厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

アクセスカウンタ

zoom RSS 混迷するギリシャ問題

<<   作成日時 : 2010/03/23 18:42   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 32 / トラックバック 1 / コメント 17

このネタは結構繰り返しになっていますが、問題を整理しておく必要があると考えています。

まず「破綻」とか「倒産」というのは「赤字」そのものではなく「資金繰り」によって生じる(だからこそ黒字倒産なんて言葉がある)ということはきちんと押さえておく必要があると思います。すなわち、ギリシャの赤字は確かに大きいけれど、それ自体が喫緊の課題ではなく、問題はそれが将来にわたって野放図に続けられることでさらに状況が悪化すること、そしてその赤字をファイナンスする必要があるのに「将来誰もお金を貸さなくなる」ことがリスクの核心です。

逆に言えば、そういう状況であっても安定してお金を貸してくれる人がいれば危機は生じません。日本が債務残高GDP比200%とか言われながらやっていけるのは、国内できちんと国債のリファイナンスができているからです。この点、外部ファイナンスに頼る国の脆弱さは日本とは比べ物にならないのであって、アメリカのように基軸通貨特権をもって強制的にリファイナンスさせられる国を除けば、「対外的に」ファイナンスできるような材料を用意する必要があります。

残念ながら今のギリシャのやり方はあまりうまくなくて、ドイツとの論争に結構頭に血が上っている感じです。ドイツ(というかドイツ国民)のほうも相当頭に血が上っているようで、ある有力雑誌には一面でミロのビーナスが中指たてている(このサインの意味はお分かりだと思いますが)合成写真がでかでかと載ったとか。

政治という場面においてはドイツもギリシャもそう簡単には矛を収めることはできないでしょう。それぞれ背負っているものが大きい。ドイツは連立でありしかも、もともと総選挙でどの党も過半数を取れないという結果の大連立である。しかもドイツの首相には議会の解散権がないため、ここぞというときでも改めて民意を問うということは(不信任の場合を除いては)できず、政策決定に不安定感が残る。とりわけCSUのようなかなり保守的な人々が連立に入っているため、これらの人々の賛成を得るためには、そう簡単にギリシャへの援助などできないと思われます。そのうえドイツでは5月に重要な地方選挙が控えているためなおさら国民の意思に反するようなことはできないでしょう。

かたやギリシャのほうでもせっかく政権が変わったばかりです。そもそも2つのファミリーで政権をやり取りしているに等しい国だから、変えたばかりの政権の選択肢は少ない。しかもこれまでユルユルのあま〜い待遇に慣れてきた国民にいきなり劇薬を飲ませるのはちょっと無理がある。国のためを思っても、今国民から政権をひっくり返されてしまっては、逆に国の進路が危うくなってしまうと思われ、国民に向けたポーズをとり続けなければならないのだと思います。ナチスによる侵略の時代の話など本来持ち出すべきものでもないと思うのですが、それをすることで国民の溜飲を下げさせるというところが狙いだろうと思います。

では対立が深くなってしまったら独仏がそう簡単にギリシャ問題を突き放せるかというと、そうではない、フランスもドイツも国全体としては民間銀行を中心にギリシャに対する巨額のエクスポージャーを抱えている。しかも、ギリシャをユーロから切り離すとなるといままで同一通貨建ての債権だったものがいきなり外貨(しかも大幅に減価する)債権となるしかない(そうでなければギリシャはますます返済不能となるから、離脱のメリットはない。除名制度がないことは以前に書いたとおり)。そのような結論がいまの体力の弱っている独仏の銀行セクターに受け入れられるのかどうかははなはだ疑問であり、それを現実化させると国内経済にまたまた大きな悪影響が出ることは火を見るより明らかだろうと思います。もちろん、ドイツ銀行やBNPパリバなど主要銀行はエクスポージャーが少ないことを公表していますが、国全体としてみれば独仏はやはり大きい。それに、ギリシャを捨てることは現時点では直ちにほかのPIIGS圏に飛び火しますから、欧州のかなりの部分でファイナンスが立ち行かなくなる。そのときに欧州全体が払わなければならない犠牲はあまりにも大きすぎると思います。下手をすると統一を目指した仕組みの失敗が再び戦争にまでつながりかねないリスクすらはらんでいると思います。というわけで最終的には欧州統合の盟主たる独仏にとって対ギリシャ強硬路線を最後まで貫徹することは相当の覚悟が必要、というか現時点では無理だろうと思います。

