Guesswork

8月5日付のFTで、日経の記事がちょっと「やり玉」に上がっている。7月23日に日経新聞はゲーム会社ガンホーの売り上げや利益に関する記事を載せたが、これが7月29日引け後に発表された結果と非常に近い数字であったことが話題となった。
もちろん、会社側が23日の段階で公式に数字のイメージを伝えるわけもなく、考えられることは二つ。日経新聞がメディアという力をうまく使って数字を聞き出した(と同時にオフレコであるにもかかわらず発表してしまった)か、日経新聞の記者の「想像上の産物」(guesswork)がたまたまヒットしたか、ということになる。

もちろんバイサイド、セルサイドアナリストたちも、できる範囲で数字のイメージをつかむためインタビューなどを行うわけだが、露骨に業績数字を聞いてしまったりしてそれを意図的に利用したりすると、インサイダーに加担するといった面倒なことになる。だから当然露骨には聞かないようにするし、ましてや(仮に聞いちゃったら逆に)それを文字にするなどもってのほか、ということになる。

数字のイメージを聞いてしまって記事にしたのであれば、論外である。少なくとも海外から見て、こういう市場は情報がフェアに開示されない後進的な市場ということになる。
一方、(考えづらいが)日経の記者のguessworkだとほんとうにしたら?日経の記者も多少は勉強しているのだろうから、ある程度予想することはできるのかもしれない。しかしその場合でも経済新聞というメディアの持つ性格からして、おとなしくしているべきではなかったか?個人がブログで予想しているのではない。日経という看板を持っていると、やはり何らかの権威づけというかそういうものを勝手に置かれても仕方ないだろう。マーケット予想のコンセンサスの報道ならわかるが、あたかも独自のソースがあるかのような報道はいろいろな疑いの目で見られ、日本の株式市場の信頼性を著しく損なうリスクがある。

Guessworkと聞いて思わずゲスの仕事、と訳してしまった私はひねくれてますかそうですか。

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この記事へのコメント

かる
2014年08月07日 22:39
残念ながら30年前から日経記者の記事は、落ちている記事いやわざと落とされた記事を検証もせず載せるなんて当たり前です。
ちなみに変わっていなければマーケット面の記事は比較的若い記者が書くので、論理矛盾なんて日常茶飯事です。
まーある意味トースポ位に見た方がいいかも。トースポの記者さんすみません。
ひげはげ
2014年08月13日 10:25
日経の記事もGPIFの座長のコメントも「ぼくこんなことしってるの、すごいでしょ」という子供じみた優越感の吐露にみえます。そういう発言や記事を許す機関のガバナンスやEthicsが市場からどう見えるかというところに気をつけてほしいところですがまわりが疑問も持たず「はいはい、すごいね」という環境ではしかたがないところでしょうか。
日銀総裁の最近のご発言も「2%ときめたから輸出は足元では弱含みで成長は危ういけど物価は2%に確実に向かっております」というなにか大本営発表みたいになってますが、地政学的リスクが顕在化して「シナリオが狂った」というのを待っているのかと思いたくなります。
かる
2014年08月16日 22:34
ガバナンスって何すかね。てこの言葉ほど日本人にとって意味わからん言葉ないでしょ。たぶん日本語に訳せない。統治といったら支配、殿様がいて万民を統治する感覚しかない。では何すかね。監査とか、第三者とか、執行との分離とかで、ガバナンスは確立するかといっても多分一番ちかのは、三権分立かな。
まー後は海軍の軍令部、聯合艦隊司令部、大本営海軍部って実は、日本の軍隊はやっていたのですが機能しませんでした。まー世界的に嘘っぱちをカッコよくやっているように見せて、周りに群がる何も生産に寄与しないアホどもの食い扶持を提供する魔法の言葉。(悪魔の辞典)

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