厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

アクセスカウンタ

zoom RSS ラスト・マネー(6)〜最終回

<<   作成日時 : 2011/10/26 09:15   >>

ナイス ブログ気持玉 11 / トラックバック 0 / コメント 7

いよいよ最終回。しっかり見させていただきました。
最後ということもあってあら捜しにも気合が入りましたよ(ウソウソ)

今回はいよいよ保険金殺人?の中心人物の女性の行動が暴かれ、毒牙?にかかろうとしていた男性は事なきを得、最後はその女性は拘置所で自殺して、さて、その女性が加入していた保険金が支払われるのかどうか、という内容でした。

最大の突っ込みどころというか、もう常識の世界だと思うのですが、毒牙にかかろうとしていた男性がその女性から家族に受取人の変更手続きをするところ。大日生命の職員が必要書類を出してその男性の印鑑をもらう場面。

いけません!

なんで隣に清和生命の新人君が社章と名札つけて座ってるの?
二つの点で許容範囲を超えてます。
1. 個人情報の流出、ならびにプライバシーの問題。まあこの辺までどうせ一緒に事件に対応してきたからいまさらという感じはありますから、まあこれはお客さまの同意があったとみなすこともできますが、やはりけじめとしてしっかりしてもらわないと。
2. 企業情報の問題。基本的に書類の形式等も企業秘密に属する可能性がある(例えば告知項目や質問の仕方などは、引受のノウハウにかかわる)ので、そう簡単に他社の人を同席させて手続きするのはいかがなものかと思いますけれどね。

それともうひとつ細かいことですが、確かこの大日生命の女性は査定担当だったような気がします。名前からしても今の日本の漢字生保(ワタクシは何回聞いても「第●生命」に聞こえましたが)をイメージしているはずですが、それならまず間違いなく営業職員経由で加入しているはずで、その場合手続きも営業職員経由で行うことになります。もちろん査定担当者だって、募集人資格は持っているだろうからやってもおかしくはないのですが、会社の組織としてちょっと違和感ありますね。
もちろん営業職員経由で入らなかったということも考えられますが、会社によって多少の誤差はありますが、ネットで加入したりすることについてはこういう死亡保険の場合少なくとも作品の想定している時期においてはむりであり、営業職員が介在しないとなると窓口直接申し込みとなるケースが考えられますが、それはいわゆる「自発的申し込み」というリスクの高いカテゴリーになりますので、加入審査で相当厳しくなるはず(原則お断りのところも多いと聞きます)。ここに出てくる保険会社はどこもかしこも加入査定はザルのようですなぁ。

ドラマの途中で、清和生命の人が「保険金の受取人がいつの間にか書き換えられている!」とか叫ぶシーンがありました。叫ぶ前にだれがどうやって書き換えたかちゃんと調べましょう。正統な権利者(契約者+被保険者の同意)であれば、叫ぶことはないでしょうし、そういうのがわからないまま書き換えられるような管理をしている会社なら、即刻業務停止命令ものでしょう。

あと、最後、保険金殺人の疑いが掛けられていた女性が拘置所で自殺したケースで、その女性が息子を受取人にしてかけてあった生命保険金は支払われるのか?最後に清和生命では社長自ら決裁して一旦支払を止めたようですが、2−3年の自殺免責期間にあたっているのでない限りこれはありえないと思います(ドラマの中でその議論は一切なかったので該当していないのだと考えられます)。災害死亡特約部分ならともかく、普通の死亡保険金についてはどう考えても免責自由にあたりませんし、その保険契約そのものに詐欺や告知義務違反などの取消し・解除事由がない以上、多分問題なく支払われてしかるべきだったと思うのですがどうでしょうか?その意味で査定担当者向島氏のいうことは正しいのですが、大手生命保険会社の社長ともあろう方がそういうことを無視して支払拒否って、これは保険金不払いってことですが・・・これも業務停止命令モノかもしれません。

さらに、エンディングに近いところで、まったく別の顧客のところへ「告知義務違反」で保険金が支払われないということを主人公(清和生命の支払査定担当:向島さん)がわざわざ家庭訪問して告げに行くところがあります。まあそれはまだいいとして、派手なスーツを着たやくざみたいな保険調査員がどうして同行しているんですか?そんなに会社の印象悪くしたいんですか?まったく必要ないと思うんですけれどね。

最後に一言だけ。清和生命の新人君、佐渡島までいって屋外でおっきな名札をつけるのはやめなさい、みっともないから。

いやー楽しく見させてもらいました。でもですね、一番気になったのは、保険会社ってどこまでいってもやっぱりワルモノで描かれているような気がしたことです・・・。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 11
ナイス ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)
面白い 面白い
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
>一番気になったのは、保険会社ってどこまでいってもやっぱりワルモノで描かれているような気がしたことです・・・。

