厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS 雑感(年の暮れモード)

<<   作成日時 : 2008/12/31 19:56   >>

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まずは、こんな雑文にも定期的にアクセスしていただいている方々がいらっしゃるようで、本当にありがとうございます。能力の及ぶ限りコメントなどにもお答えしていきたいと思っておりますので、来年も引き続きよろしくお願いいたします。

さて、激動の3ヶ月もようやく終わりを告げようとしておりますが、こういう事態はどうせ歴史のなかで誰かが当事者とならざるを得なかったというだけのことでしょう。リーマンをはたんさせなければ、と言う人も居るのですが、単に問題を先送りできただけだったのではないでしょうか?アメリカ経済はサブプライムのような借り入れ不能な人にまで借り入れを作り出さなければ維持不可能な状況だったわけでしたから。

まだまだいろいろ苦しい状況は続くと思います。なによりも今風の不況が端的に表れているのが、「ネットカフェ難民」と言われる現象だと思います。20年前には殆ど普及していなかったインターネットでいまや簡単に世界の様々な情報に触れ、簡単に物が購入でき、見知らぬ人々と交流もできる。それが可能なブースであしたの食べ物に困る人々が寝泊りしている、という状況は、まさにいまの人間疎外状況を見事に表現しているのではないでしょうか。以前書いた事がありますが、先端のテクノロジーに囲まれた近代的な風景の中で貧しくなっていくという状況にたえなければならない。

いろいろ考えてみるに、今後世の中は結構変わっていくと思います。こういうときだからこそ大胆な意見も言いやすいし、もしかしたら意外に現実味を帯びてくるかもしれない。たとえば、三国さんなどはどうせドルの価値が半減するのだったら、先手を打って外貨準備の米国債の債権放棄を宣言してみてはどうか、というようなことをおっしゃってます。まあなかなか現実的とはいえないですが、自分たちがなんにつけイニシアチブをとってやろうという気概はこういうときこそ大事なのでしょう。ワタクシならさしづめ現実味ないついでに農地と引き替えてもらって移民とか考えたりしますけれど。
それはさておき、このような状況のなかで日本は米国との関係について、真剣な再検討を迫られる事は疑いありません。軍事や政治は言うに及ばず、経済まで米国に依存してきた事がこれほどまであからさまになってきたのです。米国と心中するというのも一つのあり得べき政治的決断でしょうし、それ以外の決断も十分あり得べきでしょう。

問題は、国民一人一人が流されることなく、日本国の将来についてどういう理想なりイメージを持つか、あらためて考え直さなければならない時期に来ていると思います。憲法や自衛隊の問題ひとつとっても、憲法にこう書いてあるから軍隊はぜったいだめ、というのはもはや議論になっていない。絶対に軍隊は持たないという結論もあり得べきだし、国際的立場からそれなりの力を持つべきだという結論もあり得べきですが、憲法の文言に逃げるような卑怯なことはもはや許されないと思っています。すなわち、あるべき姿に向かって自ら行動を起こす国民像がいま求められている、と考えております。

ワタクシが日本の状況について残念に思うのは、こういう状況をすべて首相のせいにしたりして自分たちはわるくない、被害者であるかのように思ってしまう国民が多いのではないかという事です。麻生首相を支持しない、というなら、誰がどういう政治をやれば世の中が良くなると思うのか?その意見は自分が今までやってきたことや語ってきた事と一貫しているのか?そういう自己への問いかけを経たうえで、今の政治がどうかとかきちんとした意見が述べられると思います。

首相をぼろくそにけなして首をすげ替えればすこしは普段のストレスの解消になるかもしれませんが、そのあとどうしたいのか、それについてのアイデアがなければ、この混乱の時期にますます事態があっかするだけでしょう。民主主義というのは、本来それを実行するにふさわしい能力を持った投票権者が必要とされるはず。その気概をもって批判なり行動なりをしていかなければならない、とあらためて肝に銘じたいとおもいます。

市場は、少し落ち着きを見せていますが本当に怖いのは来年2Q以降ぐらいかな、と思います。決算期を乗り切ったところや乗り切れなかったところが、本格的な処理に出てくるなか、景気が底を付けに行きそうなサイクル。個人的には楽観的になりたいのですがね。まあ、こういう時代に当事者として立ち会わせて頂けることを幸せと感じる程度にはポジティブになってみたいと思っています。

