厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS これはありなんでしょうか?−金融庁現役職員が有料セミナーで講師

<<   作成日時 : 2007/04/21 21:45   >>

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時々私のところにもイベント主催会社からさまざまなセミナーの案内が回ってくる。それぞれ専門的な識見をほかのかたがたにも伝えるという意味ではいいことであり、行きたい人は(ちょっと高いけれど)お金を払っていくというのはもちろん正しい。

しかし、どうしても違和感を感じる種類のセミナーが二つある。

ひとつはタイトルにも書いた、金融庁をはじめとしてもろ規制担当官庁の担当者が自分の仕事の分野(あるいはそれに近い分野)について解説を行うというセミナー。言うまでもなく、規制について解説すべき内容があるのなら、自主的に関係者を集めて無料で解説を行う、というのが監督官庁あるいは規制官庁として正しいスタンスではないだろうか?この間見たのは、金融庁幹部によるバーゼルIIにかかわる問題のセミナー。この辺は日本の当局が外国と話し合っているわけであって、民間は横から口を挟むことしかできないのだから、責任ある官庁はその内容をきちんと正確に民間に伝えるのがそもそもの仕事ではないだろうか?それを有料のセミナー(まさか講師料まではもらっていないと信じたいけれど)に仕立て上げるというのはちょっと責任放棄というかもしかしたらそのセミナー会社も天下り先かとかいろいろ不愉快な連想をしてしまうのである。

もうひとつは、某郵政公社幹部による「郵政公社の投資云々」といったタイトルのセミナー。もちろんこれも有料である。これまできちんとした哲学や方法論で投資したことのない主体が講師をやってどういう意味があるのかと思うのだが、おそらく、取引関係を結びたい銀行や証券会社などが名刺を持って参加するのだろうと推測する。こちらはまあ間違いなく、講師料はもらっているでしょう。これは何らかの便益を期待して不必要な情報料を払うという点では総会屋の機関紙を購読するのとそれほど変わらないと思うのですが、違いますかね?


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コメント(13件)

内 容 ニックネーム/日時
初めてコメントさせていただきます。
「元」金融庁職員がバーゼルUの解説を行う有料のセミナーと現役の金融庁職員によるバーゼルU関連の参加費無料のセミナーは知っていますが、現役の方の有料のセミナーについては知りませんでした。

