厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS 鳩山首相のやめ方

<<   作成日時 : 2010/06/03 01:41   >>

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最初に言っておきたいのだが、このブログでは結構民主党の政策を批判したし、鳩山首相についても批判した。しかし「鳩山首相が辞任すべき」だと書いたことはない。むしろワタクシの心の中では、批判を真摯に受け止めて「正しい政策」をきちんと時間をかけて行ってほしいという気持ちが強かった。

なによりもこれまで何人もごくわずかの在任期間だけで首相が代わり、もうまともな国家としての体をなしていないかのような恥ずかしさだった。ワタクシは投票しなかったとはいえ、圧倒的多数の国民の支持を得た民主党の党首として当然のように首相に選ばれた(つまり国民の多くリーダーとして選んだ)鳩山氏には、久々にじっくり政治の変革に取り組んでもらいたかった。

もちろん、彼が首相としてふさわしいか、というと疑問な点が多く見えてきている。価値観が予想以上にずれていたこともあるが、やはり「性格」の問題が大きかった。あちこちにいい顔をしたがる傾向が見えていたが、トップとしてはかなりまずい。妙に最初の段階では万能感に満ち溢れていたことも、日米関係にみられるような数多くの勇み足などの原因となった。野党の時代ではぼろが出なくても首相になると容易にぼろが出る。最近のマスメディアは首相のぼろがでるのを待ち構えているから、首相はだれも長持ちしないのだが、今回はさすがに重要な問題で「弱さ」が露呈しすぎてしまった。

しかしながら本来は首相は自発的にやめるべきではないと思う。憲法には首相の選出の仕方と首相を含む内閣総辞職のしかたが書いてある。選出は必ずこの憲法の規定にのっとって行われるのに、辞任が「てきとー」に行われることが不思議だ。首相は法的には内閣不信任案可決→総辞職、あるいは総選挙の結果敗北して選挙結果に支持喪失が示されて辞任、みたいなことしか本来はやめるもんではないと思う。憲法にのっとってきちんと選ばれた以上、勝手にやめることは「機関」としての首相には本来は許されないことだと思う。それが認められるのは、あくまで同じ憲法に規定される「幸福追求権」または「職業選択の自由」との考量の結果仕方ないものとしてしかないのだと思っているが、本来は国民が選挙を通じて選んだ首相は、やめさせたければ議会がきちんと不信任をすべきだと思う。別に民主党が不信任案に賛成票を投じても何の違和感もない。

鳩山首相は国民の変化への強い希求の結果生まれた。前任者が勝手に辞任した結果てきとーに選ばれたのならともかく、国民が政党ごとチェンジして打ち立てた首相と内閣だ。こんなに簡単にやめさせていいのか?国民が選んだ議員がきちんと鳩山首相に対する「NO」を突き付けてさせるべきではないのか。そしてだれがNOと言ったか、とりわけ8か月前に「YES」と言った人々のうちだれがNOと言い出したのか、きちんと記録に残すべきではないのか。わずか8か月前に「YES」と言った国会議員たちがじつは無能の塊であったことを、そしてそれを選んだ国民に思い違いがあったことを、あらためて明確にすべきではないのか。

このようなやめ方ではまた同じことが繰り返される。選んだ者の責任なのだ。その責任を白日の下に晒さねば、けっしてこの国は前に進むことができないと思う。昨年夏の選挙からの一連の動きは、有権者が選ぶことの重みを自覚するいい機会ではないだろうか?

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
>選んだ者の責任なのだ。その責任を白日の下に晒さねば、けっしてこの国は前に進むことができない

全く同感です。トラバもさせて頂きましたが、私が今回改めて感じたのは、国民は政策では投票していないんだなぁという実感です。郵政民営化の投票は何だったのだろうと。ちゃぶ台返し法案は、審議にかけられてさえいれば、あっさり参院も含めて成立してしまっていたでしょうに、世間の関心はものすごく薄かった。

「政策より人となり」とか「政権交代」というお題目ではない何かを学ぶ時が来ているのでしょうね。マニフェスト選挙が信頼できないとなると、さて何を基準に?という難題が待ち構えてたりもするのですが。

そんな自分達の政治の枠組みをどうしたいのか、という議論から憲法論議も進めていくべきなのでしょう。保守とか九条とかそんな次元ではなく。
名無之直人
2010/06/03 06:44
誰もいいませんが小選挙区制の弊害というのもあるのではないでしょうかね。

各小選挙区でトップの得票数ならば選出されるような仕組みですが、選出された議員が必ずしもその選挙区の多数が支持していないという可能性もあるわけで。

確かに国民が選んだ政党ですが、獲得した議席ほど支持を集めているのかというとそうでもない気がするのは私だけでしょうか。小選挙区制の弊害は民主党だからという類の話ではありませんが。。そういう意味ではマスコミの行う支持率なる数値も本当に民意を反映した結果なのかと疑問です。

私は自民でも民主でもない泡沫政党に投票したわけですが、

>もうまともな国家としての体をなしていないかのような恥ずかしさ

というのは感じますね。海外の人からしたら国家の長が一年交代の不思議な国に映るんでしょうね。
受験生
2010/06/03 09:17
日本のトップは天皇陛下で1300年以上の間連続しているんじゃないかと思います。というのは冗談です。ま、主権者は国民ですが、対外的な日本のトップにして顔を勤められているのは陛下です。内閣総理大臣はあくまで実務担当のNo.2でしょう。

「駄目総理がどんどん変わる」ってのは悪い事ではないと思います。最悪なのは駄目総理が居座る事です。民主主義は最善を求める政体ではなく、最悪を避けるための仕組みですからね。No.2なんてどんどん入れ替えればよいのです。

そんな事より、なんでこんな人を総理にしちゃったのか、そっちですよね。やっぱり。ちなみに、僕は前回の衆院選ではかなり久しぶりに自民党に投票しました。最悪を避けるために。

2010/06/03 09:40
こうなったら
首相の任期を6ヶ月とかに設定して
日本の首相は短期間に交代するんです。
これは権力の固着化を防止する日本人の知恵なのです。とかいって、対外的に強がってみるとかはどうでしょうか?

冗談はさておき
>選んだ者の責任なのだ。その責任を白日の下に晒さねば、けっしてこの国は前に進むことができない
は同感です。
国民が投票して当選した各議員さんたちは、国会に入ると民主党という枠組みのなかの1部分と化し、個々の政治的選択は抑圧され、党議党則に縛られてしか行動できない。
国会でわざわざ歩いて壇上投票させる暇があるのなら、個々の議員がどういう理由で賛成・反対票を投じたのかをインターネットなどで明示させる方が有用です。
仮にある法案に対し賛成票でも、積極的賛成と消極的賛成があるはずですから、そのあたりの意思決定過程を有権者に報告させる仕組みがあるべきではないかと考えます。
348ts
2010/06/03 16:35
どうなんでしょうね。
参議院選挙の名簿を見て、
幾人か「顔と討論番組等での主張」が思い浮かんだときに、
ちょっと大人になれた気分がしたものですが、
漠然としたイメージだけに頼って投票している人が多すぎるのでしょうね。

政治情報というのが、余裕のある有閑階級的な物か、
既得権益的な切羽詰ったもの、で中間層には
あまり興味の無い存在という現状が問題なんだろうと思います。

政治は経済や安全保障など、多くの分野にまたがるので、
各政治家の言っている事がまともかどうかを理解できる
ようになるコストが大きすぎるのかもわからないですね。
※議論の内容を面白いと思えるようになるまでの、
 段差が高いという意味合いです。

まぁ、恥をかくためにテレビ出てるとしか思えない
元プロレス司会者がニュースキャスターやってる国ですからね。。
学生A
2010/06/03 18:12
政治プロセスというのは、徹頭徹尾利害対立の調整の場なので、全ての国民はなんらかの既得権益者なんですよ。ただ、それが会社経由だったり、当人が予想していない将来の自分だったりして自覚が乏しいだけで。

常に正しい答えが一つに定まるんなら、民主主義なんて不必要なんです。絶対的な答えが一つに定まるわけではなく、常に利害対立者同士の論争に対し、中立的な第三者が共感するか、それともバーターで協力するか、しがらみで反対するかで、色々なことが連鎖して決まっていくのです。その過程で、政権内部で対立しちゃったりして、党内の理由で政権続行できない事もあるでしょうが、その時に誰しもが、無自覚ながらも、支持率という形で第三者としての力を間違いなく行使しているわけです。

ある意味、プロレスよりドロドロしているので、元プロレス司会者には、F-1司会者の時代の昔に戻ってわかりやすいキャッチコピーで説明してもらいたいものですw

で、辞任しちゃった某総理は、そういう政治プロセスの取りまとめ役としての、自覚も力量も持っていないお坊ちゃんに過ぎなかったという点で、あらゆる対立軸の推進側も反対側も関係なく、利害関係者全員が失望しちゃったわけで、大変わかりやすい降板だったのかなと思います。

2010/06/03 20:18
というか、あほなのは国民とマスコミなので、しょうがないですが、全部どんな人でも上げ足とってみんな引きずり降ろしてやめさせる。マスコミは国民がバカだから政治がおかしいといえよ。いきなり欧州危機の中で政治の金じゃねーだろ。さてあなたがた国民とマスコミは、誰を選ぶのでしょうか。例によって外国人を首相にしますか。なので10年後には為政者はアメリカ合衆国大統領か中国共産党国家主席でしょうね。
かる
2010/06/09 23:14
中学生から大学の先生だとかまでを対象に、
「発行部数・視聴率」が取れるような物を提供する
っていうのに無理があるんでしょうね。

webの編集機能・レコメンド機能が発達すれば、
そういう状況は改善されるんでしょうけど、
みんなが知っている知識(常識)がやせ細っていくのも
それはそれで、どうかと思いますね。。

学生A
2010/06/10 17:52
人間、年々賢くなっているらしいので、
それに期待ですね。
http://www.newyorker.com/archive/2005/05/16/050516crbo_books?printable=true
Twenty years ago, a political philosopher named James Flynn uncovered a curious fact. Americans―at least, as measured by I.Q. tests―were getting smarter. This fact had been obscured for years, because the people who give I.Q. tests continually recalibrate the scoring system to keep the average at 100. But if you took out the recalibration, Flynn found, I.Q. scores showed a steady upward trajectory, rising by about three points per decade, which means that a person whose I.Q. placed him in the top ten per cent of the American population in 1920 would today fall in the bottom third.
学生A
2010/06/10 17:53
みなさん、コメントありがとうございます。このあと7月11日参議院選挙も決まり、また政局が動き出しました。菅首相は「争点ぼかし」戦略で徹底的に減点を防いで選挙を乗り切る戦略に出ているように思えます。自民党の政策を参考にした消費税提案とか、いったいどういう意味かと思いますが、ともあれ、今度は悔いのない選択を・・・と言いたいところですが、参議院はやはり日本の政治制度のいわば「ガン」かもしれないと思っていて、なんだか気乗りがしない選挙になりそうです。
厭債害債
2010/06/19 15:14

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