厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS シャンパーニュ・ボルドーの旅(7)〜サンテミリオン、そして帰国へ

<<   作成日時 : 2011/10/22 12:02   >>

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翌日はいよいよ最終日です。この日は現地の日本人相手の旅行会社でツアーを申し込みました。一人190ユーロとチョイっとお高いですが、6人で主要なシャトー2か所(試飲つき)とサンテミリオンまで連れて行ってもらえるので、もういい加減疲れている最終日としてはまあふさわしい日程ではあります。
ガイド兼運転手は妙齢の日本人女性Tさんで指輪してたから結婚しているんだと思います。凄い美人でフランス語ぺらぺら(あたりまえか)でいいなぁ、って思って見てました。同行したのはたぶん駐在員の夫婦(奥様の服装から判断しました。だいたい駐妻の髪型や服装って一言で言うと高級な地味さです。お金には余裕があるのですが、周りの目が厳しいので相当抑え気味のファッションとなり、その結果いいブランドの地味なものが主流となります)と日本から来たと思しき30〜40代の姉妹でした。でも、なんだか、同行者の間ではいまいち盛り上がらず(お互い遠慮があるうえ、ほかの人車の中でずっと寝てるんだもの)まあそれはいいんですけれど。

最終日は朝からかなりの雨。Tさんによれば、ここは「降るときゃぁ降る」ということですが、結果的にその日は屋外にいるときは雨がやんだり(サンテミリオンではピーカンでしたし)して、ワタクシの日ごろの行いのよさを改めて証明することになってしまったのはご愛敬です(ウソウソ)。

ワゴン車で一路最初の訪問地シャトー・ラグランジュへ。
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ここはすでにサントリーさんが買収されておりピーロートさんなども手掛けており、日本にもたくさん入ってますね。まあ案内も手慣れたものですが、試飲させてもらったのは2003年のかなりいい感じで寝かせてきたやつで、とくにグラン・ヴァンのほうはさすがという味わいです。聞いたら、日本人はサントリーからの人が副社長でおひとりいらっしゃるのだそうですが、もともと白ワインのほうが詳しいうえ、やはり経営管理の面を中心に見ておられるとかで、味のほうの選定にはかかわっておられないとのこと。まあ関係ないですが、味は確かに日本人好みといえるかもしれません。余計なことですが、こちらは西岸地区で最大の畑を持っており、タンクの数も非常に多く、またステンレス製のタンクにかえたうえで自動選果機でぶどうを高速で選別するなど、非常にビジネスに徹したやり方が印象に残りました。最近はどこでも機械を使った定量的管理が以前よりも重視されてきていて、脈絡なしに最近のリスク管理の流れとなぜかワタクシの頭の中でオーバーラップしてしまいました。
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この1日ツアーは日本人向けでしたから「かの有名な」(Tさん談)シャトー・マルゴー(Margaux)にも一応立ち寄ってくれます。日本ではたぶん渡辺淳一の「失楽園」で有名になったってことなんでしょうけれど本来的にはヘミングウェイも愛飲し孫娘にその名前を付けたぐらいの伝統。渡辺淳一の小説ではエンディングで主人公が不倫相手とシャトー・マルゴーに毒薬入れて一緒に飲んで心中する(さらに言うとアレしながら・・・)あの場面ですが、お値段は通常の人が手が出ないぐらいお高くて、ワタクシならなにも心中するのにそんなの飲まなくても、っておもいますが何か間違ってますよね。シャトーはいまは一般公開してないので外から見るだけですが、まあ何となくそういう目で見ても雰囲気はありますね。ちなみにここはACでもマルゴー、村もマルゴー、シャトーもマルゴーってなんだか為替ブローカーがスイッチ入ってしまいそうな(意味不明)場所ですが・・・。
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ここからサンテミリオンへ。ここは世界遺産としても有名で、町の雰囲気とワインが両方楽しめる場所なので、観光客でいっぱいです。お昼はその辺で目に付いたレストランに飛び込みました。なんていうか、当たり前だけれど、どこへ入ってもレストランはフレンチなんですねぇ(あほか)。本日のコース(前菜とメイン)にグラスワイン(一応グランクリュね)とミネラルウォーターで一人30ユーロぐらい。メインはスズキをしっかりと焼いてバターソースで味付けした、まあありきたりの料理といえばそうなんですが美味しかった。席から見えるキッチンではシェフが凄い形相で料理作ってました。

ちょっと時間があったので、歩いて行けるワイナリー見学と試飲。全く無名のところでしたが、やはりそれほどおいしいと思わなかった。申し訳ないことに美味しいものに舌が慣れてしまってしまったようです。サンテミリオンの町はピーカンで暑くて坂だらけでその上にちょっとアルコールを入れてしまったもので歩く気力がなくなり、もったいないことをしました。