バーゼルUの規制(金融庁告示)に関しては、日本の金融庁もQ&Aを公表するなど、それなりに頑張っているとは思いますが、英米の当局による規制と比べると規制要件の解釈や具体的な取扱いの詳細が分かりにくい粗雑なもの(つまり、金融庁の裁量が大きいもの)であるため、金融庁の役職員によるセミナーの需要が高いのだと思いますが・・・
SOS
2007/04/22 00:10
SOSさんコメントありがとうございました。まったくおっしゃるとおりで、日本はとりわけ裁量性が大きいのでこういうセミナーの需要が高いのだと思いますが、まさにそこをきちんと伝える(わからせる)部分は本来的業務であり、有料セミナーとして販売する性質のものではない、というのがワタクシの印象でした。
厭債害債
2007/04/22 06:29
いつも楽しく拝見してます。
そういえば、こんな本も出てます。http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4492653945.html
何をお考えなのかよー分からん官庁さんですので、
やっぱりお金出しても、セミナー行くか、本買うか、って思いますよね。ヤレヤレ。
北の書生もどき
2007/04/23 00:03
この本のことです。失礼しました。
バーゼル2と銀行監督―新しい自己資本比率規制
東洋経済新報社 (2007-04-05出版)
佐藤 隆文【編著】
販売価:\2,940(税込) (本体価:\2,800)
追記:北の書生もどき
2007/04/23 00:07
北の書生もどきさん、コメントありがとうございます。むかしからこの手の本とかセミナーは存在しましたが、やはり公務員が「本業」で営利活動しちゃいかんのではないかと素直に考えるわけです。これって税務署で確定申告書類の書き方を有料で教えます、といっているのに等しいと思うのですが、税務署はもちろん無料でもっと親切でした(笑)。これはいまだに金融庁と被監督企業との間が「お上とシモジモ」から脱却していないということの表れでしょうね。権限の振り回し方が大蔵省時代よりもかえって勢いよくなって、ますます民間が萎縮してしまっていますが、こういうセミナーや本を売りつけるというのも一種総会屋的行動と言えなくもないと思っています。
厭債害債
2007/04/23 06:42
役所からの情報発信のやり方って、難しいですよね。ところで、題名がミスリーディングじゃないですか?その「金融庁現役職員」がお金を儲けているみたいに聞こえますよ。本人、たぶん講師謝礼なしのただ働きなのに。
セミナーを、そこそこ便利なところで行おうとすれば、会場の借料、配付資料の印刷代はじめ諸コストがかかりますよね。このコストは、どうしましょう?税金でまかなえ、という御主張ですか?
有権者全体から見たらごく限られた範囲の企業の営利活動のための情報収集などのコストを、税金でまかなうのはどんなもんでしょうか。(米国では、金融検査官の人件費も金融機関持ちです。)
本当は、役人にとっては、「予算がないので説明会ができない」とか言って何もしないのが一番楽です。だから大多数は、この「現役職員」のようにわざわざ説明会に行ったりしません。
別の役所の中の人より(昼休み中です)
2007/04/27 12:36
聞きたい人がいるような、有用な情報をできるだけ広く伝えたいときに、民間のセミナー屋さんとか出版社を使うのは、アリなのではないでしょうか。もっとも、「有料」が実費をカバーする程度の場合に限るんでしょうけどね。
ご意見聞かせてくださいな。
それにしても、このエントリーで、金融庁さんが「ばからしいから講師派遣なんてヤーメタ」ってことにならないことを期待してます。
昼休み中の続きです。
2007/04/27 12:37
ご指摘の通り、講師の方はタダ働きなんだと思います。お疲れ様です。お願いですから「ヤーメタ」だけはやめて下さい(汗)。
ただ、正直なところ、金融庁の有しているバーゼルUの情報については、税金でコスト負担してでも周知して頂きたいところです。
ご存知かもしれませんが、哀れな金融機関は、今年度から規制として適用されるバーゼルUを知らないと、金融検査でメタメタに指摘を受け、(最悪の場合、一部業務停止を含めた)行政処分の対象となるのです。また、金融庁の規制取り纏めに当たっては、ヒアリング等への協力を通じて、金融機関側も相応のコストを負担していると思うのですが・・・甘いですかね?(苦笑)
北の書生もどき
2007/04/28 01:06
「別の役所の人より」さんコメントならびにご指摘有難うございました。たしかにタイトルはミスリーディングなので直しておきます。お気を悪くされたら失礼しました。
基本的には上で北の書生もどきさんがお書きになっているのと同じ事を考えていました。これほど重要なことなのに、なぜ民間のセミナーという形でしか出てこないのかというのが疑問でして、やはり規制当局は後からシバきたおすだけではなく、事前に出来るだけ公権解釈を周知徹底させるというのも重要なお仕事だと思いますし、それはやはり税金でやっていただきたい。
一部業界のために、というのはあるかもしれませんが、そもそも各省庁というのが各業界ごとに割り振られているわけでして・・・それはアリだとおもうのですけれどね。
北の書生もどきさんもお書きになっているとおり、われわれだってアンケートなどを通じて結構「ただ働き」させていただいておりますから、その辺業界と官庁のきちんとした共同作業で詰めていくというのが望ましいと思っております。
厭債害債
2007/04/28 08:36
なお、この手の規制が新しく導入されたりルールが大幅に変わるケースでは、常識での判断ではいかんともしがたい部分があるのですから、条文だけ提示してあとは自分らで考えろというのもちょっと無責任すぎやしないかと思うのです。ルール制定に関連業界代表が初めから関わっているのであればともかくですが。
厭債害債
2007/04/28 08:36
北の書生もどきさん、更なるコメント有難うございました。私も上に書いたように同じような感じをもっています。
厭債害債
2007/04/28 08:38
セミナー受講料をとるセミナー会社のセミナー講師が講師料をもらわないなんてことがありうるんでしょうか?立法担当者の書いた解説本に関して執筆者が原稿料をもらっていないという話は聞いたことがありません(額はともかく)。
セミナー講師経験者
2007/05/04 16:29
セミナー講師経験者さん、コメントありがとうございました。実態は私もよくわかりませんが、立場上もらってしまうと結構微妙な問題になりそうな気がしますがどうでしょうか?
厭債害債
2007/05/05 18:53

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