厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS 官の有料セミナー再び

<<   作成日時 : 2007/08/08 00:51   >>

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郵政公社の民営化に伴うセミナーの案内がセミナー主催会社から来た。講師は某大学の客員教授。一瞬見逃しそうになったが、このかたの経歴を見るとモロ郵政キャリアであり、某局長を最近まで勤めておられ、郵政研究所となっているがおそらく現在も総務省に籍を置いているのではなかろうか。
セミナーの内容も、一見民営化後の郵政公社と民間のコラボレーションをどうするか、というテーマに見えて、最後にしっかりと投資を委託する「運用会社の選び方」というような項目が明記されていた。新会社の概要とか新会社と民間金融機関の関係などいちいちセミナーで聞くような話しでもない(というか誰がわざわざお金出して聞くのか理解不能)ので、本題はこの委託先投資会社の選び方、であろう。明らかにそのビジネスを狙う投資顧問などが来てくれることをねらった事前案内である。逆に言うと、業者の側は参加しないことで不利になることを恐れるであろう、という効果が予想される。

最大の問題は、このような内容を有料で提供することが職業倫理上正当化できるか、ということである。ワタクシの会社でも特殊な運用を外部に委託することがあるが、それについて取引先を有料のセミナーで集めて説明することはありえない。民間企業でこのようなことをやればそれだけで顰蹙である。しかし、まだ民営化していないから許されると思っているのだろう。当人たちが意図するしないにかかわらず、郵政公社のビジネスをほしい人は、この有料セミナーに参加して名刺交換しビジネスにつなげようとすることが予想され、セミナーが一定の人数を集め、講師にも一定のお金が入ることが期待できる。極論すれば形を変えた賄賂である。

これはいわば力関係を不当に利用したビジネスの典型といえないだろうか?こういうやり方が民間では到底考えられないだけに、非常に違和感を持った。

以前にも現役官庁関係者の有料セミナーにいちゃもんをつけたが、このケースは金が絡む分、それ以上にたちが悪いと感じた。

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コメント(13件)

内 容 ニックネーム/日時
郵貯がついに投機の場に・・・・
始めからお役所感覚、こりゃ不安だな。
厳しい監視の目が必要不可欠だと感じます。
今後も厳しい目での報告、よろしくお願いします。
kazzt
2007/08/08 18:19
金融関係者が集まったある会合でも、民営化後の郵便公社のビジネスモデルに対する不安感というか、そもそも貯蓄機関としては「役割の終わった」存在であることを堂々と認めて退場すべきだという厳しい意見が出ていました。国債や財投の担い手からいずれ退場するであろう郵便貯金および簡保が目指すのはいずれはリスクをとった運用か手数料ビジネスでしかないわけですが、僻地にも窓口を持ち続けるという公的役割を果たしながら収益性を同時に追求できるのか。かなり難しいかもしれませんね。
厭債害債
2007/08/08 23:13
いつも更新楽しみにしています。これからも情報発信お願いします。
僕も害債さんのブログで勉強させていただいている人間です。
官と民の常識(常識というのは難しい言葉ですが)の違いについてのご指摘、私もおっしゃる通りだと思います。
今日の新聞では、国土交通部会なる集団が、自民党が負けたのは、バラマキが足りないから負けたのだと言っているような報道がありました。言い方は「地方を切り捨てるから自民党は負けた」だから国土交通省は削減される公共事業予算には対応できないというものでした。私が見た新聞報道が本当であるのなら、そのロジックは僕には分りません。僕にはこの意見はバラまく事によって、自分の既得権益を維持することが目的のように思います。
自分のハナクソみたいな支持基盤にバラマケばきっと勝てるというのは、自分が特定利益団体にしか目を向けないマイノリティーである事が分かっていないようです。選挙ではスティールとブルドックの様に、顔で判断してくれるようになれば可能性は大です。(すみません、下手な冗談で)
マスオカ
2007/08/09 00:15
マスオカさん、コメントありがとうございます。「勉強」していただくほど内容のあるブログではないので(大汗)すが、まあ何かのねたにでもなれば光栄です。選挙についてふと思ったことは、もし民主党が政権党として今主張している彼らの政策を実行していてそれに対して野党自民党が今の主張をきちんと掲げて対立する、という構造の選挙だったとしたら、自民党が都市部の浮動票をかっさらって大勝してたんじゃないかな、とかあらぬ想像をしてしまいます。自民党が負けたのはまさにそういう「バラマキ」をしない体質になったからであり、その状況に地方の住民が耐えられなくなった、ということでしょう。ところが、バラマキが常態化していたら、「改革」「変化」というキーワードで一気に票を集めるのです。これは過去の新党ブームが実証しているはずです。まあ最後まで言いませんけれど所詮・・・
厭債害債
2007/08/09 02:13
「バラマキ」という視点は無駄な公共事業の見直しを迫るという点で有効な批判ですが、明治維新以降強烈かつ人工的に進められた中央集権的、東京中心主義が根本的に抱え込んだ矛盾を解決できる視点では無いですね。
現在は官も民も脱東京中心化を意識した行動が強く求められていると私は思います。こういった意識から最も遠いのが民間のテレビ局で、キー局を中心に極端な中央集権主義をとっています。
有効な公共投資はありますし、必要です。いけないのはあくまでも無駄な公共投資であり、「バラマキ」です。また、必要か無駄かを正しく判定できるのは、少なくともそこに住んでいる人たちのほうが有利だと思います。東京にいて実態も見ず、テレビ局の歪みきった中央集権主義の歪んだ報道だけを見て「バラマキ」のレッテル付けはおかしいと思います?
kazzt
2007/08/10 11:04
kazztさんと同様に中央メディアに対してはワタクシも言いたいことは山ほどありますが、今回の自民党敗北については、地方へのお金のパイプがいい悪いの判断ぬきに大幅にカットされたにもかかわらず、その痛みを補う展望が安倍政権では示されなかった(年金、失言、大臣などの問題でそこまで手が回らなかったというかまわす能力もなかった)ことが反感を招いた面もおおきいでしょう。もちろん小泉‐安倍ラインの根底にあるのは「中央集権」的権力集中型イメージであることはおっしゃるとおりです。そして、中央集権にしたければ逆説的に地方のケアをしっかりしないと、それこそストロー現象で都市一極集中の問題点が余計あらわになってくるのでしょうね。一定の公共投資が必要であるということには異論の余地はありませんし、適切な場合はバラマキとはいえないと思います。ただ、本当に適切な投資判断ができるか、という点については、地方の人においても難しいケースはあると思います。現に私のイナカでは相当ひどいことが行われていて、本当にわがイナカの政治家のレベルの低さに唖然としていますね。
厭債害債
2007/08/11 11:44
>本当にわがイナカの政治家のレベルの低さに唖然としていますね。

公共投資は経済学者の立場によっていちばん大きく評価が変わりますので・・・・

ただ、悪名高い「箱モノ」は米民主党の内需拡大要請から作られた政策ですよね。いわゆる外圧という要素が日本人の民意を無視して暴走したというとらえ方も可能かと思います。
地元民の民意を正しくとらえるというのも困難ですし、それが正しいかも疑問です。
ただ、公共投資の判断は地元民の民意を的確に反映させることが一番マシなんじゃないかと思います。
kazzt
2007/08/13 15:31
kazztさん、どうもです。民意ならいいんですが・・・。おっしゃるように、かつての流れの中で一部の人の特殊な利害だけで決めているように思える事例があると思われます。
厭債害債
2007/08/13 22:32
厭債害債さん、私のような人間にちゃんと付き合って頂きましてありがとうございます。

〉一部の人の特殊な利害だけで決めているように思える事例があると思われます。

間接民主主義なので、それはどうしても起こりますし、ある程度のファージーも仕方ないでしょう。ですので行きすぎを監視することは重要ですよね。ただ、その中心も基本的に地元民であった方がいいと思います。今はあまりに地元民以外が文句を言いすぎてるという印象を持ちます。
できれば経済的視点も一つの視点にとどまらず新古典的視点も、ケインズ的視点も、取り入れることは必要な気がします。
また、民の監視がなされるためにはおそらく、民が公共性を持つことが求められるはずです。
日本の中央集権化した構造は必然的に再分配の必要を要求され、再分配を的確になされるためにはおそらく、民の公共性が今後一番重要になるんだと思います。
中央集権化した構造も緩和させる努力も必要だと思います。地方のみならず、首都圏の地価の高騰による住環境の悪化をなんとかしないと・・・
kazzt
2007/08/14 08:41
kazztさんのおっしゃるとおり今は地方のことに中央の人間が口を挟みすぎるという問題点はありますが、地方で使われているお金は国からの交付金だったりするわけで、地方の問題は必ずしも地方だけで完結するわけではなく国のあり方というところにかかわる全国民問題ではないでしょうか。
一極集中の問題はまさにおっしゃるとおりですが、それでもなお完全な居住の自由がある限り人々は都会を目指すのです。それは集中がもたらす弊害と同時に集中がもたらす高生産性と高所得がそこにあるからです。「自由」を前提にしながらこの実態を変えるのは、自然淘汰か強制的な何かしかないのでしょうね。
厭債害債
2007/08/14 20:09
続きです。この現状は民主主義の下で成立していますし、民主主義が各人の発言権の平等を前提にしているなら、当然都会側の発言が大きくなり、口を挟む人も増えてくる。一方で実態として民の公共性はまず期待できない。この現状で地方に何がしか力を持たせようとすればそもそも民主主義の一人一票主義そのものに疑問を持つべき時が来ているのかもしれないですね。その意味で私は国会第二院の選び方をもう少し工夫すべきだと思います。両院とも一票の格差をなくすなんてナンセンスですね。
厭債害債
2007/08/14 20:10
>「自由」を前提にしながらこの(中央集権化した)実態を変えるのは、自然淘汰か強制的な何かしかないのでしょうね。

アメリカは機能分散されながら「自由」の国なんだけど・・・・国の基本設計の違い・・・これは問題意識として多くの日本人に共有してもらいたいですね。それだけでも考え方がだいぶ変わると思います。
>民の公共性はまず期待できない。
アメリカのリバタリアンは思いきっり民の公共性に期待してますけど・・・・
実は小泉改革にしても小さな政府論にしてもリバタリアンの影響が極めて大きいです。
ちなみにリバリアンの哲学は綜合知です。
今の日本の市場原理の一本槍は経済学の専門性のタコつぼにはまってしまってしまっているような印象を持ちます。
まあ、リバタリアンは日本には合わないと思いますが・・・リバタリアンの模索がゆがんだ形で今の日本に輸入されてしまっているのかも知れませんね。

>一票の格差をなくすなんてナンセンスですね。
うーん、それができてなおかつ問題が生じないのがベストではあるんですけど・・やっぱむずかしいのかも・・・
kazzt
2007/08/15 10:47
kazztさん、どうもです。日本とアメリカでは国の成り立ちが違うからこそ、その辺が逆転しているのでしょうね。純粋なリバタリアンの思想がなかなか受け入れがたいのはアメリカでも同じでしょうが、そのいいところをうまく取り入れていくこともあるのでしょうね。
厭債害債
2007/08/16 06:30

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