厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS AIGなどボーナス課税(追記あり)

<<   作成日時 : 2009/03/21 09:44   >>

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090321-00000068-san-bus_all
この辺、結構議論がおきそうです。なにせ、支給した後で法律を作って課税するというやり方が、法の一般原則(原則として過去に遡及しない。とりわけ不利益なものについては)に反するのではないかという点と、上記ニュースにもあったように、公的資金導入をためらうところが増える結果、問題の解決を遅らせるのではないか、ということです。感情論としては全く法案のとおりなんですけれど、実際こういうことをやっていいかどうか、わたくしははなはだ疑問ですね。前のエントリーにも書いたのですが、今回の金融危機を「損をして公的資金を入れた金融機関」にだけ責任をかぶせるやり方はややアンフェアだとおもいます。原因がコントロールされていないグリーディーさだとすれば、ここ数年で金融市場で儲けた個人もヘッジファンドもみんな同罪です。つまりこの議論を突き詰めれば、過去数年にわたってのキャピタルゲインなどについての遡及的大幅増税をやってこそ平仄が合う。それができない(たぶんどう考えても無理)なら、今回の処理はやや公平さに欠けると思います。もちろん、国を治めていくうえで、民衆の怒りを無視して進めるわけにはいかない。けれど、やはり長い目で見て原則というのも重要であり、それを曲げるにはそれなりの議論が必要だろうと思うのです。

このような感情論で行き過ぎてしまうのが、アメリカの悪いところです。禁酒法、レッドバージ、愛国者法、サーベンスオクスレー法。感情のあふれ出る歴史の場面で、アメリカには悪法の残骸がごろごろしています。今回もこの程度で済めばいいのですが、さらに行き過ぎてしまって国ごとむちゃくちゃにするほど振り子を振れさせてしまうリスクが見えてきました。

(追記)
海外ニュースを見ていると、AIGに対する風当たりはアメリカでますます強まっていて、一部では従業員の身の安全すら脅かされる状況のようです。会社側は一人で夜外出するなとか、ロゴの入ったものを持つなとか従業員に言っているらしい。AIGの救済にNY連銀総裁時代深くかかわってしまったガイトナーFRB議長に辞任圧力が強まってみたり。アメリカではやっぱりそうなりますか・・・という感じですね。

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AGIやヘッジファンドが行った具体的な社会的損失を考えるならば、過去にさかのぼって損失した貨幣の責任を厳しく追及することは全くおかしくないと思います。(社員の行動も含めてです。それは不可能かもしれませんが、可能な限り厳しく行って欲しいですね。)徹底して厳しく追及することこそが、バブルの発生と損失を防ぐ行動を金融業者に身につけさせることになるのだと思いますよ。
信用を創造することはそんなに甘くないと思いますよ。それが嫌なら信用創造を分散する方法を考えるべきです。民主主義は、今、信用創造の領域にまで踏み込む時点まで来ている。
信用創造は自分が知的であるという主張よりも、自分は無知であり、それは記号の関係性を良く知る者とほぼ変わりえないと知ってしまったからだ。
金融業者を信じない。でも、救ってやるよ。苦しみは絶対に無くすんだ!
kazzt
2009/03/22 00:58
kazztさんどうもです。AIGの件ではボーナス支払いの正当性を「優秀な職員を引き留める」必要性にもとめる主張がなされていましたが、もともとその金融で生み出される利益の根源にまでさかのぼった議論をしてその数億円ものボーナスを払うべき「優秀さ」の元となるスキルが社会的に有用だったかという議論に発展すれば面白かったと思いました。必ずしもkazztさんの主張とはかみ合わないかもしれませんが、感覚的には似た方向かなと思いました。

ただ、アメリカ国民の議論や方向性については、やや怖いものを感じます。まあいつものことですが。
厭債害債
2009/03/22 17:47

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