厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

アクセスカウンタ

zoom RSS 民主党の為替政策

<<   作成日時 : 2009/08/14 00:29   >>

面白い ブログ気持玉 23 / トラックバック 0 / コメント 0

WSJの電子版(http://online.wsj.com/article/SB125009822585426457.html)で海外でも発信されているように、一般的には民主党政権になったら「円高」を志向するとみられているようだ。ただ、正確に言えば円高へのトレンドをあえて妨害しない、ということだろう。その意味では現在の原則不介入主義とほとんど変わるところはない。まさか積極的に円を押し上げるとはおもえない。

ただ、記事にもあるように民主党の(少なくとも主要メンバーの何人かは)どちらかというと円高が日本にとって良いことだ、という見方をベースにしているようだ。ワタクシも政府の態度としての原則不介入には賛成できるが、円高が日本にとってよいことである、との見方はやや意見を異にする。

円高が日本にとって良いという根拠は、「円高だと輸入物価が安くなるので、資源輸入大国の日本にとって、そしてそこで生活する国民にとってよいことである。」ということだろう。
日本経済の構造を内需主導に持っていく、そして生活者重視弱者保護をうたう民主党としてはある意味筋が通っていると思われるが、経済構造の変化という長期的な課題を短期的な相場変動にかからせることはきわめて危険である。あたかも、あなたの内臓の一部は今の生活を続けていたらどうせぼろぼろになるのだから今のうちにとってしまいましょう、といって麻酔もかけずにいきなり手術始めるようなものである。また民主党は、公共投資削減などでも見られるように、経済成長を犠牲にしてでも「生活者重視」のばら撒きを目指したいようだが、経済のドライバーである輸出企業などが儲かったほうがきっと乗数的な波及効果によって経済への寄与は高いはずだ。日本の強みと弱みを正確に理解してそれにふさわしい施策をおこなうのが政治家の役目だとおもう。これまで厳しい環境で鍛え上げられた輸出企業は技術面でも国際競争力をこの円高局面でなお持ち続けている。一方国内消費は人口減のなか構造的に弱いし、そもそも国民全体の所得水準が高い中で、すでに多くの人は消費レベルを高める余地は少ない。ワタクシにしたって、極端な話を言えば生鮮食料品以外、本当にほしいものは何一つない。

たしかに、コモディティー価格の高騰が見られる中、円高で石油などを安く買えるのはいいかもしれないが、そもそも石油価格などのコモディティー価格の上昇は為替によって対応すべきものではない。代替エネルギー開発や代替エネルギーを動力源とするデバイスの開発などに力を入れるのが環境保護などの観点でも重要である。後者については日本の技術に一日の長があり、それらの製品を輸出して利益を上げていくやり方こそまっとうではないか。それ以外の食料資源についても日本の食糧生産政策(自給をめざすのか、農家を保護し続けるのかとか)と絡めた政策が必要なのだが、円高で安く輸入できてハッピーという言葉からは整合性のある理解が見えてこない。

全体的にいえることだが、民主党の政策は生活者重視つまりミクロの部分にスポットが当たりすぎていて国家としてどうするか、どのように世界とかかわり働きかけていくかという全体像がかけていることが多いのだ。今回も記事の最後にあるように「円高になれば消費者がもっと外国のものを買えて、経済にもプラスになる」と思っている節はあるが、全体像まで見据えた発言とは思えない。ワタクシがいまのところ民主党に不安を覚え続ける最大の理由は、このケツの穴の小ささにある。どうせ円高がいい、と主張するなら、この際一気にアフリカなどの農地を買い占めてプランテーションやるとか、欧米から武器を買って防衛力増強できるとか、それぐらいのことを言ってのけてほしいものである。



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 23
面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
民主党の為替政策 厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる