パンデミック

http://www.jiji.com/jc/zc?k=200904/2009042600009&rel=j&g=int

ついに来てしまいました。メディアのニュースではパニックにならないように慎重に報道していますが、今回はついにヒト対ヒト感染が大規模に確認されているという点、これまでの状況とは根本的に異なると思ったほうがいいでしょう。メキシコが発生源と思われるのですが、すでにアメリカのあちこちで感染を疑わせる状況であり、旅行先から持ち込んだウィルスがヒト対ヒトで広まっていることをうかがわせます。ヒト対ヒトで広まり始めると、家禽類を処分するだけではもう止められません。

もちろん、これが局所的な感染拡大でとどまることを切に祈るものです。しかしすでに国境を越えて広まってしまっている状況は決して軽視すべきではないし、日本としては水際で防ぐ最大の努力をすべきでしょう。個人的には機能の段階で少なくともメキシコへの渡航について注意勧告あるいは禁止ぐらいまでやってもよかったのではないかと思います。

で、昨日のニュースでは成田でメキシコ行の旅行者にインタビューしていましたが、まだ「行きたい観光地へ行けなくなりそう」とかのんきなことを言ってましたね。で、結局これらの人々は出発するそうなんですけれど甘すぎます。感染の拡大による被害リスクを考えると、この人たち数年帰って来られなくしてもいいくらいだと思うのですけれど。

WHOのパンデミックリスクのレベルで言うと現状はレベル3。おそらく金融庁の指導でどの金融機関も一つ上のレベル4になるとパンデミックリスク対応の危機管理プログラムが何らかの形で発動されるはずです。つまり金融危機と同じぐらい大変なことを一応想定した状況になるということなのです。我々も人員の配置や資金確保についてコンティンジェンシープログラムを発動させることになりそうです。

大事にいたらなければよろしいのですが、一応心の備えは必要になってきました。

あまり自信はありませんが、万一さらに被害が拡大してしまった場合の金融市場へのインプリケーションを一応考えてみます。
発生地がメキシコであり、アメリカへの影響も甚大になります。当然北米大陸の経済活動は大きく低下するでしょう。景気回復期待に水を差されるどころか、これまで輸出で何とか持ってきた企業にも影響が出るでしょう。したがって基本的には株安でドル安と考えられます。円高かどうかはわかりませんが。

金利では、多くの経済主体がソルベンシー対策に走らざるを得なくなり、キャッシュポジションを増やす結果、資産価格全体に低下圧力がかかるでしょう。これは世界的に同じです。国債に関しては安全性への逃避とキャッシュポジションの積み増しとが拮抗する形で全体としてはニュートラルですが、基本的に短期資産が選好され、カーブが立つのではないかと思います。信用リスクのスプレッドはやはり拡大と考えられます。さらにカウンターパーティーリスクに対してもまた厳しくなることが予想されます。

この辺はあくまで自分の考えを固定しておくためのメモということでご了解ください。

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この記事へのコメント

39歳無職
2009年04月27日 07:05
正直、あまり深刻に捉えていませんでしたが、悪いシナリオも想定しておかないといけないですね。
以前にSARSがはやった時のことを思い出します。
あの時はどの程度経済活動の停滞をもたらしたんだったか?ホント、足元過ぎると忘れてしまうな。
しかし、これから温暖になる時期で良かったです。
後厄
2009年04月27日 07:32
おはようございます。
WHOの記事ですが、メキシコではメキシコシティで3月18日から調査が始まり・・・とありますね。風説の流布ではありませんが、備えはしたいと思いました。
tatsu
2009年04月27日 13:53
IMFだったと思いますが、ラテンアメリカが今回の金融危機からの脱出が一番早いとされていたと思います。だとすると、今回の豚インフルエンザは米も含めて南北アメリカ両方に致命的にならないかと、感じました。
2009年04月27日 20:02
タロさん、コメントありがとうございます。ワタクシも問題ないことを祈るのみです。ただ、メキシコにおける感染者対比の死亡率など、不安要因はあります。なお、今回のウィルス型がロシア系のウィルスに似ており、アジアでは類似の免疫を持っている人が多いからましなんではないかという意見もあるようですが、真偽のほどは定かではないです。

39歳無職さん、どうもです。今回は抵抗力のある年齢層がやられているところから見ても、これまでの経験則が通用するのかどうか、慎重に対応するべきかもしれません。
2009年04月27日 20:04
後厄さん、どうもです。調査からやたら時間がかかっているのがかえって気になりますね・・・マジで。

tatsuさんどうもです。すでにメキシコからは海外駐在員も含め脱出が始まっているようです。経済活動の相当な落ち込みは避けられそうにありませんね。

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