ところで2月末にドイツ銀行のCEOがギリシャのパパンドレウ首相と会談したことは記憶に新しいところです。国を代表する銀行でかつエクスポージャーが少ないという銀行のトップがわざわざ渦中の国の首相に面会したというのは、当然ですが「国家的使命」を担っているとしか考えようがありません。当時はドイツ銀行がギリシャ債を大量に引き受けるのではないかとかうわさされましたが、たぶんもっと大きな問題だったのではないかと思います。ドイツ銀行といえば、チーフエコノミストのトーマス・メイヤー氏がThe Economist誌にEMF構想について寄稿していました。この問題ではかなり主導的役割をドイツ銀行さんが担っている感じは強いです。

ワタクシなりのシナリオは(外れても責任は取りませんのであしからず)政治的にはドイツもギリシャも矛を収められないので、論争はしばらく続くと考えます。ただ、最初に書いたように企業でも国家でもファイナンスができる限りにおいて存続可能である。ギリシャ危機が顕在化してからギリシャは大きな起債を2回乗り切りました。しかも2回とも「申し込み超過(Oversubscribe)だったといいます。PIIGSの片割れのポルトガルやイタリアも起債を成功させています。この背後には欧州系の銀行による積極的なマーケティングがあったことは疑いありません。そのなかにはドイツの銀行も当然含まれています。余談ですが、このところのPIIGS(特にギリシャやポルトガル)の起債のプライシングが妙に甘いのです。明らかにサービスレート。本来借り入れ側からみれば市場価格対比でわざわざ割安のものを出す必然性はないのですが、発行体および引き受け団双方にとって絶対に失敗の許されない起債であるという意図がひしひしと伝わってきます。いえ、本来は甘くても適正ではないプライシングは失敗なんですが、それ以上にOversubscribe状態を作りたいという意図すら感じられる起債といえましょう。つまりその気になれば「民間セクター」を使って当面何とかなる。ただ、この点問題は最終的にギリシャがデフォルトするリスクを民間がさらに抱えられるのか、ということです。この点は後で述べます。

政治というのは厄介なもので、本当に正しいかどうかよりも人々に支持されるかどうかで施策が決まってしまう。本当の危機は「正しいことを考える人」が排除され耳に心地よい政策を打ち出す人が政権をとってしまい最終的に物事をぶち壊してしまうことです。(どこぞの極東の国ではそういう事態になりかかっているのですけれど、それはともかくとして、)危機的な状況においては、最終的な間違いを避けるためにとりあえず人々に対してはなだめる必要がある。そして一方で実体の面で物事に大きな問題が生じないように手配するというのが有能な政治家のあり方なのだろうと思います。ここで言う人々をなだめる行動がまさにメルケルの強硬姿勢(およびパパンドレウの強硬姿勢やIMFブラフ)であり、実体面での手配がドイツやフランスの民間銀行中心の引き受け団による起債の成功であり、ギリシャ議会における赤字削減法案成立です。当面のあいだ、政治での強硬姿勢の応酬と実体面でのファイナンス継続を行い、最終的にはユーロの問題点を是正する(無理かもしれませんが)合意にこぎつけるというのが理想といえるのではないでしょうか・

第三者とはいえないですがEUやECBという立場からは当然、ギリシャの離脱や債務不履行などありえないというトーンのほうが圧倒的に多いようです。彼らは彼らなりに最終的なセーフガードの案を持っていると思います。ここにきてようやくECBレポの担保適格の議論が出てきたというのは、そろそろこの議論が詰めの段階に近くなっていることの現れです。最終的に民間銀行が引き受けなり保有なりするギリシャ債券を常に担保として受け入れてもらえるようにすれば、実質的にギリシャのデフォルトリスクをECBが引き受けることになりますが、一方で少なくともファイナンスだけは当面心配なくなるでしょうから、事実上デフォルトを回避できることになります。問題の本質は先送りですが、時間は稼げますね。ただし為替としてのユーロは中長期的に圧力を受け続けることになると思います。

とはいえ、リーマン破綻という前例もありますから、政治というのはどこでどうなるかわからない。最終的にはデフォルトというのも選択肢から外れることはありません。ただ、リーマンの前例があるだけに、その波及度合いについて相当慎重な瀬踏みをしないといけないと考えると、今後数ヶ月でどうこうなる問題ではない。それは(ユーロそのものを捨ててしまえというかなり乱暴な意見でなければ)ユーロの仕組みのオーバーホウルが必要だからです。したがって時間が必要である、という前提にたてば、おのずから当面の結論は見えてきているように思えます。あくまで当面は。5年後なんて誰もわかりません。

(くどいようですが、これはあくまで個人的見解です。このシナリオが外れる可能性も相当あると見ています。)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 32
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い 面白い 面白い 面白い
驚いた
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
子ども手当の本質的な政策目的
「混迷するギリシャ問題」のコメント欄で厭債害債さんが、次のように書かれていますので、私の考えを。 ...続きを見る
労働、社会問題
2010/03/25 23:10

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(17件)

内 容 ニックネーム/日時
>「正しいことを考える人」が排除され耳に心地よい政策を打ち出す人が政権をとってしまい…

お言葉ですが、このブログに散見されるコメント諸氏の新自由主義的な考え方が、「正しいこと」なのですかね?
今の日本は、「自己責任」という名の悪しきミーイズムが徘徊しているのだと思うけれど。
わが国で民主党政権が誕生したのは、歴史的必然ですよ。格差是正のための分配重視の政策は、世界的潮流です。金融関係者が、いくら叫んでも、この流れは歴史的なものであり、押しとどめることはできないと考えています。
先日のエントリーでも、子ども手当てを揶揄されていましたが、詳述しませんが、子ども手当てを単なるバラマキだとしか解釈できない人たちが、意外と多いことに驚かされます。まあ、鳩山さんも説明不足だけどね。
そもそも、先の総選挙で民主党に投票した人たちは、別に子ども手当てに惹かれて政権交代を選択したわけではないでしょう。貴殿の思うほど、街行く人々は「バカ」ではありませんよ。
みう
2010/03/24 02:09
いつも楽しみに拝見しています。
金融・経済の御見識はもちろんのこと、その背景にお持ちであろう理念、哲学に惹かれます。
自分は今の日本社会に非常な息苦しさを覚えます。しかし、日本での日本的な生き方しか知らず、能力があるわけでもなく、なかなか困難な日常を送っています。現実逃避に過ぎないのかもしれませんが、海外に行けばと思うことが多くなりました。
特に欧米社会の合理主義的であり同時にフェアであることを尊重するような点に憧れるようです。
「肩をすくめるアトラス」を読んで以来、にゅーよーくぅー!!!って感じです笑

すみません。なんも関係のないことを書いて。
健太
2010/03/24 04:42
>子ども手当てを揶揄されていましたが、詳述しませんが、子ども手当てを単なるバラマキだとしか解釈できない人たちが、意外と多いことに驚かされます。

バラマキだと思うんですが…バラマキでない理由を詳述してくださいよ。
RE:みうさんへ
2010/03/24 07:51
ギリシャ問題について、非常に分かりやすく詳細な解説、どうもありがとうございます。示されたシナリオが実現し、なんとか軟着陸すると良いのですが。

