厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

アクセスカウンタ

zoom RSS 外圧の使い方Part2

<<   作成日時 : 2011/11/04 11:42   >>

面白い ブログ気持玉 6 / トラックバック 0 / コメント 7

カンヌG20で野田首相が消費税増税について述べたとのこと。ぐっちーさんのブログでは厳しく批判されております。まあ一般論としてはまったく同感で、対外債権国である日本にとって純粋な内政問題ですし、国民にきちんと信を問うていないこと(なにせ消費税上げないといって当選してますから・・・)をあまり軽々しく外で口にするものではないとは思いますが、以前「外圧の使い方」というエントリーで触れた(このときは格付に絡む話でしたが)ことがありますが、どうも民主党の政治手法というのは、割とこういうのが多いのではないか、と感じています。鳩山さんのような極端な例もありましたが、とりあえず外国にむけて方針をばばーんと打ち出して既成事実化したり、外の勢力の力を利用して国内の議論をリードしようという、いわば外圧を使った手法をもしかしたら意図的に使っているのではないかと疑っています。

それはそれで、ひとつのやり方ともいえるのですが、多くのテーマが日本の構造問題とか結構大きなテーマでして、たとえば日本の消費税の問題はいま社会福祉も絡めた大きなテーマであり、その過程で今の年寄りとか若者の不公平感をどうするかとか、そういうものを組み込んで議論する必要があると思います。ところが、国内に向けては最近やはり既得権益保護とか現状維持とかそういう内容の施策しか見当たらないのであって、本気で国民がその議論についていくためにはちょっと迫力不足の感が否めないのですね。

TPPなども本気でやれば明治維新みたいな威力が出るかもしれないのですが、当然その過程で多くの血が流される。そのことに対する覚悟みたいなものをもう少し示してくれると非常にわかりやすいのではないかと思います。鳩山さんみたいな無茶な内容とやり方はともかくとして、外圧の利用そのものは手段としては「あり」だとおもいます。問題は要するにそれとセットで国内の現状の問題点にパワフルに切り込む気概とでも言いましょうか、そういうものを見せていただければ国民としても非常に納得感があるでしょう。はっきりとは書きませんが、ワタクシの言わんとしていることはきっとわかっていただけると思います。

なお、海外の投資家から見て日本の現状はあまりにも停滞しているように映っているはずです。高齢化などを原因としてどんどん悪化する年金財政や国家財政に手を拱いているように見えるわけで、一気に処理するのは無理にしても、どのようにして日本の姿を変えていくのかが注目されている。海外投資家に対するアピールという点では、たとえ内政問題であっても、日本のメディアに対してだけではなく、外国に対してそういう姿勢を見せていくこと自体は悪いことではない(繰り返しますが、鳩山さんは内容もやり方も無茶苦茶でしたから論外ですが)と思います。それで、投資家から見た日本のカントリーリスクが少し緩和されることもあるわけで、それが株高につながることもありえるわけです(楽観的に言えば、ですがね)。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 6
面白い 面白い
ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時


時代に取り残されるのではないかという憂いが常に社会に漂っている。
英米人の政治哲学に基づいて次々と繰り出されてくる条約締結の提案には、ただたじろぐばかりである。
自分たちには、哲学がない。理想もなければ、それに向かって踏み出す力もない。
筋道を明らかにされることのない指導者からの励みの要請に民は閉塞感を持っている。玉砕戦法のようなものか。
だから、我々は耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ必要に迫られることになる。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812
noga
2011/11/04 13:12
消費税、さっさと上げろ派の私としては、
外圧でも何でも使って、
消費税を上げられる状況を、
さっさと作って欲しいです。

下手にギリシャみたく、
国民世論に問うてみたりしようとすると、
まさかこの国では大丈夫と思いますが、
増税できなくなってしまうかもしれませんから。
mushoku2006
2011/11/04 21:49
外圧を使うのはいかがなものでしょう。
明治維新による民主主義も戦後の自由主義も結局「与えられた」ものであったがために、根源的に歪んだものとなってしまっています。
有名ブログなどでTPP推進を声高に叫んでいる人も、過去に貿易の自由化を訴えてきていません。
たまたまTPPの話がでてきたから、これ幸いにといった感じで安易に飛びついているとしか思えません。
貿易の自由化が人々の生活を潤すというのは机上の経済学だけの話であり、現実経済はもっと複雑であるというのに・・・
消費税も、私は明日からでも20%ぐらいにすべきだと思いますが、これを外圧によって増税したら、国民の多くは納得しないでしょう。
今までの人口構造を無視した欠陥社会保障制度が本当に失敗であり何とか取り繕わなければと国民が理解できるようならなければ、同じ過ちを繰り返してしまうでしょう。
内国債の問題だからこそ、自国の政治プロセスで問題解決をする意義があるし、それで失敗しても自業自得であって、後世への教訓として生きるでしょう。
外圧で増税しても結局財政破綻したとしたら、あの外圧に屈したのが間違いだったとか訳の分からない屈折した言い訳論が展開され、もっと輪転機を回して日銀引き受けをすればよかったんだ論が延々とはびこってしまうでしょう。
少なくとも失敗から学ぶ日本人であってほしと思います。
コナン
2011/11/05 18:32
お久しぶりです。いつも楽しく拝見しています。
弊ブログに言及頂いたようでありがとうございます。

なかなか難しい問題ですが、いろいろ見えない問題点が有る中でただ、約束しちゃったからね〜、というのはどうかと思いますよね(笑)。消費税を最初に導入した竹下内閣はその点とても用意周到に議論を尽くしたと、今も思いますよ。その点は必要でしょうね。

あと、やはりこれは日本にとって必要だ、というのなら、その結果何か間違っていたことがわかったら私が責任をとります、というその部分が徹底的に欠けてませんか?

例は悪いですけど試合をするのは選手だが、勝ち負けの責任は監督が取るんだ、という落合監督のような気概が無さ過ぎる、とワタクシは思っております。

またいろいろご意見発信、楽しみにしております!
ぐっちー
2011/11/07 21:29
nogaさん、コメントありがとうございます。玉砕にならないためにもさらなる議論が必要だと思います。

mushoku2006さんどうもです。日本は今のところ平静に物事を考えられるので、国民は少なくとも消費税は仕方ないと思うのではないでしょうか。

コナンさんどうもです。別のところでも書いたようにTPP参加はその議論への参加についても(まあ議論だけなら首相が判断するのはいいとしても)国民に情報をつたえてもう少し考えさせるべきだと思います。消費税増税への賛成意見が増えたのは日本人が極めて公的意識が高いからだと思いますが、本来は増税もさることながら、既得権益への痛みを伴う切り込み(震災関連への支出も含む)が必要だと思います。そういう議論を十分経ずに安易に増税を外で言いまくるというのはちょっと違和感ありますね。書いた通り別の副次的効果を期待しますが・・・

ぐっちーさん、コメントありがとうございます。著名ブロガーの方からお返事いただき恐縮です。いろいろ議論があることはもちろんで、こういうやり方だけで議論を固めてしまうのはちょっとワタクシも違和感ありました。すでに申し上げた通り、もっと既存の仕組みに切り込む迫力を示してこそ国民は増税を受け入れるのだと思うので。(個人的には結果的に増税は仕方ないとは思いますが)。淡々と突然海外で話されて、おっしゃる通り責任をとるという気概は感じられないから、どうも違和感あるんでしょうね。


厭債害債
2011/11/09 06:12
 外圧による国内の規制を簡素化効率化するメリットは消費者として認めざるを得ません。(過剰な車検や高い免許取得費など)
 しかしそれによって、空洞化や雇用の減少でメリットなど吹き飛ぶ可能性を、同一労働同一賃金の大波とともに、平均以下の労働者としてひしひし感じるのです。アメリカが特にNAFTA以降膨大な人が食えなくなってしまっているのは他人事ではありません。
 先進国の平均程度の労働者にとって非常に悩ましいのですが、金融界の隠れた論客としてどのようにお考えでしょうか。
傍観者
2011/11/09 19:14
傍観者さん、コメントありがとうございます。内外で価格や生活水準に差があり、その状態でモノやヒトが自由に行き来できるようになればその差が埋まるのは当然のことです。だからグローバル化というのは、先進国が必ず後で苦しむことになります。これはもう仕方ない。最初はそのメリット(安い製品と高い生活水準の同時併存)を味わっても、それ自体が矛盾なわけです。途上国にとってみれば急激な通貨上昇などで目先の苦しみを味わうわけで、どちらの側からもそれを緩和しようとする勢力が生まれることも致し方ありません。その時時間をどれだけ引き延ばせるか決め手になるのはやはり軍事力ということになりますでしょうか?悲観的な見方ですが。
厭債害債
2011/11/13 09:00

コメントする help

ニックネーム
本 文
外圧の使い方Part2 厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる