厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

アクセスカウンタ

zoom RSS クールビズ

<<   作成日時 : 2011/05/03 09:32   >>

ナイス ブログ気持玉 13 / トラックバック 1 / コメント 4

すでに制度としてはかなり定着した感があるクールビズだが、今回の震災に伴う電力供給不足対応として、国を挙げてそれを後押ししようという姿勢が見られている。ワタクシたちの会社でも、監督官庁様の後押しもあり、来週にもクールビズに移行するようだ。また期間の終わりも10月末まで延長されるという。

意外に知られていないのだが、会社での勤務時の服装というのは会社の決まりできちんと決められていることが多い。伝統的な金融機関の男性は一般にスーツとネクタイと決められており、靴下の色まで本来は決められている(一応ガイドラインという扱いだけれど、当然それに反すれば上司からの指導があり、無視し続けることは事実上不可能ということである)。
クールビズ期間というのは「軽装勤務可能期間」という位置づけであり、そのガイドラインが一時的に適用除外となる期間と位置付けられる。しかし、クールビズの範囲は結構人によってさまざまなことに最近気づいた。ウィキペディアで見てみたら、やはり結構幅のあるとらえられ方をしていることが分かる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%93%E3%82%BA

会社のエライ方々の通説的な立場は「スーツ着用でネクタイ外すだけ、ただし上着は着ても着なくてもいい」というところだろう。つまりあくまでスーツにこだわり、ジャケットとパンツといういでたちは(仮に上着を着なくても)カジュアルという位置づけだろう。本来ノー上着ノーネクタイだから、スーツにこだわる必要は全くないと思うのだけれど、どうもそうらしい。とおもえば、ウィキペディアにもかりゆしウェアなどの記載もあり、まだ定義について決まったものがないような感じがする。

というか、そもそも趣旨を考えればきちんと定義しすぎることの方が問題なのであって、せいぜい長いパンツ(ジーンズ除く)とボタンと襟のついたシャツぐらいのものを最小限のルールにすればいいのじゃないの?と思う。それよりも、目的は何か、何のために軽装になっているのか、という意識を会社や社会として徹底する必要がある。あとは、それぞれの仕事の内容に応じてそれぞれが考えればいいことだ。昔は、くそ暑い中ほとんどのサラリーマンが満員の通勤電車のなかでスーツとネクタイ姿でいるのがとても奇異であり(自分もそうだった)、どうしてこれをだれも変えようとしないのか、と不思議に思った。そもそも、仕事の内容もみんな違うはずであり、お客さんとほとんど会うこともない人も多いはずなのに、なせみんな(しかも通勤の時から)スーツ着ているのか?という疑問もあった。だが、考えてみれば、それをトップダウンで決める立場の人は満員電車など乗らないわけであり、気がつかなかったということなのかもしれない。電力の制約がなければ、列車も冷房という対応で何とかしてきた部分もあり、暴動も起きなかった。

ただ、ワタクシが知っているかぎりでは、東南アジア(とくにシンガポール)では「冷房は最低限のもてなし」とか「スーツを着て冷房のあるオフィスで仕事をするのが当然」という意識が浸透しているように思える。本来は環境に優しくないにもかかわらず、働く人々のエリート意識がたかいとそういうことが起こりうるかもしれない。日本もどちらかというとそれに近いような気がする。本来は服装などどうでもいい内容の仕事でも、スーツを着ることで自分の仕事をよりきちんとしたもの、高次のものと意識する、という作用があるのではないか?

今年のクールビズ期間拡大をきっかけに、仕事と服装についてあらためて考えてみるよい機会ではないだろうか?お客様に会うのにスーツでなければ、という場合も、別に通勤で着るのではなく、会社で更衣室を用意した方が合理的だ。どうせ日本中不動産は空室だらけだし、男子更衣室ぐらい簡単に用意できると思う。(ちなみに女性はある会社の方が多いだろう)。冷静に考えて多くの人々の仕事にスーツはいらないと思うし、ましてや通勤になど絶対に不要である。残念なことに、エライ方々は苦労を知らないので深く考えもせず従来のやり方から大きく踏み出すことができないでいる。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 13
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
面白い 面白い 面白い 面白い
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
教育の自由がないから塾や私立学校が必要になるのではないだろうか
Tweet ...続きを見る
ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思...
2011/05/07 16:18

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
エラい人云々については全く同感です。

今回の電力事情対処も、社長が嫌がるような施策をとれば、あっというまに
解決すると思ってます。
東電管内の6−9月勤務については、従業員にすべて休日割増を払う、とか、
企業向け電気料金の消費税を500%にするとか。
(いずれも東電管内以外は適用外とするのがミソ)

負担増は非常に嫌がるはずなので、鶴の一声でささっと決まると思うのです。
(ま)
2011/05/06 07:05
偉い人って説明はイマイチだと思います。というのも、偉い人も、普通の人も、結局のところ、世の中の人の判断に自己の判断を任せているからです。
今本気で、夏場の冷房レスを心配しているなら、「Tシャツ短パン」ってのを主張すべきだと思うんですよ。全員で。でも、誰も主張しない。厭債さんはそれでも言ってますが、でもそれを聞いた人は↑さんも含め、「社長が決めてくれないから」でお仕舞いです。「支社長に嫌がらせをすれば満足」ってなもんです。結局、自分の責任で主張しない。何にも考えていない。どうせ、そういう程度の認識なんですよ。皆。

まあ、地獄への道は善意で敷き詰められているものですから、そのくらいの意識の断絶があって、簡単に物事が進まないほうが良いのかも知れませんが。
あん
2011/05/08 23:04
まぁおいらが電車通勤してたのはン十年も昔の話なんですが、背広とネクタイをしわにならないようにかばんに詰め込んで通勤してましたよ>夏場。
むろん会社から「朝からなにそれ」と突っ込まれましたが「だって汗で汚れるしラッシュで揉まれてしわになるし客先に朝から汗臭いのを着ていくよりはいいじゃないですか」と言ったらなるほどという顔をされましたな。
女性陣は涼しい格好出来るからうらやましかったもんです。

 あと、夏場の冷房がどうとかいうなら、まず高層ビル建設をやめて夏場は原則窓と扇風機全開でと我が国、特に東京においては思いますな。コンクリートもガラスもラーメン構造も夏場に蓄熱装置作るようなもんです。高緯度地帯のマネを中緯度〜低緯度地域がするとエネルギー購入経費を考える羽目になります。

 むろんシンガポールとかの英仏系旧植民地が旧宗主国のスタイルとマネしたいというのは彼らのアイデンティティの問題ですが。
とおりすがり
2011/05/09 00:01
昔シンガポールで働いていた時、街中で半袖のシャツを着ているビジネスマンは日本人や欧米人だけでしたね。現地の人は必ず長袖を着ていました。
durian
2011/05/09 11:26

コメントする help

ニックネーム
本 文
クールビズ 厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる