厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS ギリシャ問題再び

<<   作成日時 : 2015/07/13 08:43   >>

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一旦ギリシャ側が譲歩したよう提案を出してきて、なんとか支援継続で問題先送りかと思われたのですが、ちょっと雲行きが怪しくなってきているようです。最終的にユーロ圏の首脳会談では、ギリシャ政府が提出した改革案(EU案に近いものと言われる)について、議会で承認して初めて議論する、という強硬な態度を示したようです。しかも3日以内という厳しい期限付き。

書いてしまえば大したことなさそうですが、この持つ意味は極めて破壊力があると思います。つまり、ギリシャ首相の言うことはあてにならないと「公言」した、ということ。そして、国民投票で示した民意と政府の提案が矛盾しているのではないか?きちんと国民の代表である議会レベルでもう一度民意を示し直せ、と言っている。つまりギリシャ国民に対して国民投票の結果を否定しないと援助はない、と最後通牒を突き付けることになります。まさに太平洋戦争前夜のハルノートのようなものだと思います。
もちろん、ギリシャ一国でいきなりキール湾攻撃とかしないでしょうけれど、これはやるとしたら国際政治的にも大きな賭けになります。今は仮にギリシャが屈伏しても、火種は残るでしょうし、ギリシャが変な勢力とくっつく誘因となりえます。

もちろん合理的にギリシャ国民が受け入れておとなしく緊縮にいそしんでくれればいいのですが、人は痛みを嫌うもの。中期的には大きな問題となりそうです。

EU内部でもイタリアのような現実主義者の国はドイツなどとはかなり意見を異にしているようです。厳しくやりすぎると、南欧などの脆弱な財政の国とドイツのような強い国との対立、単純化していえば南北欧州の対立が生まれかねないと思います。

やはり、ギリシャの国民投票はいろいろな意味でやってはいけないことであったと思います。投票によって人々が自分たちの意思と結束を固めてしまったので、それに反する結論を飲ませることが余計困難になったのです。同じ結論に至るならば、ギリシャ側は初めから政府と議会で済ませておくべきだったと思います。

残念ながら、世界の歴史はこういうちょっとしたミスがのちの大きな火種になるという歴史の繰り返しです。せめてギリシャの人々が、どのような結論であれ、「自分たちだけの責任」において決断し行動することを祈るのみです。間違っても蛮族や東方の騎馬民族の威を借りて反撃しようなどと思わないでほしいと願います。

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歌は世につれ世は歌につれ・・・みたいな。
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