厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

アクセスカウンタ

zoom RSS 安部首相の「あいまい戦術」

<<   作成日時 : 2006/10/07 12:51   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

英国のFinancial Timesの記事で安部首相の靖国参拝に対する「あいまい戦術」を"Constructive ambiguity"(直訳すれば「建設的なあいまいさ」という風になろうか?)と訳していたが、いい訳だと思う。彼は現状のアジア外交に対する問題意識のうえに、あえてこういうやり方をとっており、関係改善に優先順位をおいていることは明らかである。別の欧米メディア(忘れた)は今回の訪中、訪韓を"coup"(クー=衝撃、驚き・・好意的なニュアンスだ)と評していた。この点に関しての彼のスピード感は、北朝鮮情勢を考えると問題に早めに手を打つという点で評価できるのではないだろうか?経済制裁が効いているとはいえ、一気に問題を顕在化させ、安保理での全会一致で非難の議長声明にまでたどり着かせた外交はなかなかのものだ。これで北朝鮮は中ロを含む世界中を敵に回す覚悟でなければ核実験はできなくなったと考えられるし、最終的には次の段階の制裁に含みを持たせた決議内容であるから、国連による武力制裁が視野に入ったというべきだろう。

予想外に外交ではポイントを稼いだ感じである。

経済政策においても、以前にも書いた尾身財務大臣の「デフレ脱却宣言予告」を大田経済担当大臣から公式にたしなめさせている(彼女は「尾身大臣の個人的見解」と言い切った)。今のところこの点でも目配りが行き届いた運営をやっている。なかなかのものだ。

一部党要職者のスキャンダルなど火種は多いが、これも政権揺籃期のスキャンダル合戦だと考えれば納得がいく。中川幹事長の問題はすでに明るみに出てその上で葬り去られたのだから。本当に問題視すべき内容なら、当時議員辞職ぐらいには発展していなければならなかったのだと思う。

今週末の訪中、訪韓におけるトップ会談で、どういう内容の話になるのか、いよいよ正念場、である。言質をとらせずあいまい戦略を貫き通せれば、内外ともに一定の評価が得られるだろう。一生懸命議論しているかたがたには悪いが、今の状況はそんな悠長なことをやっている場合ではないということも理解しておくべきだ。歴史を学ぶことは大事だし、歴史の教訓を得ることも大事だと思う。しかしそれと歴史の恨みを忘れないとか歴史に基づいた理論的な正義をいつまでもふりかざす、というのは間違いである。前向きに進むためには、「あいまいさ」も時には必要なことがある。日本も中国も韓国もその点で教育については間違った方向付けになっているような気がしてならない。これは結局のところ、そういう実際の怨恨に近い世代の人間(つまり老人たち)がいまだに政治の主導権を握っているからだろう。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
北の将軍様、ご乱心。
北朝鮮の暴君「金日正総書記」ミサイル発射では飽き足らず、今度は核実験を実施すると脅しをかけて来た。早速米軍の偵察機が那覇から飛んだ。一体どれだけ迷惑をかければ気が済むのか、将軍の頭の中は世界の中心が北朝鮮だとでも言わんばかりの行動。自分の国がどんな状態なの ...続きを見る
プールサイドの人魚姫
2006/10/07 16:59

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
安部首相の「あいまい戦術」 厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる