厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS デフィーザンスによる損失?ソフトバンクのケース

<<   作成日時 : 2008/10/30 00:12   >>

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ソフトバンクが異例の業績予想公開を行ったようだ。株はあまり専門ではないが、ここは財務の工夫でいろいろ「技」のデパート(なつかしい)みたいな会社だから、こういう金融不安のときは余計不安が掻き立てられるのだろう。で、案の定公開されたなかに、以前武富士で問題になったのと同様のデフィーザンス案件が。

以前にも説明したが、デフィーザンスとは、負債を背負った企業がそれと同額以上で信用力の極めて高い同じような償還期の資産(例えば国債)を持つことで、負債とその優良資産をバランスシートから括りだす(つまりオフバランス化する)手法である。これによって自己資本比率を上げて格付けを良くしたりすることが可能となる。

で、同社はボーダフォン買収によって背負った750億円の社債債務があり、これの反対側に多分AAAのシンセティックCDOを入れてデフィーザンスを行っていたようだ。ところがブルンバーグによれば、このCDOは160銘柄の組み合わせで、そのうち7社がデフォルトすると償還額が大きく毀損する仕組みになっているようで、現在6社がデフォルトしているらしい。要するにがけっぷちである。もう一社逝くと750億円の特別損失が発生する。(7社で半分ほど、8社で全損だそうです。お詫びして訂正します)。

まあ営業利益が通期で4200億円見込まれているので何とかなるのだろうし、だからこそこうやって公表しているのだろうが、このようなデフィーザンスがなぜ認められたのか、きわめて興味深いところである。

ちなみに負債の社債のほうは銀行の信用補完が入っているので、この発表後も格付けは変わらなかった。大きな波乱にはならないと思う。

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ディフィーザンスとCDOの件・・・durianさん、どうもありがとうございました。
このエントリーは公開時刻自動設定機能によりエントリーしております。 先日、すいま ...続きを見る
法務の国のろじゃあ
2008/11/01 12:39

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
1つ初歩的な事をお聞きするのですが、現預金を持つのと格付けAAAを持つのではどう異なるのでしょう。結局はデフィーザンスを得る為に現金を毀損しているのでしょうから。利益として計上しなくとも良いという事なのかと考えてしまいます。教えて頂ければ幸いです。
Hbar
2008/10/31 14:42
負債サイドの時価評価、極めて重要な要素ですが、実は全然考慮されておらず、このあたりの非対称性が空売りを助長するひとつの要因となっているのかな。
かるぱーす
2008/11/01 01:49
Hbarさんどうもです。デフィーザンスは負債と資産(保有債券)を両方セットでバランスシートの外に出すことで、自己資本比率を上げることができる点が最大のメリットだと理解しています。現預金では満期が違いすぎるのとリターンが低すぎるので、もし現預金を使うなら負債を期限前償還させることが妥当ですが、負債の契約条項上それができない場合が多いと思われます。
厭債害債
2008/11/04 01:28
かるぱーすさんどうもです。たしかに本件には時価評価の問題もありますね。空売りと結びつきがいまいち良くわかりませんが。
厭債害債
2008/11/04 01:29
お答えします。アホのショートFを締め上げるやり方は、VWです。で本来価値以上のその企業の市場価値が落ちれば、この企業のおっている負債は、安くなるわけで、それがそれを買い入れてしまえばいいわけです。その企業の体力があれば、自分の負債を買い入れしまえばいいわけです。でアホのショート野郎は踏みあげられて、はいそよならですね。でこの間の資金調達余力と相場操縦がらみのバカマスコミの大騒ぎをやりすごすことが必要です。
まだあきズのショート振ってるアホドもに止めをさしましょう。だから年金は貸し株やるなっていってるのに。あと信託とブローカーの口車にのるなよ。
かるぱーす
2008/11/07 23:49

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