厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS 日経の経済教室−首藤氏の意見(日本の機関投資家の短期的視野の行動がマーケットに悪影響を与える)

<<   作成日時 : 2006/10/12 22:34   >>

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結論から言うと、私はこの意見に半分賛成、半分反対である。反対の部分は「機関投資家」を年金運用機関(おそらく投資顧問が多い)を念頭においてアンケートをとっていることだ。本文からはよくわからなかったが、アンケート結果は運用金額でウェイト付けされているのだろうか?いずれにしても、日本の年金運用にたずさわる投資顧問がひどい運用をやっていることに異論はない。もっともらしく期待収益率とリスクに基づいてアロケーションを決めているように見えるが、期待収益率なるものは担当者のドタ勘だ。リスクというのは過去の収益率の変動度合いであり、ファイナンス理論としては正しいが、実際にそのとおりになったことは少ないこともご存知のとおり。そしてベンチマークに対して勝ったか負けたか、ほかの会社よりよかったか悪かったというのをきわめて短期的な視野で評価してしまうので、基本としてベンチマーク構成銘柄中心の「考えてない」ポートを組み、毎月他社やベンチマークを気にしてコチョコチョ入れ替えコストをかけてしまう。
そもそも、ベンチマーク自体が「どこかの誰か」(たとえば、最近でこそほとんど採用されていないが、日経225平均というのは日経新聞がその銘柄を決めるわけである)が決めた銘柄群である。決めた人は僕の知る限りマーケットに携わる人ではない。この味噌もくそも一緒になった銘柄群にトラックするためにほとんど自動的に大部分の銘柄を大部分同じ割合で入れるわけだ。アメリカ株ではS&P500種がよく使われる。経済やマーケットをそれほどよく理解していないマスコミがきめた銘柄をほぼ自動的に組み入れるのは少なくとも「機関投資家」の名に値しないと考えている。首藤氏がこの論文で「機関投資家」と「年金運用機関」をごっちゃにしている点異論がある。

そもそもだが、機関投資家の「機関」とは一定の社会的役割を果たしているという意味だと思う。つまり銀行が貯蓄を社会に最も効率的な形で再配分していく役割を担っている(現実はどうかわかりませんが)のと同様、機関投資家は市井の「投資」を有効に社会に再配分していくのが仕事である。そのために情報をかき集め、その対価として一定の利ざやを得ている。
どういう投資が社会にとって有効かという判断を放棄してベンチマークそのものに連動させるような投資は、機関投資家のすることではないと考えるのである。

経済教室の文章にもあったように、顧客の言いなりというか意向を忖度しすぎるというのも問題。プロじゃない顧客の言うことは無視できるぐらいの信念を持った運用ができないものか?

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