厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS 米国は当分利下げしないんじゃないかな

<<   作成日時 : 2007/08/09 02:01   >>

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一応Federal Fund先物の状況では今年中に1度、来年3月までに2度米国の政策金利(FF金利)引き下げが織り込まれているようだが、個人的な考えとしてはそこまで甘くないと思う。
すでに過去のエントリーで何度か書いてきたことだが、米国における物価が下がりづらくなっていることが重要である。

たしかに彼らが重視しているコアPCEデフレーターなどはComfortable Zoneといわれる2%以下の水準に落ち着いてきているが、前にも書いたように本当にコアだけみていていいの?というのが本質的な疑問である。新興諸国の経済成長はエネルギーと食物に対し傾向的な大きな需要圧力をかけているわけで、これらをもはや「変動の激しい一時的なもの」として無視することが難しくなってきたのではないか、と思っている。

7日のFOMCミーティングの陰に隠れてあまり注目されなかったが、同じ日に単位労働コストと生産性が発表されている。単位労働コストは予想よりも大きな伸びとなっており、その分生産性は落ちている。そして、FOMCの声明文でも依然としてインフレについて警戒を示す文章がそのまま残されていて、いくら景気へのリスクに言及する部分が増えたとしても、これまでのバーナンキ議長の議会証言などとあわせて素直に読む限り、とても利下げなど考えている雰囲気ではない。やはり彼らの一義的な仕事がインフレ防止であることを忘れてはならない。

サブプライム問題やLBOがらみの問題によるショックがあったとき利下げするのでは、という考えもあるが、企業の借り入れが減っており既存の問題も短期金利低下でどうにかなる問題ではない以上、意味のあることではない。そもそもプール理事のように「ざまぁみろ」という立場の人が内部にいるのだから、そういう理由での利下げにはかなり抵抗を示すのではないかと思う。また、その手の危機に対しては、すでにうわさで出たように、ファニメやフレディマックなどの特別法上の住宅融資関連会社がローンの買い取り枠を思い切り広げるとか、直接的な対応も可能だと思う。金利操作よりもよっぽど危機回避に役立つはずだ。

少数説ではあるが、野村NYのエコノミストである吉元氏などはむしろ来年早々「利上げ」だと言っている。私はさすがにそこまでできるかどうかわからないし来年当たり経済ファンダメンタルズ(成長率、インフレ)が変わってくる可能性もあるので、来年以降については留保したいが、市場の見方に反して年内は利下げはまずありえないだろうと考えている。

あ、あくまで個人的見解ということでよろしくお願いします。

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