良いお年を。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
> ワタクシが日本の状況について残念に思うのは、こういう状況をすべて首相のせいにしたりして自分たちはわるくない、被害者であるかのように思ってしまう国民が多いのではないかという事です。

同感です。
選挙権を得てから高々十数年ですが、極力投票に行ってます。
当日いけないときは期日前投票(便利です)。

棄権も一つの選択とは思いますが、それは衆議院でいえばこ
の先最大4年間の白紙委任と同じことで、そういう人たちは
文句を言うにしても控えめであるべきだと思ってます(笑)
(ま)
2009/01/01 16:36
いつも拝見して勉強させていただいておりますが、初めてコメントいたします。


>こういう状況をすべて首相のせいにしたりして自分たちはわるくない、被害者であるかのように思ってしまう国民が多いのではないかという事です。

同感です。
現状が問題であることはわかったけれど、じゃあこれからどうすればよいのか(していきたいのか)という議論がもっと国民全体でされないことに疑問でなりません。

>日本国の将来についてどういう理想なりイメージを持つか、あらためて考え直さなければならない時期に来ている

私は社会に出て2、3年の若輩者ですが私たちの世代がこうしたいともっと声をあげなければならないんだと感じています。
引退間際&引退した世代の方々には旧来の社会の仕組みが残ることに利益があり、新しい構想なり理念が生まれにくいのではないでしょうか。若い世代の私たちがイメージなり理想を持たねばなりませんね。(または理念のある政治家を選ぶ)

まずは声を上げる数少ない機会である選挙にもっといかないと。
某政治家みたいに選挙の時は寝ててくれなんて言われるのはまっぴらです。
76
2009/01/01 17:46
人間は水だけがあれば1年くらいは生きられるみたいですね。
昔3ヶ月水のみで暮らした時は楽勝な感じがしたんですけど、今は金とか情報が無いだけで生きられない感じがして、年をとってしまったと感じます。
でも今の僕は軟水が豊富に得られる環境にありますので3ヶ月は死なないと経験しているので、自信が有りますよ。
その3ヶ月の間に3ヶ月先のエネルギーを得れば良いんでしょ。
そのくらいは大丈夫ですよ。
っていうか、もう死んでも良いんだと思うんですけどね。爆笑
kazzt
2009/01/02 00:55
質量不変の法則と言うのでしょうか、経済でも貸借はバランスを取った状態が均衡するようです。不均衡が運動エネルギーを引起して色々と景気変動に繋がるようです。そういうのを見込んだ上で経済政策は行われると巧くいくのでしょう。
日本は科学技術に見るべきものが多い故にそれを実体経済に繋げる政策が求められます。そうでない所にだけ目が行っているのは残念な事です。
Hbar
2009/01/04 13:42
(ま)さん、どうもです。首相の首の挿げ替えも議会制民主主義が機能してのことであれば良いのですが、決してそうではなく、議員が「民意」とやらに右顧左眄する結果起こることであり、そこに首相を変えることによって生じる変化のインプリケーションとか方向性みたいなものがどこにも感じられないことを問題にしたつもりです。本来は首相が気に入らないなら、そのつど総選挙すべきなのです。その気に入らない首相を選んだ議員の責任を問うべきなのです。憲法上は国民がそのような行動を起すことができないし、それが大変でばかげていることは自明ですが、議員が自分たちの選んだトップにもっと責任を持ってサポートなりなんなりしないのは無責任ですね。
厭債害債
2009/01/04 23:15
76さん、コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、まずは投票しないことには離しになりませんが、有権者には投票行動以外にも政治過程に影響を与えうる方法はありますね。これからは直接行動を含む積極さが必要になってくるかもしれないと言う気持ちを込めてエントリーを書いたつもりです。

kazztさん、どうもです。まあ水だけで生きるなど決して無理なさらないように。ワタクシも厭世的になることもありますが、それでも毎日自分で作って食べるご飯は美味しいです。

Hbarさんどうもです。まさにおっしゃるとおりインバランスが一定の限度を超えたとき大きな変動が起きるのでしょう。
厭債害債
2009/01/04 23:21

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