厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS 仮想通貨流出事件

<<   作成日時 : 2018/09/20 12:36   >>

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今回問題となったZaifの運営会社テックビューロは今年前半にも業務改善命令を受けている。しかも2回も。そして今回の流出事件に至るというわけだ。さらに間が悪いというかひどいというか、9月10日に業務改善命令に対する報告書が受理されたばかり。その数日後に流出事件が起こり、その発見にも時間がかかっている。結局だめですね。

ある記事によると、最初の業務改善命令に対して全く反省の色とか当事者意識というものが欠けていることがわかる。6月23日付のCNet Japanの記事(山川晶之氏)は6月に出された金融庁による業務改善命令について次のように書いている。

「テックビューロでは、2月13日に立入検査を実施。3月8日に、システムリスク管理態勢や利用者保護の面で重大な問題があったとして1回目の業務改善命令を受けている。その後、システム障害やユーザーからの苦情など、8日に改善命令を出した内容について、取締役会で議論や指示を出した形跡がないことが認められたこと、同社の資産とユーザーの資産が同じウォレットで管理されていたこと、マネロン対策として、適切に取引時確認がなされていないまま取引が開始されている事例があったことなどから、2回目の業務改善命令を発出したとしている。」
https://japan.cnet.com/article/35121322/

そして案の定、今回のような巨額の流出事件を起こしてしまった。流出したお金は、当然悪意ある主体が持って行ったわけで、真っ当に経済の表舞台で稼がないそういう悪意ある主体がそのお金を用いる先というのは、反社会的活動やテロ活動、裏の政治活動など我々が中長期的に最も防いでいかなければならない対象だろうと思う。それにやすやすとお金を持って行かれた罪は重い。

テックビューロ―の人たちはもちろん断罪されるべきだろうと思うけれど、さらに気になるのは、同社のアナウンスによれば今回の流出により失われたお金を即座に返金できる、ということだ。つまり、これほどまでガバナンス不在の、反社会的な存在に簡単にお金を持っていかれるような管理が「ザル」な組織で、その存在自体が「反社会的」と言ってもいいような仮想通貨取引仲介企業であるにもかかわらず、当該業者やそのグループに、巨額の流出に見合う巨額の留保利益がある、ということが推測されるわけで、もちろんこの利益というのは仮想通貨トレードの利用者が払う手数料の積み上げ(期待も含む)であろう。こうなってくると、仮想通貨トレードの参加者自体が、意図せず反社会的活動の片棒を担いでいるということになってしまう。セキュリティーがゆるゆるの当事者と取引する参加者は、こうした反社会的リスクを増大させているという意識が低いまま、イノベーションという美名のもとで、自分たちの財産欲のためにトレードを行い、仮想通貨取引業者に利益を貯めさせ、結果として反社会的勢力に金を流していることになる。この意識の低さも今後問題となってくるだろう。
銀行などで仕事をしているとわかると思うが、反社会的勢力に対する遮断の要求は苛烈を極める。知らなかったでは済まされない。データベースを整備しあらゆる観点からチェックすることが求められる。しかし、仮想通貨の世界ではこうした流出が日常的におこっていて、しょっちゅう広い意味での反社会的勢力にお金が流れる。まあそもそも仮想通貨自体が現通貨体制に対するアンチであり、反体制的であるという意味では正しいともいえなくはないが、やはりこうした事件が続発してしまうことによって、改めて政治からの「非合法化」圧力が高まることになるだろう。同時に、安易に「お墨付き」を与えてしまった金融庁は自ら墓穴を掘ったというべきだろう。

仮想通貨は多くの人が言うように本源的価値を持たない。マイニング?ブロックチェーン技術は有益かもしれないが、これを仮想通貨の名目値を獲得するためにやるのは何の付加価値がある?単なる電気の無駄遣いであり、これも環境問題が深刻化する今は最悪に近い反社会性だ。あえて強い言葉を使うとすると、仮想通貨の取引所もこれを喜んで取引している人々も、自分たちのやっていることの意義についての自覚が不足しているのではないか?お金が儲かればいい?それはそうだけれど、反社会的活動の片棒を担いでいるという自覚はあるのだろうか?大げさかもしれないが、これからはイノベーションに参加するに当たっても、ある程度はそういう社会システムへの影響などへの「自覚」が求められるのであり、その自覚のない参加者が増えるようなフォーラムは権力があらゆる手段を使ってつぶしに係るというリスクが出てくると思う。そしてその結果としてせっかくのイノベーションまでがつぶされかねないリスクを生み出すことになるだろう。






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