厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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<<   作成日時 : 2016/07/13 09:26   >>

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ヘリマネ検討の記事が出ています。
http://www.sankei.com/economy/news/160713/ecn1607130004-n1.html

このろくでもない記事を書いた記者の目からすらも「財政を活用しない限り、アベノミクスは回生しそうにない」とあって、やっぱりアベノミクスはうまくいっていないという認識。にもかかわらず登場人物は例によってアベノミクスをけしかけた怪しいばかりの過去の人。いまだにエール大の名誉教授とかスイス大使とかの話を聞いているということ自体、もともと怪しい首相のおつむがさらになにか妙な宗教でも入っているレベルに達しているかのようです。残念ながら今回の選挙ではこういう人物に信認を与えてしまった。

それにしてもこの産経の記事はそうとうひどい。

「黒田東彦日銀総裁も消極的だが、日銀が金融機関保有の国債を買い上げる現行方式で、ヘリマネー効果を実現する道はある。要は財政と金融の一体化だ。

 まず、政府と日銀は協定を結ぶ。日銀は市場で買い取った国債を再売却せず、半永久的に保有する。政府は取り決めの範囲内で国債を発行する。政府の債務増加分は日銀の資産増加で相殺されるので、政府の債務は実質的に増えない。

 インフレ率が一定程度上昇すれば、日銀は国債購入を打ち切るし、政府が消費税率を引き上げるようにすれば、財政規律にも沿う。」

ええっ?本気でそんなこと思って記事書いているんでしょうか?
書いてある内容は表現を変えているだけで明らかに国債の日銀による直接引き受けの話です。まもなく「市場」で日銀以外に債券を買う人がいなくなります。それは政府が発行した国債の全額を直接日銀が買うという「日銀直接引き受け」以外の何物でもない。インフレ率が一定程度上昇すれば、ってしてないでしょ?考え方の根本が間違っているからできないんでしょ?消費税率ひきあげって、これもヘタレのポピュリストにはできないでしょ?できないことを前提にいい加減な記事で無謀な行動をあおるのはいかがなものかと思います。額だって日銀に拒否権があるとはとても思えない。(黒田さんも元財務官僚のはしくれなら、この辺でびしっと「消費税引き上げと税と社会保障の一体改革の明確な絵をきちんと描くことが先だ」と言ってくれませんかね?)

だいたい、「政府の債務増加分は日銀の資産増加で相殺されるので、政府の債務は実質的に増えない」、って日銀の資産は国債っていう政府の債務であって、それは保有主体が日銀というだけであってやっぱり増えているとしか言いようがない。どういう計算をしたら実質的に増えないと言えるのか疑問です。(まあ永久債とかいう実質エクイティを出して日銀が全額引き受けるというならわかりますが、これはこれでもっとワクワクします)。政府日銀を一体と考えると、日銀は国債の見合いで銀行券を発行することになるのですが、銀行券は政府日銀の負債には違いありません。要するに国全体としてはやっぱり負債は増えている。


おかしな人たちが取り巻くおかしな政権で日本はますますおかしくなっていく。政治が本来やることは、やっぱり最初の第三の矢の部分なんですよ。こんな施策は所詮シャブ漬け患者にさらに追加で薬をぶち込んでしまうだけなので、多分本当に廃人になります。最後は、国家のクレディビリティが著しく低下し、国民がろくに輸入品も買えなくなって、すべてを帳消しにする戦争しか選択肢がなくなるような方向性に向かっているという意識をそろそろ持つ必要があると思います。

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