厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS パリでユーロ高を強烈に実感する、ほか(連休モード)

<<   作成日時 : 2008/05/06 19:27   >>

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4連休を利用してパリに行っていた。仕事で外債をやるものとして、ユーロの水準感を体で味わっておかないと歴史的転換点を見逃す可能性があると考えた・・・というのはもちろん冗談である。連休の二ヶ月ちょっとまえにネットで航空会社のサイトを冷やかしていたら、持っているマイルでパリ往復の特典航空券が手に入るではないか、しかも5月2日深夜発6日帰着という、会社を休まなくてすむスケジュールだ。躊躇なく予約した。

こういう貴重なチケットが取れたのにはちょっとマニアックな背景もある。実は今年の春からエールフランスの機材(B777ーER)のコンフィギュレーションが変わって、これまでエコノミーの座席配列が横に3-3-3だったのが3-4-3に変更になった。数列削られたものの乗れる人数は数十人増えた。この恩恵を受けたのではないかと推測している。(ただしそのおかげで今の機材は通路が異常なくらい狭い。間違って食事のサービス直前にトイレにいってしまい、カートによるサービスに邪魔されて20分ほど席に戻れなかった人を今回見た)。
帰りはAFは取れなかったがアエロフロート(モスクワ乗換え)のビジネスだけがあいていた。依然としてアエロフロートは人気がないがその分とりやすい。これもちょっと乗り物マニアとしては押えておきたいポイントの一つだったので、強引に行くことにしたのである。

実はエールフランスについては以前乗ったとき非常に不愉快な思いをしており、結構トラウマになっていた。以前に乗ったときはニューカレドニアからのフランスへの帰省客(フランス人)が多数乗っていて日本人が少数だったのだが、CAの男がフランス人と日本人に対し露骨なサービスの差をつけやがったので、相当むかついていたうえ、フランス人のガキが飛行機中を走り回って暴れているのに親がとめることもなく放置していた。ワタクシはとうとうぶちきれて其のガキにフランス語で(最初はおとなしく)注意したのだが「ポカーン」としてニヤニヤしているだけで、要するに言葉が通じていないわけで、それでまた自分の怒りが増幅してしまい、最後に日本語で大声で怒鳴りつけたことがある(まあその後何も起こらなかったからちゃんと意図は通じたのだろう)。
が、今回乗ってみてずいぶん印象が変わっていた。同じスカイチームのワタクシが使うほかの米系航空会社に比べて、エコノミー客へのサービスは格段にいい。乗務員も人種を問わず愛想がよかったし、シャンパンを含む酒が飲み放題だし、食事もかなりおいしい。B777なので個人モニターで映画も見られるし、まあ快適だった。

ただ、この夜行便(AF277便)でいくときにちょっと気をつけなければならないのは、現地到着時間が朝の4時15分となることだ。到着日一日フルに使える点はグッドなのだが、この時間は市内までの交通機関はエールフランスのバスが5時半始発でちょっと高めの10ユーロ以上払って乗るか、ロワジーバスという市バスみたいなの(8.6ユーロ)の始発(6:00)まで待つか、ちょっと治安に問題のありそうな郊外鉄道にのっていくかしかない。いずれしても早くつきすぎると空港で多くの人が足止めを食らう。実はこの辺微妙なとこを航空会社はよく心得ているようだ。

実は成田空港というのは24時間空港ではなく供用時間は6;00-23:00までとなっていて、余裕を見て航空会社には出発時刻は22:00までに設定するように指導が行われているらしい。で、AF277便も21:55発という微妙な時間設定になっているわけだが、多くの人が経験で語っているように、この便は特に途中でトラブルが予想されない場合、出発時間を過ぎて搭乗口を飛行機が離れてからなんとか理由をつけて待機することが多いという。そうしないと下手すると3時台にパリCDG空港についてしまい、多くの旅客が居場所もなく路頭に迷うことになるのだそうだ。今回もちゃんと扉を閉めてから30分以上時間をつぶしてくれた。

で飛行機の話しかしないのかと思われてもアレなので、肝心のパリの物価の話。やっぱり目玉が飛び出るほど高かったです。朝ぶらぶらしながら入ったカフェのコーヒーが2ユーロ(デミタスです)。コカコーラが2ユーロ。どこでも売っているあの500CCのペットボトルがメトロの自動販売機で2ユーロ(約320円)!カフェめしも15ユーロぐらいのところが多いけれど、これは一品。コースにすると20ユーロ以上になります。ホテルも朝食ついてなくて、一応用意はできるけれど17ユーロとかいわれてふざけんな状態(一流ホテルだとこれの倍ぐらいだとか)。
観光地値段というのもあって、オペラ座のまん前のカフェ(インターコンチネンタルの経営するホテルのなか)ではカフェ(もちろんデミタス)が6ユーロ。これが一番安いメニューです。でも、休日で好天に恵まれたせいもあるけれど、どこのカフェもお昼時にはいっぱいなんですね。これは中心街だけじゃなく其のちょっと回りでもそうです。やっぱり景気はまだまだよさそうです。