いや、保険会社さんに限らず、銀行も証券会社も金融機関は全てワルモノのようです(笑)。
99%でない1%側の職業らしいので。。。




HKPB
2011/10/27 01:10
HKPBさん、どうもです。まあ、そうやってたたいておけば無難な相手(まず反撃してこないし)ですね。
厭債害債
2011/10/27 08:49
 NHKのビジネスドラマ、ハゲタカ、鉄の骨、監査法人など、それなりに楽しめる内容だった。業界人から見ると随所に違和感があったかもしれないが、それぞれ原作があり、原作者による取材や知見が背景にあるため、「当たらずとも遠からず」だったと思う。
 しかし、この「ラストマネー」はいただけない。原作者がなく、オリジナル脚本とのことだが、あまりに生保の実情を知らな過ぎる。決定的なミスは、脚本家が生保と損保の違いを理解していないことだ。どこの生保にも「査定部」などという部署はない。生命保険は「定額保険」であり、保険事故が確認されれば査定なしに満額が支払われる。この脚本家は損害保険のイメージでこのドラマを書いたのだろう。
 その他、保険金と保険料の区別もついていないセリフがあったり、実際には存在しないし、過去にも存在したことがない「保険調査員」なる人物が、準主役級で登場したりと、あまりに非現実的な内容に愕然とする。
 生命会社で死亡診断書の内容を疑って死亡状況を詮索することなど、特別な場合以外はない。特別な場合とは「モラルリスク」が疑われる事例だが、その場合でも事情を調べるのに「保険調査員」なる胡散臭い人物に外注することなどあり得ない。支社のサービス担当(本社課長クラス以上の正社員)がヒアリングに行く程度だ。警察が事故としたものを、「自殺ではないか?」などと疑って調べることなど皆無だ。
 笑ったのは、保険重大月の販売成績について伊武雅刀が演ずる専務が、ノルマ達成の発破をかける場面だ。発破をかけるだけで成績ができるなら誰も苦労しない。実際には専務以下の役員が地方支社へ出張し、支社長、支部長、外務員と一緒に法人顧客を回って保険加入をお願いする。
ともかくツッコミどころ満載のドラマだが、民放ならいざ知らず、NHKなんだから、もう少し脚本を吟味したら? というほどのヒドイ内容だった。
いつも見てます
2011/11/02 10:55
 すみません。生保の友人に確認したら、モラルリスク請求を専門に調査している会社は存在しているようです。早合点で誤った書き込みをしてしまいました。
 調査専門会社のなかには、個人でやっているところもあり、警察OBが多いとのこと。「如月サービス」のように胡散臭い人物もいるそうです。調査費用はかなり高く、1件100万円になる場合もあるとか。また、かなり突っ込んだ調査をしており、請求人の預金通帳のコピーまで入手してくるほど、調査能力が高いということです。
 このドラマでも、自殺か事故かで、もめている場面が出てきますが、被保険者自身が、かなり巧妙に事故死を偽装した自殺をする例も多く、それを保険会社に雇われた調査会社が暴いて、民事裁判で不任責を勝ち取った事例もあるとのこと。また、伊藤英明と田畑智子が交流しているように、生保会社動詞の支払査定部門が、モラルリスク情報を交換することも頻繁に行っているとのこと。
 要するに、このドラマは、保険会社内部の様子に違和感があるものの、ドラマで取り上げられた事例自体はそれほど誤ってはいないようです。
 お詫びして訂正します。
 
いつも見てます
2011/11/07 12:09
いつも見てますさん、どうもです。
そうですね、保険調査は外部を使ってどこでもやっていることは間違いありません。昔、沢たまき主演の「プレーガール」って連続アクションものがありましたが、たしか設定は「保険調査の会社」だったとおもいます。どーでもいいことですが・・・って当時ワタクシは子どもなのでオネーさまがたのミニスカ上段前蹴りの色気を十分に理解できず申し訳ありませんでした。
厭債害債
2011/11/13 09:07
が、その描写も今はリアルに近いものがあり、へたな報道よりリアリティがあると思う
まぁこうやって、グダグダあら探しもいいだろうけど、こういう人に限って自分の事をあら探しされるのを嫌うんでしょうなw
ドラマはフィクションである
2011/11/22 05:37
ドラマはフィクションである、さんコメントありがとうございます。「リアリティがある」とか書かれているように、あなたのように本気で見ちゃう人がいると困るので、あえてあら捜ししているわけでして、ドラマとしての面白さに異を唱えているわけではありません。細部で保険会社への偏見と誤解に満ちている部分があるからそれについて指摘したまでです。

ちなみにワタクシのエントリーでは間違いを指摘されればいつも訂正しているつもりですが・・・(性格に欠陥があるというご指摘も甘んじて受けますけどね(笑))
厭債害債
2011/11/22 18:14

コメントする help

ニックネーム
本 文
ラスト・マネー(6)〜最終回 厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる