通貨戦争
http://ensaigaisai.at.webry.info/200911/article_10.html
http://ensaigaisai.at.webry.info/201011/article_1.html
上であげたエントリーの最初のほうは2009年ごろ大規模金融緩和を宣言したアメリカとデフレ宣言をした日本との関係で円高になるのは当然だというようなことを書きました。
また2010年ごろ、アメリカの積極的な量的緩和策によって新興国通貨が値上がりし、ブラジルなどが「通貨戦争」だと息巻いた時期があった。上のリンク二つ目はその時にワタクシが書いたエントリーです。
基本的なワタクシの考え方は、今起こっている円安は、最初のエントリーであげたテーゼを安部政権が修正しようとしていることにともなう文字通り「修正」のレベルであり、二つ目のエントリーに書いたような通貨戦争とかいうような近隣窮乏化策というのは今の水準に対しては明らかに言いすぎだと思います。最近特に欧州でそういうことを言う要人が多いようなんですが、特にドイツの方々に対しては「いいかげんにシロいボス」とでもいいたくなります。最初の記事ではアメリカなどの通貨政策を汚物の投げつけにたとえて、一方的に汚物を投げられてばかりではなくこちらからも汚物を投げ返したらどうか、但し介入は露骨過ぎてだめよ、みたいなことを書いたのですが、まさに安部政権の金融政策の考え方などは「汚物」そのものであって、こういうことを臆面もなくできる政権がようやく日本にも生まれたのかと、(半分皮肉も込めて)感銘を受けております。汚物の投げ合いとなりつつある国際通貨市場にようやく素手で日本政府が参戦し始めたという点で、欧州がまずびっくりしてしまったのではないかと。
最初のエントリーを書いたレベルがドル円90円台前後で、ようやくその水準に戻っただけであり、まさにこれからの経済状況の進展と政治の動向に左右されるべきものですが、今の水準が決して近所に迷惑を及ぼすような意図的な円安というのではない、という点だけはしっかり日本人としては押さえておく必要があります。まあいわば、これまで「いいヒト」すぎた日本人が少しだけアメリカや中国などに近い「ワル」の世界に足を踏み入れた、というレベルで、アメリカや中国がヤクの売人だとすれば日本はせいぜい中学生が喫茶店に行ったぐらいの話で、まあ周りから何を言われても気にする必要などありますまい。少なくともアメリカは絶対にこのレベルでは文句のつけようはないでしょうから。
円安で気分がよくなって株価が上昇する。これはとてもいいことです。景気は気から。気分が良くなれば動きも出る。ため込んでいたお金が少しでも動き出せば、景気がますます良くなる。そういう部分がありますから。しかしながら、いつまでも円安に頼れるのかというと、それもまた程度問題だし、そもそも為替だけで盛り上げるには限度があります。一定限度を超える円安とはこれから先は日本の国力の弱体化を具象化したものでしかないわけで、それはそれで問題だと思います。何度も繰り返しているように、日本国そのものの生産性というかそういうものを上げていく努力を並行して行わなければならないことは当然で、これはやはり人口構成や労働力人口の減少など重大な問題を抱えたままになっているという現実がある。
まあ今ぐらいのレベルでは通貨戦争とかそういうレベルの問題ではないので、諸外国のいうことなどまだ気にする必要もないでしょうし、アメリカや中国が露骨に言える立場でないことも確かですから、どうってことはないでしょう。100円前後までの円安は十分エンジョイさせていただいてもよろしいのではないかと思います。問題は実際に通貨を増発しても国債を事実上大量に引き受けてもインフレも景気も上がらなかったとき(十分可能性があると思いますが)一体どのような将来像が日本にとってありうるのか、良くわからなくなってくることです。その時こそ本当に「痛み」を伴う改革ができるのかどうかが試されるのだと思います。いまの安部政権の政策はいうなれば強力なカンフル剤注射」によって身体を動かせて体力を取り戻させる作戦ですが、残念ながら90年代以降あまり成功した例が日本にないものですから・・・
http://ensaigaisai.at.webry.info/201011/article_1.html
上であげたエントリーの最初のほうは2009年ごろ大規模金融緩和を宣言したアメリカとデフレ宣言をした日本との関係で円高になるのは当然だというようなことを書きました。
また2010年ごろ、アメリカの積極的な量的緩和策によって新興国通貨が値上がりし、ブラジルなどが「通貨戦争」だと息巻いた時期があった。上のリンク二つ目はその時にワタクシが書いたエントリーです。
基本的なワタクシの考え方は、今起こっている円安は、最初のエントリーであげたテーゼを安部政権が修正しようとしていることにともなう文字通り「修正」のレベルであり、二つ目のエントリーに書いたような通貨戦争とかいうような近隣窮乏化策というのは今の水準に対しては明らかに言いすぎだと思います。最近特に欧州でそういうことを言う要人が多いようなんですが、特にドイツの方々に対しては「いいかげんにシロいボス」とでもいいたくなります。最初の記事ではアメリカなどの通貨政策を汚物の投げつけにたとえて、一方的に汚物を投げられてばかりではなくこちらからも汚物を投げ返したらどうか、但し介入は露骨過ぎてだめよ、みたいなことを書いたのですが、まさに安部政権の金融政策の考え方などは「汚物」そのものであって、こういうことを臆面もなくできる政権がようやく日本にも生まれたのかと、(半分皮肉も込めて)感銘を受けております。汚物の投げ合いとなりつつある国際通貨市場にようやく素手で日本政府が参戦し始めたという点で、欧州がまずびっくりしてしまったのではないかと。
最初のエントリーを書いたレベルがドル円90円台前後で、ようやくその水準に戻っただけであり、まさにこれからの経済状況の進展と政治の動向に左右されるべきものですが、今の水準が決して近所に迷惑を及ぼすような意図的な円安というのではない、という点だけはしっかり日本人としては押さえておく必要があります。まあいわば、これまで「いいヒト」すぎた日本人が少しだけアメリカや中国などに近い「ワル」の世界に足を踏み入れた、というレベルで、アメリカや中国がヤクの売人だとすれば日本はせいぜい中学生が喫茶店に行ったぐらいの話で、まあ周りから何を言われても気にする必要などありますまい。少なくともアメリカは絶対にこのレベルでは文句のつけようはないでしょうから。
円安で気分がよくなって株価が上昇する。これはとてもいいことです。景気は気から。気分が良くなれば動きも出る。ため込んでいたお金が少しでも動き出せば、景気がますます良くなる。そういう部分がありますから。しかしながら、いつまでも円安に頼れるのかというと、それもまた程度問題だし、そもそも為替だけで盛り上げるには限度があります。一定限度を超える円安とはこれから先は日本の国力の弱体化を具象化したものでしかないわけで、それはそれで問題だと思います。何度も繰り返しているように、日本国そのものの生産性というかそういうものを上げていく努力を並行して行わなければならないことは当然で、これはやはり人口構成や労働力人口の減少など重大な問題を抱えたままになっているという現実がある。
まあ今ぐらいのレベルでは通貨戦争とかそういうレベルの問題ではないので、諸外国のいうことなどまだ気にする必要もないでしょうし、アメリカや中国が露骨に言える立場でないことも確かですから、どうってことはないでしょう。100円前後までの円安は十分エンジョイさせていただいてもよろしいのではないかと思います。問題は実際に通貨を増発しても国債を事実上大量に引き受けてもインフレも景気も上がらなかったとき(十分可能性があると思いますが)一体どのような将来像が日本にとってありうるのか、良くわからなくなってくることです。その時こそ本当に「痛み」を伴う改革ができるのかどうかが試されるのだと思います。いまの安部政権の政策はいうなれば強力なカンフル剤注射」によって身体を動かせて体力を取り戻させる作戦ですが、残念ながら90年代以降あまり成功した例が日本にないものですから・・・
この記事へのコメント
なんでふらんすじんはいぎりすじんを愛せないか、
聞いてみるといいと思いますよ。w
ということは、英国は欧州では、中国的に嫌われてますね。
やっぱ大英帝国だの中華なんて周りにすればうっとうしいわ
ということは、英国は欧州では、中国的に嫌われてますね。
やっぱ大英帝国だの中華なんて周りにすればうっとうしいわ
ということでアメリカ、韓国、日本とも企業家はもうかっても国民は全然よくない。これが今のグローバルスタンダードというまやかしです。
通貨価値が4倍になる中で、景気後退かつ株は半分という極めて異常な経済状況を看過したアホな日本じんが、悪いのでようやくまともな議論な戻ります。
基本的には、金融財政発動して、どうじに規制緩和です。金融鳥とかいうアホが、がたがたいうのできんたまの小さい銀行は融資できません。ボトルネック規制官庁は、日本のガン細胞です。
内需拡大だろ馬鹿。
経済政策は金融相場が終わってから、日本は国家として、企業家が日本の若者を育成する義務がある。
アホ馬鹿経営者は日本じんより、優秀な外国人を取り、短期的視点で駄目にする。 日本の経営者は馬鹿しかいない、外国人より年寄り大事にしろ