厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS 女性、女性、女性・・・

<<   作成日時 : 2014/06/16 09:02   >>

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少し前にワタクシのいきつけのジムで、レイアウト変更があり、それまで男女共用の20畳ほどの広いストレッチルームだったのが「女性専用」「骨盤矯正ルーム」と銘打ってピンクの内装の部屋に衣替えされてしまった。男性は、というと、すぐ隣の3畳ほどのリノリウムの床にストレッチマットを敷いただけの場所でやれということのようである。あまりの仕打ちに結構ジム側には文句を言ったのだが、最終的には「経営判断」であきらめざるを得なかった。いまでも、新たな「女性専用」の広々とした部屋で1名以上利用しているのを見たことがない。男性の3畳程度のスペースと全く同じかそれ以下の頻度で利用されている気がする。そもそもなぜ女性専用のストレッチルームが必要なのか、という説明が全くないのでいらついている(おっさんと一緒の空気を吸いたくない、というのはほかのマシンルームでも同じでしょう。体の線をさらしたくないというならプールのほうが問題だと思うし)。

ビジネスの世界でも女性を顧客として重視するというのはもちろん重要であり、それを無視して成り立たないのはわかるけれど、なんでも女性をキーワードにして無理やりやろうとしている感があるのは好きになれない。

いまの安倍政権の第三の矢がまさにそれに近い状態だ。6月12日に「金融・資本市場活性化に向けて重点的に取り組むべき事項(提言)」が有識者会合(伊藤隆敏さんがここでも幹事をやっている)からなされたが、この中で「女性」というキーワードが意味不明に使われている。
たとえば、「東京市場をアジアでトップクラスの国際金融センターとするためには、世界中から高度金融人材の集積を図るとともに、国内において高度金融人材を育てていくことも重要である」という記載がある。しかしそのあとに「そのためには、国内における人材育成や女性の活用などを一層促進するとともに、高度金融人材にとってビジネスや生活をしやすい環境の整備を図る必要がある」という記載がある。高度金融人材ってもともと男女関係ないと思うのだけれど、あえて女性を重点的に活用(育成ではない)する合理性ってありましたっけ?高度人材を輩出するような企業や学校では少なくともそのようなものはとっくにジェンダーフリーになっていると思うのですけれど。

さらに、この提言の一番最後に、本当にとってつけたように、『「女性が輝く日本」の実現のため、女性の登用を促す施策を検討する』とあって、読んでいただければわかるのですが、本当にとってつけた感がありありと出ています。そもそもこの提言は「金融・資本市場活性化に向けての提言」なのであって女性が輝く日本の実現のための提言ではない。もちろん女性にも輝いてほしいけれど、ここで書くことじゃない。極論すれば(たぶんそれはないと思うけれど)金融・資本市場活性化のためには女性よりも男性だけをプレーヤーのほうがふさわしいというデータが出るかもしれないのだから。

もちろん国のグランドデザインとして、女性をもっと活用して労働力問題に対応するとか、ほかの提言でやってくれるのはいいのだけれど、少なくともこの「金融・資本市場活性化に向けての提言」でしかもとってつけたように書かれること自体、女性に対する結構な侮辱ではないか、と思われるわけです。幹事のうち女性が一人でもいたらきっとこういう内容は排除されたと思われるのですけれどね・・・

安倍政権も中身のない第三の矢の見せ方に苦労しているのはわかりますが、いい加減女性とかそういうキーワードに安易に頼らない中身のある政策をお願いしたいものです。もし女性をキーワードにするなら、女性をどのように活用し、どのような特別利益や機会をあたえることで、市場の活性化や経済に対しどのような効果が期待できるのかをもっと具体的に説明すべきだと思うのです。スポーツジムの女性専用ルームならまだそれによって女性客が増えて(たぶん因果関係は出てないと思うけれど)という効果が期待できるという経営方針で納得しますが、高度金融人材や市場活性化でどのような効果があるのか全く見えてこない点が、この報告書の「無理やり感」を増幅してしまっているような気がします。


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