みうさんへ
私も前回の選挙では民主党支援に走りまわりました。子ども手当てに惹かれて政権交代を選択したわけではないですが(子供いないし)。
しかし、事業仕分けによる財源ひねり出しの失敗(まだ確定ではないですが)、普天間問題の迷走、子供手当ての強行など、「バカ」だったと深く反省しています。
40歳無職
2010/03/24 08:23
表現が極端な個人への侮辱を含むコメントは、管理人の判断で削除させていただきます。不毛な言い争いの場にならないための予防措置としてご理解ください。
厭債害債
2010/03/24 10:27
子ども手当ては、単なる「バラマキ」なのか?;

まず、予算とは、お金の再配分であり、大なり小なり「バラマキ」であることを理解する必要があります。
その上で、私は、子ども手当てを、低コストで質の高い「バラマキ」だと考えるわけです。それが、単なる「バラマキ」ではないと申し上げた理由です。

かつての自民党政権下における公共事業に顕著に見られた、業者のピンハネ部分が多い高コストのバラマキとは異なり、子ども手当には、業者が介在する場面がありません。
また、子ども手当てに関しては、●●基金のような天下りポストもありませんから、公共セクターが肥大化するオソレもない。
これだけ多額の予算を差配できない官僚にとっては、大迷惑でしょう。
ですから、同じ「バラマキ」であっても、似て非なるものだということを理解する必要があります。
支給対象の家庭に所得制限を設けないこともポイントです。所得制限など細かい規定を作ると、それだけ官僚の介入する権限が強まり、制度がゆがめられる可能性が高まります。それに、高所得者はそれだけ多くの税金を払っているわけですから、子ども手当てに所得制限を設けることには、理由がありません。
それと、子ども手当ては、「子育て」という仕事の社会化だと考えております。
子育てという仕事に対する賃金を支払うのは、やがて彼らのお世話になる我々納税者全員なのですから。

ブログ主さん、長々とすみませんです
みう
2010/03/24 17:15
みうさんへ

>>業者が介在する場面がありません
>>公共セクターが肥大化するオソレもない
確かに、公共投資などと比較すれば、質が高い「ばらまき」かもしれません。

しかし、所詮は「ばらまき」。今は根本的に「ばらまき」を縮小して、財政の健全化を図り、国民の将来に対する不安を取り除く方が、有効な景気対策になると思います。

>>「子育て」という仕事の社会化だと考え
一理あるとは思いますが、あまりにも受益者と負担者が乖離していますので、不満の種となるのだと思います。

40歳無職
2010/03/24 18:48
子供手当も本質的にはバラマキですよね。バラマキ同士の良し悪しの問題ではなくて、予算対象を選別して集中する必要性が高まっているわけです。なんちゃって事業仕訳サーカスではなくて、真剣に配分を考え直す時期にきていると思います。

少子化問題の根源的な課題は子供を産み育てられる経済力を家計に持たせることですが、家計の経済基盤を企業部門の雇用に頼らざるを得ない点に鑑みれば、効果の薄いポピュリズムバラマキに貴重な予算をつけるよりは、もっと裾野の広がる産業政策に使うべきというのが、金融界のみならず心ある正しい人達の共通認識でしょうね。
元U
2010/03/24 21:33
>>もっと裾野の広がる産業政策に使うべき
>>金融界のみならず心ある正しい人達の共通認識でしょうね。
趣旨には同意ですが、
果たしてそんな都合の良い産業がありますか?
また、「心ある正しい」という言い方には、すごくひっかかります。何故にそんな上から目線に?
40歳無職
2010/03/24 21:40
その点日本は国民から民間までまじめに財政赤字を意識しながら、自然死を待つ政策をとっているのは、最高です。郵貯の限度額アップであほなメガにいくかねが、国債に流れる協力なルートがまたひとつできました。さすが亀ちゃんです。
karu
2010/03/24 22:50
みうさんへ

