財務省と金融庁がわりといい仕事をしている件
いつも役所のお仕事にはいちゃもんばかりつけているのでたまには評価も。
先日の麻生財務大臣の記者会見後の質疑応答より抜粋。
http://www.fsa.go.jp/common/conference/minister/2014b/20141003-1.html
問)ミャンマー銀行免許の件で、10月1日に日本のメガ3行に対して免許を交付するという決定がなされました。外国銀行への免許は全体で9行で、日本が3行と最多です。昨日の経協インフラ戦略会議でも政府としてハイレベルな後押しだというようなことが資料で記載されていました。その3行に免許が出たことに対する大臣の御所見と、具体的にどのようなことが今回その3行の確保につながったか教えてください。
答) 具体的に3行につながった理由は、この約2年にわたる日本の政府・民間の一丸となったトップセールスとか、いろいろな表現をするのだろうけれども、それが功を奏したことははっきりしています。それから、この間、ミャンマーのこれまでの歴史から、これだけの規模とこれだけの物件がこれだけの短期間に物が出たことはない。従って、物が出てきても、それをさばき切るだけの人がいるか、人が育っているかということに関しては、甚だ疑問。それに対して日本の金融機関なり財務省なり金融庁は、それに対して人も出しますし、証券市場を開くのだったら、それに対しての人員もノウハウも全部教えますし、人については、こちらに来てもいいし、こちらから送ってもいいしということをやったのが1つ。もう1つは、企業が進出するにあたっては、自分のメインバンクが出ていっていないということになると、みんななかなか出ませんよと。従って、メインバンクに大きく分けて3系列あるので、あなた達が望んでいるこの企業、この企業、この企業、そのメインバンクはこの銀行、この銀行、3つなければ少なくともなかなか出ませんねという現実を、いろいろな形で向こうには知らせました。それに対しては財務大臣からも総理からも経産からも同じ話をしていったということが大きかったのではないでしょうか。
まだまだいろいろ問題がある国であるとは聞いておりますが、いずれにしてもとっかかりをトップセールスで実行しているのは悪い話ではないように思います。(メインバンクに大きく分けて3系列あるので・・・というくだりは吹き出しましたがまあ事実の部分もあるでしょうね。)
まああとは現地で日本企業が「いいように」やられないよう祈るのみです。
ついでにいえば、最近出た「平成26事務年度金融モニタリング基本方針」も、これまで課題だったオンオフ一体化を明示したうえで、内容も非常に「メリハリ」の効いたよく練られた内容になっていると思います。
この記事へのコメント
まだ未だに規制官庁は、くろさき主席検査官宜しく他省庁の経済政策にちょっかい出して、国益阻害してますが。
ほんと最後だぜ馬鹿。
日銀孤軍奮闘、ばか財務と金融庁が足ひっぱてる。なのでここでサプライズやらんとな。