ESGに対する誤解と曲解

さきほど、ツイッターで次のような発言をみました。
「ビル・ゲイツは、アル・ゴアを支援して気候変動問題を世界的に広めた大スポンサー(アゴラのスポンサーでもある)。彼は一貫して「温暖化を防ぐには再エネと原発が必要だ」と言っている。ESG界隈がなぜ原発を否定するのかわからないが、たぶん頭が悪いからだろう。」

どなたとは言いませんが、ここでおっしゃっているESG界隈ってなんなんでしょうか?この立論はESG投資がすべて原発を否定しているようにとらえられかねないのですが、ESG投資が本当にすべて原発関連の企業をネガティブリストに入れているのでしょうか?ワタクシの実感としては多分違うと思うし、原発がむしろ環境に優しいこともあり得るのだろうと思いますからその意味では上記の発言者と結果的には同意見なのですが、原発関連企業もESG投資の対象としてもいいと思います。しかしながらこれを書いた方は、すべての運用機関のESG投資ポリシーまで調べたうえで書いているとは到底思えないので、ちょっと書きすぎだし、「頭が悪い」というのは、ろくに調べもしないでこのような発言をされる発言者にダイレクトに降りかかるべきコメントであろうかと思います。

ESG投資といってもいろいろなパターンがありますし、それぞれにおいて目指すところも異なる。単純なネガティブスクリーニングもあるし、ベストインクラスもある。企業の財務分析を基礎にしつつESG要素を付加することでアルファ(既存ベンチマークに対する超過収益の意味で)の追求をするところもあれば、特定の価値観をテーマにした(例えば女性活躍など)ポータブルアルファ的な新たなテーマで社会的厚生の増大を目指すこともあるでしょう。更にはもっと急進的にSDGsの目標に対するインパクトを測定しつつ積極的なエンゲージメントを通じてそういう木低達成を果たすというインパクト投資的な視点もあるでしょう。多分どのようなアプローチの仕方かによって、ESG投資のなかでも原発関連企業に対する投資スタンスは異なるだろうと思います。

要するにESG界隈などという言葉でひとくくりにすべき内容ではないので、そういういい加減な言葉の用い方一つでも、この書かれた方がいい加減な理解で語っていることを自ら吐露しているように思います。

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