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あまり使いたくない言葉ですが、これってやっぱり「飛ばし」じゃないかと思うのです。 まあいまさらワタクシが言うまでも無いのですが、SIVの資産を買い取るために800億ドル(約10兆円弱)規模で設立されるこの機構、このビジネスにかかわっていた米系銀行(シティが中心)に加え欧州の銀行も加わるようです。資金はおそらくはほとんどABCPで調達するのではないかと思われますが、それにどのような信用補完がなされるのかが興味を引くところです(そもそもそれが無ければこれまでのSIVと同じ以下の意味しかないので投資家から資金が調達できないでしょう)。 いまのところ政府(米国財務省)は関与しないといっていますから、民間レベルでの何らかの補完がなされるはずです。もちろん「格付け」だけではなかなか難しいでしょうね、今度は。JPモルガンのアナリストの方は「SIVの投資家に対して信用補完をするため、M−LECによる資産購入額が既存の優先債務を上回ることを確約する」ことになるのではないかと言っていますが、「資金を確保した時点でSIVの資産はM-LECによって市場価格で購入される(この値段はM-LECのアドミニストレーターが決める)」と書いておられ、値段が市場での取引実勢を必ずしも反映していないものとなる可能性があります。時価(現状の投売り価格)でないところで引き取った資産価値を本当に信じてもらえるのかどうか、そこが悩ましいところになるんではないでしょうか? そもそも論ですが、大体においてマーケットでの取引値段があればそれを時価というのであって(それを否定したら時価会計そのものが吹っ飛びかねない)それ以外の値段で自分たちのコントロール下にある主体が買い取るのだったら「損失隠し」とか「飛ばし」とかいう言葉が一番ぴったり来るはずです。そうやって資産の値上がりとかキャッシュの積みあがり(いつまでかかるやら)を待つつもりのようですが、そういう淡い期待は確実に裏切られることを我々日本人は体で知っているのですけれど。まだまだ覚悟が甘いですね。 昨日のシティの決算に合わせてこれだけ「ややこしい」案件を発表するというのも、当然のことながらそれだけ事態が大変なことだということを再認識する必要があるでしょう。さらに欧州の銀行も参加させられたということは、この案件がLTCM同様、金融システム全体にかかわる話であり続けているという一つの現れであります。LTCMよりもたちの悪いことに、問題が一極集中型ではなく、拡散していることが問題の解決を長期化し困難なものとしていくことは疑いありません。 まだ全貌がはっきりしない中ですがとりあえず思いつくままに。 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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サブプライム対策基金設立へ
米大手銀行のシティグループ、バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チェースは15日、サブプライム・ローン問題に対応するため、共同で基金を設立すると正式発表しました。ファンドの略称は「M-LEC」で、750〜1000億ドル規模になる模様。RMBCなどに投資している運用会社を支援対象とし、買い手がつかなくなった資産を一時的に買い上げ、資金繰りを援助します。 ***♪トバシバイヤー♪ ...続きを見る |
歌は世につれ世は歌につれ・・・みたいな。 2007/10/18 00:28 |
実は、崩壊直前にある「サブプライムローン」金融不安
まずは、最近の証券会社、投資銀行の四半期決算から。野村、米サブプライム関連で損失... ...続きを見る |
Financial Journal 2007/10/18 09:54 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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流動性の無い商品は、オファーを上回る量のビッドを出してしまえば、それが時価になるのさ!ノープ!って考えるのは、私のような元トバシ仕組担当だけの発想かと思ってたら(^^) 政策的な買取機構ってのは、現状の価格低下が一時的な需給要因による下落であって、理論値を明らかに下回るという裏づけがあることが必要条件(十分ではありえない)だと思うのですが、今回の機構が現段階でそれを満たしているとは思えませんね・・・ |
元IB現PB 2007/10/17 08:56 |
少しづつ足抜きをする準備の一つと考えればないよりあったほうがよいでしょうか。最後には誰かが泣きを見ますがね。個人的にはこのニュースを見てBACを決算前に売ってしまいますた。 |
EURO SELLER 2007/10/17 23:19 |
元IB現PBさん、コメントありがとうございます。ABXの低格付けゾーンの価格推移を見る限り「一時的」とはいえないようですし、そもそも根っこのサブプライム層のデフォルト率についてもあまり楽観的な見通しはないようです。 |
厭債害債 2007/10/17 23:26 |
EURO SELLERさんどうもです。そうなんですね。どう見ても最終的な解決ではない。時間稼ぎですね。 |
厭債害債 2007/10/17 23:29 |
そうだったんですねー。改めて今回の事態の深刻さを理解できました。わたしのブログ http://d.hatena.ne.jp/uupa/20071018 にも引用させていただきましたが、そうすると、野村は抜け駆けしちゃった形になっちゃいましたね。 |
うーぱー 2007/10/18 10:59 |
うーぱーさんこちらにもコメントありがとうございます。野村は巷間で言われるようにCDOエクイティーを売れずに抱え込んだものが飛んだということで、あるいみわかりやすいし抜け駆けというよりプルーデントなマネジメントとして当然のことをしたまででしょうね。格付けに影響が無かったことがなによりも今回での損出しが一回きりである可能性が高いことを裏付けます。しかし、一部の米系など金融機関はあきらかに損の先送りでしょう。 |
厭債害債 2007/10/18 18:48 |
最近思うのは、全てが仕組まれているというか、裏方はみんなグルだと思うとつじつまがあうな、、、ということです。 |
はま☆すた 2007/10/19 01:07 |
はま☆すたさん、どうもです。私は必ずしも陰謀史観をとるわけではなく、どちらかというと「ここまで追い詰められた」アメリカというふうにとらえております。かつては世界の警察官の役割に免じて世界が許してきたことがもはやコントロールできる範囲を超えてしまったうえに、それ以外の国が力をつけてしまったということでしょうか。 |
厭債害債 2007/10/19 12:27 |
根っからの脳天気野郎アメリカもサブプライムはさすがにバブルを当てて誤魔化すことが出来ないみたいですね。飛ばしもどこまで出来るか・・・・ |
kazzt 2007/10/20 11:31 |
害債さん、こんにちは。 |
cedia70 2007/10/21 07:35 |
kazztさん、コメントありがとうございます。経済学があくまで人間社会を扱うものである以上、人間行動や心理を無視した研究は成り立ち得ないし有害ですらあると思います。 |
厭債害債 2007/10/21 20:12 |
cedia70さん、ご指摘の通りかと思います。そして市場の価格発見機能が実は思われていたほど十分なものではなかったことが再認識されることで時価主義に対する過剰な思い入れがなくなることは望ましいことではないかと言う気持ちもあります。 |
厭債害債 2007/10/22 00:21 |
>人間行動や心理を無視した研究は成り立ち得ないし有害ですらあると思います。 |
kazzt 2007/10/22 10:30 |
続きです。 |
kazzt 2007/10/22 10:31 |
kazztさんどうもです。経済学は実験ができないにもかかわらずモデル化したがるという悪い癖があると思っています。おっしゃるように総合的な人間の知恵みたいなものを取り込む努力もなされて入ると思いますが、学問として成り立たせるために一定の犠牲を払っているような気がします。 |
厭債害債 2007/10/24 01:03 |
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