ESG投資の定義

ほかの方も書いておられましたが、ちょっとあれ?と思ったので。

https://japansif.com/archives/944

正直言って、ESG投資の定義なんて統計上の意味以外はないので、わざわざ書くほどのことではないと思います。逆にこういうことをわざわざ記事にしてしまうのは、一部の世界でESGなりサステナブル投資というのが現実から遊離した「おもちゃ」になり始めているしるしである可能性があり、あまり好ましくないなと思っています。

ESGであろうがなんであろうが、お金を持つ人が合法的に自分の気持ちにしたがって投資することを誰も止めることはできません。ここで「ESGではない」と断じられている「ネガティブスクリーニング」(上記記事ではネガティブ投資という言葉とネガティブスクリーニングという言葉が両方使われていますが、少なくとも前者は良くわからない用語ですが)だって、もともと宗教的な理由などからそういうふうにしたい人がそういうふうにしていたということがあり(実は、通説的にはESGの起源として考えられていて、現在でもGSIF(グローバルサステナブルインベストメントフォーラム)の「ESG投資のカテゴリー」ではESGに含まれていてしかも最も残高が多い)それが、ESGかどうかなんて当事者にはどうでもいいことでしょう。

個人的には、運用会社は基本的に最終顧客の明確なニーズなり指示に支えられていない限り、目指すのはリターンあるいはリスクリターンが最優先だと思うので、上記記事の趣旨の一部には賛同できますが、それは別にESGかどうかという定義の問題ではなく、その運用会社が取り入れているESGの考え方なり投資プロセスへの取り入れ方がリターンに資するかどうかという個別の問題だと思うのです。

上記記事は妙にことさらに定義にこだわっている感じはありました。上にも書いたように団体によって定義の仕方は違うし、別にうちの団体はESGをこう定義しているという言い方だけで十分であるわけですが、大上段に「これはESGではない!!」みたいな風ないい方にとらえられる書き方だったので、いったい何をイキってるのかな、という違和感はありました。

なお、上記記事の筆者がESG投資の定義の根本に据えているPRIの考え方ではいわゆる「スクリーニング」も責任投資のアプローチとして扱われています。だから、ネガティブスクリーニングがPRIの考えるESGではないというのは若干無理があるように思えるのですが。
https://www.unpri.org/an-introduction-to-responsible-investment/an-introduction-to-responsible-investment-screening/5834.article

まあ結論としてはどうでもいいことですけれど・・・

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