厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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<<   作成日時 : 2009/11/05 18:12   >>

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とりあえず11月4日のFOMCでは予想通り現状維持となりましたが、いや、今回のは、なかなか奥が深いです。いずれにしても議事録まで見ないとよくわかりませんが。

主要な変更点は
・ 家計支出について「Stabilizing」(安定)から「expanding」(拡大)に上方修正
・ FFレートを例外的な低い水準に据え置く理由として、現状の経済状況が低金利政策を延長するにふさわしい状況である事を示す具体的なポイントを3つ挙げた
1. 経済資源(resource)の稼働率が低い事(resource とは雇用や設備全体を含む概念でしょう)
2. インフレ率が低い事
3. インフレ期待が安定している事
・ 非MBSのエージェンシー債買い入れを減額(2000億ドル→1750億ドル)。減額の理由として、供給(発行額)が少なくなったことをあげた。

このうち解釈が分かれるのが二つ目の具体的なポイントを三つ挙げたことの意味です。多数説では緩和状態からの変更を考えるための具体的な判断ポイントということになり、逆に言えばこれらのポイントが変化すれば緩和措置の解除のシグナルとなる、と理解されるようです。これまでなかったこの文言により、今回の声明を「利上げへの地ならし」と理解する考えもありそうです。
一方少数説では、原文が次のようになっている事から、低金利政策を続けることの理由をことさら補強するために具体的な現状を挙げた、ということになり、これらの条件の一つぐらい変化したところで、全体で弱い場合には低金利政策を続ける余地は残る、と理解できるのではないかと思います。
(原文)
The Committee will maintain the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent that economic conditions, including low rates of resource utilization, subdued inflation trends, and stable inflation expectations, are likely to warrant exceptionally low levels of the federal funds rate for an extended period.
(赤字は管理人による)

たしかに今回わざわざan extended period(長期間にわたり)を残した事との整合性から、これらは低金利政策を補強する具体的現状の例示に過ぎない、という風に理解したほうがいいという捉え方はあるかもしれません。
しかし一方で、家計消費を上方修正しているのですから、それなりにポジティブな方向に傾いている事は確かです。またリソースの緩み(slack)が重大でインフレが抑えられている状況については別パラグラフをたててこれまでも説明しているわけで、今回わざわざ低金利継続の理由のパラグラフにいれる必要性があるとすれば、それはやはり低金利継続の根拠を明確にした、つまりこれらの状況がある限りにおいて低金利政策を続ける、ということを明らかにしたと理解するほうが整合性が取れるように思います。

とはいえ、これらがすぐにどうこうなるものとも思っていないのでしょうね。なにせan extended periodですから・・・

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