ワタクシは結局お土産もろくに買えず思い出だけもって帰ることにしました。

ただ、生活必需物資と思えるワイン、チーズ、肉はとにかく安いです。個人的にはロックフォールがすきなんですが、日本で買うと100グラム2000円ぐらいするのが、ここでは400円ぐらいでしょうか。うーん、もって帰りたい、とおもったけれど、やはり飛行機に乗せてもらえないと困るので断念です。ワインもシャトーものが平然と5ユーロとか。あ、あと当たり前だけれどペリエも日本の半額以下。まあ日本で売ってるのは完全に輸入してますから当然ですが。

メトロはカルネ(10回券)で11ユーロちょっと。距離に関係なく乗れるので、決して高くないです。ホテルも寮みたいなところだと30ユーロぐらいで泊まれたりするようです。長期だとアパルトマンみたいなのもあるし。まあ結論としてはパンとチーズと野菜と肉とワインですごせばなんら困ることはない。農業国フランスの強みがこれから出るかもしれません。

ただし、ワインももちろんレストランでいただくとそれなりですが、ワタクシがいったこちら(お勧め)ではグラスワインがやたら充実していてそれもグラスワインがぜんぜん割高ではないのです。ここでは100CC、150CC、ボトルという段階があり、150CCは100CCのちょうど1.5倍に値段が設定されています。ボトルは通常750CCなのですが、なんと150CCの5倍より高いのがいくつもありました。ワタクシは勝手に開栓料と解釈してましたが・・・それにしても、やはりワインの国だけありますね。

ところで今回のパリでちょっと目を引いたのが自転車レンタルシステム。
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2239313/1691234
こういうの
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が主な場所にあって、利用者は登録さえすれ0..5時間以内なら無料で借りられる。自転車もそこそこ新しいし、もちろん別の場所にも乗り捨て可能だ。環境にやさしいというふれこみであるが、あくまで休日という限定つきだが、それほど大人気というほどにはいたっていないと思える。いつ見ても多くの自転車が利用されていないまま止っている。たしかに事故の危険を冒して乗るより、頻発しているメトロを使ったほうが早いし効率的な場合が多いかもしれない。自転車が車道を走るパリで結構荒い運転の車の間をすり抜けるのはかなり度胸がいると思う。

帰りは今回のハイライトのひとつであるアエロフロート搭乗。最近スカイチームに加盟して、欧州便のチョイスが増えた。今回はほかにチョイスがなかったとはいえビジネスである。さてどんな感じか。

アエロフロートは学生時代にロシア旅行したときに何回か乗った。当時は共産党時代であり、機材はイリューシンとツボレフだけである。新潟からハバロフスク間のツボレフ機など、(おそらくいざというときに軍用に使えるようにだろうが)座席の背が前に水平に折りたためるようになっており、しかもストッパーも何も着いていないから、着陸時ブレーキをかけると空席の背もたれが勢いよくバタバタバタと大きな音を立てて倒れた。びびった。スッチャデスさんに話しかけてもにこりともされず、プラスチック製のジュースコップを持って帰りたいといったらえらい剣幕で怒られた。
イリューシンはB727みたいな3-3配列の飛行機だったが、乗り心地はまあよかった。ただどちらも離着陸時急上昇、急降下、そしてできるだけ短く止ろうとする軍人魂のせいか接地後急ブレーキがはいり、どきどきした。

シャルルドゴール空港のターミナルはやたら広い。AFをはじめとする主要航空会社は大体ターミナル2だが、其の中でもターミナルAからFまであってちゃんと正しいところでバスを降りなければえらいあるくはめになる。私の便はターミナル2Eでここには比較的新しいAFのラウンジがある。うーん、なかなかいいです。広々としているし食べ物は種類も量もたくさんあるし、こんなもの
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までおいてあるし(これチーズ入りで結構おいしかった)。

パリ発SU575便は一応モスクワ経由成田行きとなっているが、実際はモスクワで飛行機が変わる。パリモスクワ間はA319、モスクワ成田間がB767である。いずれも最近世界の航空会社では主力となっているものを使っており、時代は変わったと思う(もちろんまだイリューシンもツボレフも現役であるが)。
まずA319。青で統一された機内はなかなかこぎれいであり、ビジネス席は2-2配置で、前後はともかく横幅は相当広い。多分21インチ以上はあるだろう。それよりもなによりも腰を抜かしたのは、アテンダントがやたら愛想がいいことである。笑顔である。この会社で笑顔を見るというのも実に感動ものである。そして食事がおいしい。ワインは選べないけれど、かなりクォリティーの高いものを使っている。最近スカイチームに加盟したせいか、他社のいいところを貪欲に吸収している気がする。

