浜田教授+マートン教授(都内某所での講演会より)



なかなかこういう機会はないと思いましたので、もぐりこんで聞かせてもらいました。
(講演全体)
浜田先生は、正直結構体がきつそうでした。また、こういう見方は大変失礼かもしれませんが、ご自身でいろいろなこと(たとえばパワポのスライド作成)をやられるにはもはやお年を召されすぎたのでは?との懸念があります。(わずか3枚程度のスライドで複数個所の容易に発見できる間違いあり=ご自身でもちゃんと突っ込んでおられましたが)。
浜田先生は東大在学中に司法試験、国家公務員上級試験、外交官試験を全部受かってしまうという、おそらく群を抜いた秀才で、その後の研究でも大きな成果を出されている方ですが、正直、アベノミクスへの関与の仕方は多くの日本の人々(特に金融関係者)から見て??だったのではないかと思います。

今回の講演のタイトルも「アベノミクスにおけるファイナンスの役割・・・GPIFと企業の戦略」でしたが、これの中身に触れる部分はほとんどありませんでした。また、聴衆に向かって「この中に反アベノミクスの人はほとんどいないと思いますが・・・学会にはまだ多いみたいです」などと冗談かもしれませんが、おっしゃっておりましたし、GPIFのネタに至っては、官僚が投資の意思決定のトップにいるのはけしからんから新たなCIOにしたのはよかったとかいうぐらいでほとんど触れられておりませんし、若干タイトルに偽りあり、という感じでした。全体としておっしゃりたいことは日本は投資教育が足りないからみんなリスクを取らない、それはけしからん、ということだったので、前回のエントリーに挙げた第三の年金についても浜田先生の意見が少し反映されているのかもしれませんね。

ただ、やはりあまりにも学者っぽく頭だけで物事を理解するタイプに思えたのが気がかりで、頭のよいお方にありがちですが、よく現実のディテールをつかまないうちに判断して決めつけてしまうような感じがしました。おそらく浜田先生が影響力を与えたと思われるリフレ政策もそうですが、従来の考え方の流れをいくら理解していても、現実を直視しないと間違えるということもある。浜田先生のお話を聞いていてそう感じました。(すみません、とても書きづらいですが、言わんとしていることはご理解ください)。

みずからお話しされてましたが、今回はマートン教授(Dr. Robert C. Merton=あのマートン先生です)を安倍首相に引き合わせるために来日した、とかおっしゃってました(まあそれだけではないでしょうが)。マートン教授と安倍首相は20分程度お話しされたようですね。GPIFの運用への意見をしてもらうため、とかおっしゃってましたが、マートン先生は、ロングタームキャピタルのボードメンバーだった方ですから、運用の世界ではある意味危険人物なわけで、GPIFの運用に口を出せるほどの運用能力があるとは思えませんし、あまり意見をお聞きしてはいけないのではないかとも思いました。

マートン教授もその辺はよくお分かりで、浜田先生からGPIFについて振られても一切余計なことは言いませんでした。

ちなみにマートン教授の講演は金融イノベーションについて。内容は割愛しますが、ステージの上で動きながら、息もつかせぬ勢いで1時間以上話されました。「熱中教室」のライブみたいで非常に感銘を受けました。

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