厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS JAL デルタ航空と資本提携(追記あり)

<<   作成日時 : 2009/09/12 08:03   >>

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いや、ちょっと驚きましたが、どれくらい出資するんでしょうか?
NHKニュースではデルタが筆頭株主になるという風に伝えられました。だとすれば、経営が根本的に変わる可能性はありますね。

マイラーとしては、どうしても提携後のマイルのリンクの仕方が気になりますね。
もともとJASの流れを引き継いでNWAとJALはマイルの提携関係があったのですが徐々に解消しており、先ごろNWAの会員がJAL便をマイルで乗れなくなったところで関係は完全に終了したと思われました。しかし今回の提携で復活するのではないかと思います。アライアンスとしてはJALはすでにワンワールドメンバーであり、デルタはスカイチームですが、今回の提携関係はKLM-AFのフライングブルー(スカイチーム)との資本提携もにおわせているので、JALがワンワールドを離脱してスカイチームに入る可能性が高いと思われます。デルタのマイルは今のところほぼ実質的に無期限ですので、同様の取り扱いで差別化をはかってくれれば利用者にとってはメリットがあります。JALでためたマイルでデルターNWで旅行するということも、デルタ―NWでためたマイルでJALで旅行することもできるようになれば、顧客を引き付けることができるのではないかと思います。

一方ワンワールドも、いきなり日本でアライアンスが無くなってしまうことはまずいという判断で、当面の間JALがワンワールドとの関係を続けることを認めるのではないかと思います。あるいはワンワールドに残りながら、個別にデルタとのプログラム交換という形になるのでしょうか?この辺は興味がありますね。

なぜデルタとの提携を選んだか?それはおそらくデルタ(NWA)が日本に強い既得権とりわけアジア方面に対する既得権を持ち、先方にとっても日本を含むアジアの市場を拡大できるチャンスだったからではないでしょうか。一方で、アメリカ市場はとっくに過当競争で儲からないから、JALにとってのメリットは、大きな資本傘下にはいることでの延命以外の何物でもないと思います。不採算路線が本当に減らせるのか、そこが大きなポイントですね。そして資本の論理によって、日本の空に日本語の喋れる賃金の安い乗務員が増えてくることは当然予想されますね。

資本参加の程度にもよりますが、それなりの規模でデルタなどが発言権を持つのであれば、JALの顧客政策も根本的に変わる可能性があるでしょう。推測として、実質的な配当である株主優待などは、もはや意味のないものとして廃止されるかもしれません。

問題は独禁法上の適用除外(ATI)が受けられるかどうか、ということですが、合併ではなくアライアンスという形であれば米国では認められる可能性が強いと思いますし、これについてはこれまでからさんざん議論されてきた上での結論ということでしょうから、日本でも素直にいくのではないかと思います。ある研究によれば、コードシェアは8%から17%の運賃低減効果があるのに対し、ATIはコードシェアを上回る13%から21%の運賃低減効果があるとのことです(運輸省審議会議事録より)から、消費者の利便に供することが大きな理由として認められるでしょう。

とりあえず根拠のないまま思いついたままをメモしておきます。

(追記):そういえば15日に有識者会議があるんでしたね。その前になんとかファイティングポーズだけとった、という感じですが、やっぱり中身はまだ生煮えのようでしたね。アメリカンが(当然のことながら)横槍いれてきましたし。

ひとつだけコンセンサスとなっている事実、それは、「自力での資金調達は現状ではかなり困難であり、ほうっておけば国や公的機関の支援がなければ資金繰りに行き詰る」ことと、「必要な資金の規模が大きすぎて政府が何とかしたがっている」ということです。数百億程度の資本注入でも、結局コスト削減などを通じて赤字削減ができなければ、あっという間に使い果たすだけですから、焼け石に水。それに、結局JALの問題はこれまでの航空行政のやり直しという面もあるわけで、国交省が自らも空港対策などきちんとした対応を求められることになると思います。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
さて、JALはナショナルフラッグです。JRとかNTTとかつては同じ仲間でした。でこの2社と決定的な違いはほとんど何もありません。みんな強力な労働組合を抱えていますし、ある意味独占的なスタートで、敵は民間の脆弱な企業体でしかない。でこの結果はすなわち監督官庁が、その独占的な資産を許容でしたことしかないのですね。という意味ではNTTはいずれ同じ末路たどり可能性は極めて高いのです。国際的の許容できないようなわけのわからん料金体系はいずれ駆逐されるでしょう。だって空を飛ぶのは電波も同じですから。
かる
2009/09/16 00:40
かるさん、どうもです。空を飛ぶのは電波も同じ、というところはちょっとウケました。
厭債害債
2009/09/16 18:51

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