さて、本日というか旅行の最後の訪問先は、サンテミリオンのシャトー・フィジャック(Chateau-Figeac)。かの著名シャトー、シュバル・ブラン(Cheval Blanc)のお隣ですが、その評価はかなり高くファンも増えているようです。ここはいきなりシャトーの中に招き入れられ、見学と試飲が行われました。門の前でちょっと待っている間に、どうもバカンスシーズンで所有者のファミリー一族が続々集まってきたようで、小さな子どもたちの声が響いてまあにぎやかでアットホームな感じです。値段はまあシュバル・ブランには及びませんが、まあこのレベルになるとワタクシの判断の及ぶところではございません。とにかく美味しかった。2001年物のグランヴァンとセカンドを飲み比べさせてもらいましたが、やはり2001年のグランヴァンは(本当はあと3年ぐらい寝かせたいとのことですが)完成度が高く、もう幸せです。
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ワタクシは性格が悪いので、ドライバー兼ガイドのTさんも一緒になってデギュスタシオン(テイスティング)しているのを横目でちゃんと確認しておりまして、まあワタクシが運転していた時もそうですが、だいたいは備え付けの器にペッと吐きだすことになるのですが、Tさん、間違いなく結構な量をゴックンしてましたね。うんうん、気持ちはわかる。
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さて、これでボルドーにおけるワイナリーツアーは終わるわけですが、もしボルドーに行かれる機会があれば、ぜひ立ち寄っていただきたいのは、ボルドーワイン学校付属のバーです。市内のど真ん中のトラム駅キンコンスの近くにあります。ここではワインに関する本がいっぱい置いてあり、それを眺めつつ(手にとって読むこともできます)いいワインとそれに合うおつまみをリーズナブルな値段で楽しむことができます。女性の方々には若いイケメンの学生ギャルソンがうじゃうじゃいるというのもちょっといいかもしれません。
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ここでぜひ味わってもらいたいのが、ボルドーの貴腐ワイン。一般にボルドーの白は有名なものが赤ほど多くないのですが、貴腐ワインは別。甘すぎないで非常にいい感じです。ここは英語メニューがあり、白のスィートと書かれたところの値段の1番高いの(ワタクシの時は8ユーロ)がたぶんそれだと思います。銘柄は残念ながら忘れましたがまあシャトー・ディケム(D'Yquem)ではなかったことは確かですが。
あとは、ボルドー産の赤ワインが2ユーロ台から高いものでも6ユーロ台。もちろん1番高いのはグランクリュ、または同等のクラスです。おつまみも濃厚なパテとかチーズとかいい感じ。いろいろなワインを並列的に味わうにはいいところだと思います。
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いよいよ帰国です。この日はボルドー発6時50分の飛行機なので、前の日から5時半に空港に着けるようタクシーを頼んでおきました。自分でも2日前に運転したこともあり、多少空港までの位置関係とか頭の中に入れていたのですが、どうもあきらかに遠回りしてます。そのうえ、乗ったときにすでにメーターが7.5ユーロぐらいまで上がっていて、まあ何となく結論ありきみたいな感じで。結局空港で40ユーロちょっと超えたぐらいの値段になっていて、一応「いくらですか?」って聞いたら「40ユーロ」って。もともとワタクシの想定では運賃自体30ユーロぐらいで荷物の分とチップ入れてまあ35ぐらいかなと思っていたんですが、迎車料金もあるだろうしバカンスシーズンに早朝から仕事してくれているドライバーなのでまあ大目に見てあげました。ある意味、40ユーロってのが初めから着地点ということで。

ここにもAFのラウンジがあるので、使えることになっているはずなのですが、真っ暗になっていて人の気配がせずもちろん鍵も閉まっている。出発前30分ぐらいになってようやく係員が鍵を開けて入って行きました。同じように待っていた人がいたようでみんなぞろぞろ。最近はAFの地方のラウンジは受け付け係員は置かず、必要な人にのみカウンターの係員が当日の暗証番号を教え、利用者はその番号を入口で入力して勝手に入る仕組みのようです。ワタクシの場合はカウンターで教えてもらっておらず、ちょっとあわてましたが、逆に係員が入った後ほかの人々と一緒にぞろぞろ入ったので、まあ結果オーライです。それにしてもここはしょぼい・・・。

ボルドーからはリヨンで乗り継いでシャルルドゴールに向かい、そこから成田行きに乗ります。国内線の場合(少なくともワタクシが乗った区間では)ビジネス設定はありませんので座席もサービスもエコノミーで事前の座席指定もできないというあんまりな扱いだったのですが、まあ飛行時間もそれぞれ1時間程度なので、文句も言わず、まあパンと飲み物もそれなりに出てきてあっという間です。リヨンのラウンジではやはり暗証コードは事前にもらってないので係員を捕まえてチケットを見せて聞きだし、無事入ることもできました。ここはボルドーよりはましですが、やはり最近かなりケチってますね。

パリでは出国手続きに長蛇の列。ぎょっとしましたが、CDG空港の場合ビジネスクラスやエリート会員用の特別のレーンがあり、入る時も出る時もその恩恵にあずかりました。CDGのラウンジは相変わらずシャンパン2種類にワイン赤白2種類などこの辺はさすがですが食べ物が多少やはりしょぼくなったような。全体的にやはりコストカットの色は隠せずというところでしょうか?

さんざんいいワインばかり飲んでしまったので、帰りのAF機内ではワインすら頼む気にならず、ひたすらシャンパンとビールで(一緒ですか?)あっという間についてしまいました。飛行機であっという間に海外と行き来できる時代は便利ですが、贅沢な楽しい時間と日常のしょぼい生活とのギャップを十分埋めきれないうちについてしまうというのがスピード化時代の欠点ですかね。

余談ですが、本来この旅行はAFのA380のビジネスに乗りたいがために企画したのですが、震災でAFがA380を日本線から引き揚げたため、この計画は幻に。でもまあ、計画など苦労しましたが、行ってよかったです。とりわけ、ボルドーのワイナリーを車でめぐるなど、もうしばらくできそうにありませんからね。

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コメントをいただいた方には申し訳ありませんが、私事に関わるコメントであり、削除させていただきました。ご趣旨は承りました(笑)
厭債害債
2012/03/16 08:59

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