインフレターゲットを採用しているといわれる米国の金融政策当局がヘッドラインを明確な目標にしカンファタブルゾーン(+1%〜2%)を変更しなければ、現状の数字を前提にすればより一層の引き締めが必要になるだろう。傾向的にコアのCPIが下がってきているのは朗報だが、それで安心をしていてはいけないのかもしれない。

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