全日本柔道選手権(休日モード)

たしかに、柔道連盟としてはショックな出来事にちがいない。100キロ超級のオリンピック候補選手が3人とも決勝にも残れず、また試合内容としてもまあ「惨敗」と言える内容で「代表候補以外の選手」に負けたのだから。

ルール改正によってオリンピックは世界ランキングの順位が足切りとなっている。ランキング22位以内に入らない選手には出場資格が無い。当然だがランキングは過去の実績である。まさに今その場での活きのいい上り調子の選手を選ぼうとしても代表にはなりえないのである。連盟としても、ここで代表選手が勝ってくれないと、「こだわり」のある全日本の「格」みたいなものにかかわるわけで、今回の結果はまあ「怒り心頭」ということだろうが、まあどちらかというとオリンピックの出場ルールのほうがおかしいと言えばおかしいのであって(もちろん超弱小国からとんでもない弱い選手が出てきて怪我でもされたら大変だろうが)一定以上の世界ランク対象者を持っている国は選考を自由にするなどの工夫は必要だろう。

もちろん代表候補の3選手(上川、鈴木、高橋)はいずれも文句なく強いのだが、それでもやはりなんというか衰えを隠せない部分がある。今回鈴木選手(元五輪金メダリスト)が年齢のハンデをものともせず調子がよさそうだったが、相手が腕力が強い選手だと力が発揮できないようで、準決勝で石井選手に豪快に内またを決められ、おまけに負傷してしまって選考対象から外れるかもしれないという瀬戸際に立たされた。ほかの2選手も運悪く負けたとか言うのではない負け方だった。

鈴木選手を準決勝で破った石井選手は代表候補の高橋選手にも豪快な大外刈りで一本勝ちしており、外人とでも組み負けない力の強さを感じた。ただ、決勝で見事に負けたように、どうも相手が動いて組み手争いに苦労すると、焦って妙に自滅してしまう癖があるのではないか、と思った。しかしながらあの力強さは魅力だ。

優勝した加藤選手は、決勝でその石井選手に隅落としで見事に一本勝ちした。準決勝までも大きな選手を巴投げで投げ飛ばしたり、まあワタクシとしても思い入れを込めて応援していたので、ちょっと嬉しい。決勝を見ていて石井選手がちょっと相手をなめすぎていた、ということだろう。なにせ体重差40キロ、身長差20センチというふうに石井選手がかなり大きく、そして力も圧倒的に強いので、ワタクシもこれは組まれたら加藤選手は厳しいな、と思っていた。ところがうまく組み手を嫌って自分の流れに持ち込み、得意の巴投げなどでけん制しながら、相手が不用意に技をかけようとしたところと見事に決めた。まさに「柔よく剛を制す」。この決勝の内容は、あえて体重別を排除している本来の「全日本柔道選手権」の趣旨にぴったりくるものではなかったか。この点をむしろ関係者は喜ぶべきだと思うのだが、どうだろうか?




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この記事へのコメント

世田谷区VS世田谷区
2012年05月02日 01:48
ということでK仕官が男女共学になり、
S学園が共に進学校になってから柔道は弱くなりました。
世田谷VS十条
2012年05月02日 01:53
ということで、我々の時代は常に、戦闘状態であったので強かったですよ。お互い高校のプライドかけて、団結してましたから。
英才教育
2012年05月02日 02:03
ここに出てくるアホ度もは、子どもに能力伸ばせというが、その成れの果てがこのザマよ。これは体育会教育ではなく、日本の頭の言いといわれるエリート教育の弊害だね。まー東大IQ180軍団とにったいスポーツエリート軍団を作った慣れの果ては社会主義国なのなー馬鹿じゃない・

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