みうさんは子供手当てがによって将来の税収がどの程度増加すると見積もられてますか?
このエントリーの趣旨は財政収支のはずなので、子供手当てと言えど将来の税収増につながらなければ所詮はバラまきに過ぎない気がするのですが。
当然、試算をお持ちなんですよね?
MAS
2010/03/25 08:36
みうさんへ

みうさんは子供手当てがによって将来の税収がどの程度増加すると見積もられてますか?
このエントリーの趣旨は財政収支のはずなので、子供手当てと言えど将来の税収増につながらなければ所詮はバラまきに過ぎない気がするのですが。
当然、試算をお持ちなんですよね?
MAS
2010/03/25 08:37
厭債さん
二重投稿になってしまいました。申し訳ありません。
MAS
2010/03/25 08:44
本エントリーはギリシャのテーマなので、コメントをいただいた皆様に個別にお返事するのは避けたいと思います。

ただ、まあ何も書かないのも無責任なので、ちょっとだけ。ワタクシが考える子供手当ての最大の問題は「誰のために、どういう将来の効果を期待して」行う施策なのかよくわからないということです。必ずしも税収が増えなきゃだめとは言いませんが、少なくとも将来どういう効果があるのか?と言う点に対してワタクシはまだ納得できる説明を受けたことがないのです。貧困救済なのかどうかもよくわからず、外国も国内も一緒くたで、なんだか予算に無理やり間に合わせるために拙速に行われたような施策だから、多くの人が???と思ってしまう。おそらく経済対策としては効果があるでしょう。お金をばら撒いているのだから。でも、民主党に期待したのは「ばら撒き方が自民党時代と比較してまし」とかそういう次元ではなく、もうすこし根本的な疲弊した仕組みに直接切り込むことであったはずです。それは教育そのものの仕組みであったり産業育成であったりするはず。そしてお金を配るより、もう少し国家が関与しやすいやり方があると思います。

厭債害債
2010/03/25 18:24
(続き)
もちろんお金を配ることで間接的に教育産業が盛り上がることはありうると思います。アメリカのように高い学費と実用的な高レベルの教育が実現し、それが多くの人々に手に入ればいいでしょう。しかし現実は大学はいっぱいあってもろくに読み書きそろばんができない生徒がいっぱい入っている始末。家計にお金がなくて教育レベルが落ちているわけではなく教育の仕組みがおかしくなっているのです。逆に言えばお金を配ったところで子供たちのレベルが上がるかどうか疑問。ワタクシなら教育の中身にもっと大胆に手を入れますけれど。義務教育の時間をもっと延長して、その代わり教員の給料をもっと増やす。一学級の人数を減らす。大学は一握りのエリートだけのものとし、複線的な実用職業教育を充実させる。たとえばの話ですが、そんなことすらできないのに教育レベルなんてあがるわけがない。子供手当てで日本の将来にポジティブな効果が出るのかどうか、ワタクシの頭の中ではまったく結びつけることができません。ワタクシは民主党の政策が全てだめというつもりは毛頭ありませんが、これはやはり今のところよくわからない。

(本エントリーはギリシャ問題が主題ですので、このテーマはまた別のところでということでお願いします。)
厭債害債
2010/03/25 18:25
>>このエントリーの趣旨は財政収支のはずなので...当然、試算をお持ちなんですよね?

財政収支のエントリーということにこだわってコメントしたわけではないよ。文脈を読んでください。
断っておくが、私は「子ども手当て」がバラマキであることについて否定はしていない。
確固たる財源なしに先行実施したことについては、当然、多くの批判があるだろう。
民主党政権の正念場は、来年度の予算編成である。ここで、責任政党としての真価が問われることになる。
みう
2010/03/25 18:27
ブログ主さんへ:
>>本エントリーはギリシャ問題が主題ですので、このテーマはまた別のところでということでお願いします。

よく分かりました(笑)。以後気をつけます。
みう
2010/03/25 18:28

コメントする help

ニックネーム
本 文
混迷するギリシャ問題 厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる