厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS 気になる金利

<<   作成日時 : 2009/05/22 19:48   >>

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画像は米国の30年国債と30年モーゲージ債券との金利差を示したもの(下段)です。どう見ても最近の急激な縮小振りは不自然ですね。国債買い入れプログラムの金額が話題になっていますが、MBSの買い入れのほうは金額も大きくしっかりやっている。この差が出ているのでしょうか。

昨日はS&Pによる英国のアウトルック引き下げが心理的に波及して米国債への不信任につながり金利上昇となりました。既存の流通可能な米国債だけで6.36兆ドル、ゴールドマンさんの推計では今会計年度の国債発行3.25兆ドル、財政赤字も当初の見通しより5%も公式に増えてしまった今、なんとなく米国債市場の行く末にはまた重いムードが漂っています。ファンディング危機への心理を反映して(たまに現在の状況を景気回復への期待感だという人が居ますがそれは違うと思います)2年ー10年の長短金利差は過去最大レベルになっています。日本と比較してもらうとアメリカの状況の煮詰まり方がお分かりいただけると思います。
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通常こういう状況は景気後退期の末期に生まれますが、ワタクシが重視している失業保険の継続受給者数を見る限り、過去の景気後退期から見ればはるかに突き抜けているうえ、まだとまってません。やはり前例のない世界に入っているのだという実感がありますね。
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米国の格付けについてはいろいろな見方があるでしょうが、個人的には「格下げ」にまでは至らないと考えております。最大の理由は、グローバルな貨幣経済が継続することを前提とする限りにおいて、基軸通貨というものが依然として意味を持ち続けるのだろうと思いますし、その場合格付けにおけるアンカー(相対基準における基点)というものがやはり米国になるだろうということです。基軸通貨である以上、国際的な決済において一種の強制通用力をもつわけですから、最終的にはいろいろな主体がドルの負債を引き受けざるを得なくなる。
問題はいつまでそれが続くのか?ということでしょう。これはまさに政治の世界の問題となってくるような気がします。

ところで本日の日銀政策決定会合で外国債への適格担保性の拡大が決まりました。
最近自分自身ひねくれているからだと思いますが、今後大増発必至の米国債など外国政府のファンディング協力体制全開という理解でよろしいのでしょうかね?今のところ別にレポの適格担保でそこまでお困りのところがあるとは聞いておりませんが…

もしかして、米国債引受は将来的にアリとかいう示唆で、究極のdollarizationへの布石でしょうか・・・・

自分でも捻じ曲がった性格がいやになる今日この頃・・・

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
両国の中銀が、それぞれの国債を担保に資金を融通できるので、理論的には無限融通が可能なように思われます。JGBとトレジャリーがぐるぐる回る中、自然融合みたいな感じで通貨統一とか? 妄想でした。
本石町日記
2009/05/22 21:07
最近住宅ローン金利があがってこないなと思ってたらそういうわけですか
MBS買取増額見落としてました
株価が上昇させて米国債の下落(売り抜け?)を隠してると疑ってます
キュン
2009/05/23 02:08
本石町日記さんどうもです。そうですね。無限ループを作り出してお互い中毒になって意識朦朧の中で通貨統合とか。米国財務省のどこかの部屋で「日本にはまだ1500兆円あるじゃないか!!」とか檄が飛ばされていないことを祈ります。

キュンさんどうもです。MBSがもともと主眼だったのだとは思っております。今後は制御がかなり難しくなってきそうな感じですね。
厭債害債
2009/05/23 08:09
そうでしょうね、従順な兎としては大きく買うのでしょうね。只、米国通貨が基軸である以上、FRBが買支えても金利上昇には繋がらないのでしょう。市場に出回ってこそ金利や価格に跳ね返る訳で、FRBが抱え込む分には流動性は掛りませんから。只、国際的な非難は高まるでしょうね。
Hbar
2009/05/23 08:52
外債の適格担保についてはいろいろ噂はとびかってますけど。そのうち、FRBが日本・EUのドル建国債引き受け・日銀が円建て米国債を引き受けてダブルギアリングになったりしないかなあ、とか妄想してたりしますけど(こんな事をしたらどうなるか、個人的な妄想の域を出ませんけどね)。
ttori
2009/05/23 20:20
Hbarさんどうもです。FRBがどれだけ人為的に金利を抑えられるかが注目されますね。

ttoriさんどうもです。ワタクシも同じ妄想を抱いておりますが。いや、まあ妄想ですが・・・
厭債害債
2009/05/25 04:52

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