厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS ついに公的資金

<<   作成日時 : 2008/07/14 19:35   >>

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ファニメとフレディマックの信用不安に対応する形でポールソン財務長官が緊急声明を発表しました。この中で注目すべきは両者の株を公的資金で買う可能性についてはじめて言及した、ということではないかと思います。以前サブプライム問題が広がり始めたとき、結局公的資金しかない、というようなことを書いた記憶がありますが(もっともその後の流れはずいぶん違った方向に来てますが)、まあここまで引っ張って「本丸」であるこれらGSEに効果的に注入できるなら悪くないかもしれません。

日本時間の今朝伝えられた緊急声明では、第一パラグラフ、第二パラグラフのなかに多くの"must"という単語がちりばめられています。それだけ今回の声明が強い意思を背景にしており、これらの企業への救済が政府として生命線である、ということを物語っていると思います。いうまでもなくファニメとフレディマックは米国対外ファイナンスの大きな位置を占めていて、ここでの調達が滞ることすなわちアメリカのファイナンス問題として捉えられます。株への資金注入は、少なくとも債権者には絶対迷惑かけないからこれからもファンディングに応じてください、という米国政府の強い意思表示と捉えるべきでしょう。

債券投資家としては、その「政府として」の意思表示をどれだけ強固なものと捉えるか、すなわち

あなたはアメリカを信じますかぁ

という問いかけにどう反応するか、ということになると思います。個人的にはこれらの機関の少なくともシニアの債券(もちろん40年も先の話はわかりませんが)がデフォルトすることは、以前にも書いたようにあまり想像しておりません。ただし、あくまでアメリカそのものが無事ならば、という前提ですが、アメリカがデフォルトしたら、まあワタクシも今の仕事は当然続けられず、田舎に帰って荒地を開墾するあたりからはじめなければならないでしょうなぁ。

一応本日ファニメの債券入札があるようで・・・



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ファニーメイ、フレディマックに政府支援検討
ついにここまでたいへんなことになってしまいましたか…。 ***♪Fannie Mae♪ ...続きを見る
歌は世につれ世は歌につれ・・・みたいな。
2008/07/17 00:16

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
アメリカが終わったらドルペッグのアラブもついでに終わってしまいますし,後に残された中国とEUと日本は自国のものを売る巨大な市場が失われます。利害関係者が多いということはセーフティ・ネットが働いて,予定調和的に大丈夫だと思います。(煽りは放置プレーで…)
EURO SELLER
2008/07/14 20:20
政府債務が5兆ドル増えるんですから、日本だけが債務残高で攻められることはなくなるのでは?
US-TのCDSが16.5bpにもなっちゃったんですから。
ぽん
2008/07/14 23:41
EURO SELLERさんどうもです。当局者は放置というわけにはいかないでしょうが、事態を見守りたいと思っております。

ぼんさんこんにちわ。そもそも国力として考えた場合、民間の貯蓄を合わせて考えるべきだと思うので、この時期ではアメリカの状況の悪さが際立ちますね。
厭債害債
2008/07/15 06:17
信じないことによる結末への覚悟がない以上、信じる以外に手がない、まさに「信じる者は救われる」という方向でいくしかないです。日銀のシナリオにしても、信じないことは織り込んでおりませんし…。海の色が変わるのは、職業的にはかなり興味深いですが、職がなくなるリスクがあります。困りますね。
本石町日記
2008/07/15 22:10
本石町日記さんどうもです。相互破壊確証、みたいなものでしょうかね。
厭債害債
2008/07/16 00:04

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