モスクワSVO(シェレメチボ)の第二ターミナルはあまり進化していないですね。新しいターミナル計画中と聞いているけれど・・・。それと、インフラの貧困さはなかなか解消しないようで、乗り継ぎの搭乗券は名前の指定なしの手書きで、手続き順に渡している感じ。実は、出発前念のためにSUの座席指定をわざわざアエロフロート東京支店まで出向いてやっていたのだが、まったく何の意味もなかった(いずれにしてもビジネス席はがらがらだったからあまり関係なかったのであるが)。みんなで無駄なことやってますね、って感じです。乗り継ぎ搭乗券を受け取ってから、ターミナルに出ようとすると自動ドアが開かない。係員がやってくるまで待てといわれ、意味なく待たされました。一応パスポートチェックしたみたいだけれど、其の場所自体はすでに法的に国外なんだから、パスポートチェックする意味がない。そういうところは相変わらずです。

次に乗ったのがB767。こちらは2-2-2の座席配置。ただ、同じ機材を使うコンチネンタルは2-1-2の配置であるから、ちょっと横幅が狭い感じ。モスクワ東京間のこの機材、かなり使い込まれていて、そうとう厳しい。最初に指定された座席がシートの電動装置が働かず、次に移ったところも2−3回動かしたら足が伸びたまま戻らなくなるし、その次に移ったところはテーブルが斜めになってしまうし、全体の3分の一ぐらいのビジネスシートが壊れている感じがする。今日はたまたまがら空きだったからまともな(といってもテーブルはやっぱり斜め)席にいけたが、いっぱいだったらこれは結構問題だろう。修理に出している暇もないのかもしれない。SUのビジネスはフルフラットにならないが、コクーンタイプで意外に快適だが、これでは人気は出ないだろうな。

乗員の愛想はよかったし空いていたせいかなにくれとなく世話はしてくれて、よかったです。でも、最近ビジネス席で食事のメニューがないというのは結構珍しい(エコノミーでも普通はありますね)。パリーモスクワではちゃんとメニューがあったし、多分積み込み忘れたのだろう、と推察した。で、アテンダントもしょうがないからメインの主な部分しか教えてくれず、みんななんだかよくわからないまま料理を指定する羽目に。ただ、意外においしい。SUの機内食は、いろいろなサイトの体験談を見ても意外に評判がいいようだ。

10時前に無事成田に到着。いい忘れましたが今でもアエロフロートのパイロットは着地後「必ず」急ブレーキをかけます。これからお乗りになる方はお気をつけください。なんだか食べた話と酒の話と飛行機の話ばかりになりましたが、くどいようですが、あくまで目的は「物価調査」ですから、誤解のないように。

(追記)
ノースウェストの無料航空券でスカイチームの他社のチケットを取った時、座席指定については各社でといわれることが多い。エコノミーだとその「各社」もマトモに対応してくれないこともある。AFについては今回裏技を発見した(ってとっくに知られているかもしれないが)。それはAFのアメリカのサイトに行ってAFの予約番号(これは教えてもらえるはず)で座席指定することである。ちなみにアエロフロートはビジネスのみ可能だといわれたし、いまのところネット上で予約する方法もなさそうである。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
害債さま、興味深い欧州旅行記のアップありがとうございました。ポンド高も凄まじいという話は聞いていましたが、ユーロ高もなかなかのものですね。
昨年、タイに行った際に、私も物価調査ということで(外債投資はしていませんが、興味本位です)、バンコクのセブンイレブン(至るところにあるので、基本的に現地住民向けと思う)に入ってモノの値段を調べていましたが、感覚的に日本の6〜7割程度になっており、日本よりも安いですが、現地の所得水準を勘案すると結構な水準になっており、円安を実感した次第です。
もっとも米や飲料水など日本よりも圧倒的に安いものもあり、それらの生活必需品が安い限りは、タイの方も何とか生活していけるのかなと感じました。
SOS
2008/05/06 23:17
楽しそうですねえ。
空港ラウンジのFAUCHONの・・・おいしそう。
またお話アップしてください・・・物価調査の(笑)。
ろじゃあ
2008/05/07 00:01
SOSさんどうもです。現地でいろいろ歩き回ると勉強になることが多いですよね。おそらくどの国でも生活必需品はあまり高くなり過ぎない仕組みができているのだろうとは思います。

ろじゃぁさん、どうもです。食べ物に反応していただいて恐縮です(笑)あのFAUCHONは結構山積みされてたので、ワインとともに遠慮なく3箱ぐらいいただきました(恥)。
厭債害債
2008/05/08 04:43

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