厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS PE, バイアウトファンドと投資家の役割

<<   作成日時 : 2007/07/16 23:43   >>

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少し前のエントリーでムーディーズのレポート予告を紹介したが、結局のところ内容はPEファンドが上場企業をLBOで買収した上非公開化しそこから資金の早期回収をするために過剰な配当を行ったりするという現象が増えるため、その後の企業のバランスシートの予測が以前にもまして困難になっている、という内容だと理解する。

PEファンドが、投資家から受け入れる巨額の資金の投資先とそのリターン確保に苦労するため、どうしてもLBO的な手法で大きな案件を手がけ、しかも被買収企業の資金を使って投下資金の早期回収を図るというインセンティブが強くなる。このため、被買収企業の信用力は極端に低下し、被害をこうむるのは既存の債券投資家である。

PEやバイアウトファンドは決して崇高な目的で事業を行っているわけではない。個人やそういうことをはじめからうたっている投信がそういうところへお金をいくら預けてもかまわないけれど、最近では年金基金や機関投資家、さらには国家までお金を投入するようになってしまった。中国などはそれに国際政治上の戦略的意味を持たせるから別だとしても、年金基金や機関投資家は投資に際してある程度の社会的な妥当性というのを考慮すべきだと思う。

その意味で、最近のPEやバイアウトファンドの跋扈はやや行き過ぎの感じがする。そしてそこへお金を流し続ける年金基金や機関投資家が市場の機能不全を助けてしまっている感じがある。残念ながら当事者にそういう自覚がまったく感じられないことが怖い。リターンを求めて何が悪い?という物言いは、個人なら許されますが....。

一方で、PEファンドが公開ブームであり、そろそろ保有者が出口を求めているのも確かだろう。今のやり方がいつまでも続けられないことを一番良く知っているのは彼らである。ただ、自然にブームが収束する前に格付け会社や政治の世界からの圧力が高まっている事には注意が必要だろう。

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