厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS 八つ当たり

<<   作成日時 : 2007/09/10 08:53   >>

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金曜に発表になった米国の雇用統計については周りとも「マイナスなんて出たりしたらやばいよね」とか半分冗談で話していたら本当にマイナスの数字だしやがりまして、いすから落ちました。
しかもご丁寧に過去2か月分下方修正とはまた豪快なことをやってくださるもんですね。これでFEDの9月利下げがコンセンサスになりました。私も宗旨替えです。というわけでこのエントリーは八つ当たりですが。

だいたい、数字を後からこれだけ修正したら、普通の企業経営者なら間違いなくクビです。そんなにいい加減な数字なら、翌月の最初の金曜日にわざわざあわてて発表せず、2ヵ月後に出せばよろしいのではないかと思います。過去の数字を見ながら市場関係者はまだ雇用が堅調だからどうのこうのという議論をしていたし、バーナンキ議長だってそれを前提とした話でここまでいろんなコメントを出していたはずなのですけれどね。

人様の国にはやれ制度がいいかげんだの数字が信用できないだの教育してやるだのすき放題言っているくせにてめぇのところのデータすらちゃんと管理できないんだったら基軸通貨さっさとやめちまえ、と思う今日この頃。

で、八つ当たりモード一応終了で、マーケット的な話としてはやはりドル安がもう少し進むのは仕方ないでしょうね。9月末に向けて買い手が引っ込み売り手がそわそわする。9月末から10月はじめにかけてもう一段の波乱を予想しておいたほうがいいでしょうね。

FEDは50bp下げてくるだろうと思います。25では小出しにする感じがありすぎてマーケット的にはあまり好感されづらい。6月の雇用者数が大幅に下方修正されたところもミソです。これはようするに7月以降サブプライム問題による市場の混乱が本格化する前に雇用が不調になっていたということで、バーナンキが言っていた「新しいデータに基づく判断」で景気をみてやはりもともと悪かったから利下げするという根拠をサポートできるからです。

景気がよければFEDは利下げできないことはこれまでの発言で自縛になってましたが、一方でマーケットは大幅な利下げを催促する金利をつけていました。ここで利下げしないということがマーケット的にどういう影響を与えるのかはちょっと恐ろしいなぁというのが以前のエントリーにも書いたように我々の感覚だったわけです。その意味で、FEDに利下げの口実をつけた今回の数字ならびに過去の大幅下方修正はあまりにもうまくできすぎていると思うのは私だけ?
国ぐるみの粉飾挙国一致救済態勢に走りつつあるといったら言いすぎでしょうか?

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
しかし、日本株はFEDがどんなアクションをとっても下がるような状況なみたいで、これも八つ当たりしたくなるような状況です(FED利下げせず→米国景気悪化懸念→日本株下落、FED利下げ→円高進行懸念→日本株下落)
ふと思ったのですが、サブプライム騒動で大損した金融機関があるということは、その裏で誰かが大儲けしているということはないでしょうか。
去年の年末あたり、某投資銀行の従業員の1人あたり賞与が8000万円とかいう話があったような気がしますが、そういう形で既に山分けにされていたんでしょうか。
SOS
2007/09/10 22:24
SOSさんコメントありがとうございました。日本株だけが大きく下がる理由は社内でもいろいろ議論しましたが、結局のところガイジンが引いたということに尽きるのではないでしょうか。探せばごろごろ割安株があるように思いますが、今の日本経済が外需頼みである以上、おのずから世界経済の減速の影響は受けざるを得ないでしょうね。
サブプライムの損の部分をどこかが儲けているのでは、という疑問はごもっともですが、投資銀行が多少手数料で大もうけしていても本質は経済全体の名目価値の低下ということなんでしょうね。
厭債害債
2007/09/10 23:04
これで日銀も利上げしない口実ができた、とか(笑)。昨今の海外中銀のドタバタに対し、「久しぶりに他の国の苦境を眺められることができた」との弁を本石町筋から聞きましたが、金融政策の糊代の面では本石町の方が崖っぷちでありまして…。FEDが果敢に利下げし、円高進展→不況色強まる、というシナリオは否定できないような。
本石町日記
2007/09/11 00:44
本石町日記さんどうもです。日銀の余裕が正しい判断に結びつくことを願うのみです(笑)。現状の金利差と成長率の低さでは大幅な円高はない(それにしても4−6GDP下方修正を為替相場は見事に無視しやがりまして(汗))と考えています。
今回の事件の根っこはこれまでのバブルとの共通点が多く、関係者の方々も過去との類似点相違点をまとめる人々が多いのですが、要するに人間というのは学習しないってことですかねぇ。
厭債害債
2007/09/11 08:54
最近「円の支配者」っていう本を読んだのですが、この本って金融の現場にいる人にはどのような評価を受けているのでしょうか?
部外者の自分からみたら、「金利ではなく信用創造が決定的に重要だ。」っていう話は目から鱗だったのですが、本当なのかな。

hama☆sta
2007/09/12 20:37
hama☆staさんどうもです。私はこの本を読んでいないのですが、日銀陰謀説は完全にトンデモ説の扱いを受けているようですね。信用創造はもちろん重要ですが、需要のないところに信用創造してもバブルにしかならないということではないでしょうか。需要の少なさはもっと本質的な社会構造の問題であって日銀の問題とは違うような気がします。
厭債害債
2007/09/12 22:24

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