厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS サブプライム案件と日本の金融技術

<<   作成日時 : 2007/08/19 22:29   >>

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今回のサブプライム騒動に日本の金融機関が余りかかわっていないのかどうかは本当のところわからないのだが、それを前提にして、そのことが日本の金融技術が遅れていることのひとつの証だと観る人も多いようだ。

たしかに組成の技術とかアイデアという点で販売側にそういう知恵や技術がなかったことはあるかもしれない。いくつかのストラクチャー物が日本の金融機関ではなく外資系投資銀行の独壇場であることも事実だ。

しかしながら、二つの点だけはっきりしておきたい。第一点。今回の事件は極論すれば格付け会社を利用した「詐欺」である。故意ではないなら組成側の重過失だ。あえていうなら格付け会社も「未必の故意」にちかい共犯関係にある。犯罪の構成要件には該当しないかもしれないが、少なくとも金融技術という名の下に積極的に肯定されるべきものではなかった。犯罪まがいの行為に巻き込まれなかったことを恥じる必要はない。

第二に、こういったものに積極的に手を染めなかった投資家はほめられこそすれけなされるものではない。それが例え金融技術への無知によるものであっても。一投資家の立場から言わせていただくと、明らかに信用リスクが安売りされている状況で多くのファンドがこういう強引な投資に手を出さざるを得ない事情が見えていた。ある程度の経験があればまともな感覚では到底手出しできない案件なのである。多くの日本の普通の機関投資家はそれゆえ手を出さなかったし、もしかしたら日本にいる外資系の販売業者の一部すら敬遠したのではないかと推測される。ネコすらまたいでとおる「ネコマタギ」である。理屈とか格付けだけを観ないで本質的な部分に目を向け続けた、あるいはリスクの過剰さということを肌で感じたからこそ避けられたのではないだろうか。

もちろんこれからいろいろ明らかになってきて上記の前提が覆されるかもしれないが、少なくともこれに投資しなかったことについては「未熟」だの「無知」だの言われる筋合いがないということだけははっきりしておきたい。

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