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zoom RSS ABX指数はサブプライムMBSのキャッシュフロー不足リスクを過大評価−BISレポートより

<<   作成日時 : 2008/09/01 15:51   >>

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BISの四半期報に掲載された論文
http://www.bis.org/publ/qtrpdf/r_qt0809.htm

ABX指数は2006年1月から取引が開始されたサブプライム関連の指数であり、組成されたサブプライムローン証券化商品の20銘柄をピックアップし、格付け別にして均等ウェイトで指数化しているものです。元になる数字は店頭でそれぞれが取引されるCDSのスプレッドであるということです。たとえばABX07-1とあれば2007年1号ということですが、参照されているのは2006年後半に組成されたものであります。

この論文によれば、指数はかなりマクロや流動性リスクというものを大きく反映しており、まさに(市場のセンチメントともいうべき)リスクプレミアムの増減が大きな価格ドライバーとなっているため、観察されるABX指数は、とりわけ高格付けの部分において既存のサブプライムMBSにおけるデフォルト要因による将来のキャッシュフロー不足を予測する適切なツールとは言いがたいのではないか、と結論付けています。

この結論は多くの人々がすでに言っていることで、今回の論文はそれを様々なファクターで回帰分析してみて結論付けたわけですが、要するに指数ベースで引きなおしたサブプライムの時価は理論値より「割安」という結論になります。また多くのサブプライムをわずか20銘柄で代表させることによる評価の食い違いが起こりやすいということもかかれています。ABXをベースに極限まで評価損を計上したサブプライムものについては、今後評価益がでてくる可能性はありそうに思いました。

とはいえ、ここまで流動性のないものについて、いくらミスプライスがあっても裁定取引で実際手を出せるかどうかというとそれはまた別物でしょうねぇ。それにしてもあらためてBISがこの時期発表するというのもなかなか・・・

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
BISもなかなか美国の手先ぶりが地についてきていますねえ。結局,一年後に残ったのは欧州のユーロ高・賃金上昇不況でした。(笑)
EURO SELLER
2008/09/01 16:55
EURO SELLERさん、コメントどうもです。まあ美国にこけてもらうと困るところも多いので(汗)。順調にドルは復活中ですね。
厭債害債
2008/09/02 17:41
というこで、オルターなちぶ大好き人間の皆さん投資のチャンスですって。Jreit +不動産株ショートの、ファニーちゃんロングであなたの資産の5%やってみまんせんかって、アホな田舎投資家に市場価格なんねーところでスプレッドとってノーリスクでブローキングしてんだろーな。
アニマルすぴりチャルな
2008/09/05 00:21
アニマルすぴりチャルな、さんどうもです。ファニーちゃん(債券)ロングは結果的に逃げ切りで勝てそうですよ。
厭債害債
2008/09/08 17:43

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