日銀、金融緩和を補強

18日の日経夕刊の見出しです。
黒田総裁によると、18日の決定会合での結論(買い入れ国債の平均残存の長期化、ETF買い入れ増額、REITの個別銘柄買い入れ上限額引き上げなど)は「追加緩和」ではないそうであるから、見出しは工夫された表現だと思いました。

ただ、やはり黒田日銀が市場や関係者に対して一定の影響力を与えようとしたことは明白です。10月に期待が高まる中ではなにもやらず、今月誰もほとんど何も期待していない状況で変化をつけた。言い方は悪いけれど、明らかに「裏をかく」ことをねらっているのではないか、と推測されるわけです。裏をかいてびっくりさせて、株価などにプラスの影響を与えることを狙っているとみられても仕方ない。

しかし、そのようなやり方はあまりにも稚拙であろうと思います。中央銀行に期待される役割として、市場との対話、コミュニケーションによってあるべき方向に混乱を避けつつ導いていく、ということがあるはずですが、今やろうとしているのはその真逆だからです。市場をびっくりさせることでボラティリティが高まる。まあ昨年10月はそれでもポジティブに反応して株価が上がって、みんなよかったね、ということですが、今の状況でこういう内容だったら、単に「わっ」と脅かされて株価や為替がびくっと跳ねたり落ちたりしておしまい、気が付いたらみんなまた債券に閉じこもってしまって、しかもさらにイールドカーブを寝かせる方向への変更だから、今ですら苦しい地域金融機関の首を更に絞めつけることになる。

はっきり言って、最近の黒田日銀は、妙な目標に拘泥するあまり、自ら退路や出口を狭めつつあるようで、気がかりですね。

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