厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS ポジショントーク?ダガー氏のコメント(日経金融)(追記あり)

<<   作成日時 : 2007/08/02 10:05   >>

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チューダーのダガー氏が今日の日経金融の一面に、日本の個人の外為証拠金取引について警鐘をならすコメントを寄せている。
これについてはいくつか感じたことがある。
第一に、オマエがいうな、ということ。これまで米国発の市場騒乱がヘッジファンドなどの過剰なポジションテイクとずさんな流動性管理によって行われてきた例が多く見られる。これに比べたら、自分のキャッシュの範囲内できちんと損切る仕組みになっている証拠金取引など市場に与えるリスクはすくない(個人が大損して景気に影響を与えるかどうかは別問題)。
LTCMのように知能指数の高いコドモがマーケットで遊んで迷惑をかけまくったケースなどまだましで、最近のサブプライム問題などそもそもおつむまで相当ヤバイひとたちがやっているとしか思えないし、案の定おかしくなった。アメリカの方にこの辺のことは言われたくないですなぁ。

第二に、気になったのは記事の書きぶり。これだけの著名人なのに社名を出していない。「都内で日本経済新聞記者に会い」という書き方もなんとなく他人行儀で、ダガー氏から勝手にしゃべりに来ちゃったという印象を与える。考えすぎかもしれないが、チューダーのポジショントーク?あるいは、この方は政治にもかかわりの深い方なので、某当局の意向を受けているのか?

第三に、100倍近いレバレッジは「好成績をあげている大手のヘッジファンドにも許容されない水準だろう」と書いている。これほどの方がリスクテイクというものに対する根本的な誤解というか意図的な意見誘導を行おうとすることに違和感がある。個人は究極のリスクテイカーだろう。大手のヘッジファンドは逆に影響力が大きすぎるから、過剰なレバレッジが規制されるべき運命にある。本筋は彼のいうこととまったく逆だろう。一体かれは過去にアメリカの金融界がやってきたことから何を学んできたのだろうか?あるいは日本の証拠金取引にたいする根本的な誤解があるのだろうか(証拠金をサラ金かどこかから借りている人が多いとでも思っているのだろうか?)

いずれにしても久々になぞの残る記事だ。

(追記)
この記事を滝田さんが名前入りで載せたというのがどうも上記第二項後段説を補強してしまうのですが・・・まさかね。

(追記2)
・・・と思ったら、こんな記事がwsjに

Two huge hedge funds run by Paul Tudor Jones's Tudor Investment Corp., which manages more than $20 billion, suffered sizable losses in July. The Raptor Fund, a $9 billion hedge fund run by James Pallotta in Boston, dropped 9% in the month, and is down almost 3% so far in 2007, according to investors. The fund that Mr. Jones runs in Greenwich, Conn., the $10.3 billion Tudor BVI Fund, lost just over 3% in July, though it is up 4.6% for the year.

The losses are surprising because both managers have among the best track records in the hedge-fund world. Some investors said the results were disappointing, but noted that Mr. Jones has scored an average annual return of over 24% since launching his fund in 1986, while Mr. Pallotta has generated gains of over 19% since 1993.

Investors have been waiting to see how hedge funds fared in July, a difficult month in various markets that saw $3 billion hedge fund Sowood Capital collapse after losing more than 50% of their assets.

Write to Gregory Zuckerman at gregory.zuckerman@wsj.com

偶然じゃなさそうですが。

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コメント(8件)

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単なる八つ当たりな気がしなくもないですね
von_yosukeyan
2007/08/03 00:01
von_yosukeyanさん、どうもです。ワタクシにはこれほどの方がこのようなコメントを書いてしまうこと自体結構腑に落ちないのです。たしかに、八つ当たりまたは「キレ」たのかも。
あ、もしかして八つ当たりって、ワタクシのことでしょうか(汗)
厭債害債
2007/08/03 00:30
職業上の観点からフラットに考えると、インタビュアーがそのこと(個人の証拠金取引)について、聞いたから、それについて答えただけ、ではないかと。インタビュアーがなぜそれについて聞いたかといえば、聞いた人の問題意識で、なぜそのような問題意識を持ったかは、その人でないと分からないですね(笑)。まあ、ヘッジファンドのおじさんがなぜか個人の証拠金取引に能動的に強い関心があって、いきなりしゃべりだした可能性はゼロではないですが、そんなに暇じゃないでしょう、多分。
本石町日記
2007/08/03 01:13
本石町日記さんどうもです。確かに記事は全体の一部を切り取っている可能性はありますね。本当はこの部分はもっと大事なことのおまけみたいなものでしょうか。まあたしかにわざわざしゃべりに来るほど暇じゃないだろうなぁ。
厭債害債
2007/08/03 01:18
>個人は究極のリスクテイカーだろう

本旨に同意します。ファイナンスの付かないようなエクイティ部分を思惑で取るのに、個人は最もふさわしい主体だと思います。マイホームなんて、オファービッドのメチャクチャでかい投資ですし。しかもたいていは大きなレバレッジ付き(←汗)

むしろ問題は、レバレッジ投資が、現況の日本の個人では為替についてだけ異常に簡単にできる、ということにあるように思います。
結果として投機はみな為替、しかもスワップポイント狙いに傾いてしまって、こうしてイチャモンをつけられるハメに。

> 「好成績をあげている大手のヘッジファンド」

大手だからこそ許されないことがあるって Discipline を、履き違えている業界人は多いですな。
流動性を壊すくらいにポジションを傾けるのは、市場で録を食む者として、唾棄すべき行為だと思います。
元IB現PB
2007/08/03 10:24
元IB現PBさん、どうもです。ミクロレベルで見ると為替のポジションが大きすぎることには同意せざるを得ません。ただ、あれは勝率のいいパチンコみたいなもので、普通に打ち続けている限り当たりに入る確率が高いので少しずつ玉が増え時には大当たりする人が多いが、その代わり「ハマリ台」に当たったり(高値掴み)お店のほうで確率を変えてしまったり(政策がらみまたは大きなファンダメンタルズの変更)するとあっという間に持ち金全部すってしまうリスクがあるということです。それでも、借金してやらない限り大きな悲劇やシステミックリスクにはつながらないでしょう。(パチンコの場合サラ金の借金と結びついているケースが多いようですが・・・)。少なくとも証拠金なしでやっている我々機関投資家よりはよっぽど健全ではないかと・・・(自爆)。
厭債害債
2007/08/03 12:33
FXの世界で「東京の主婦」と称される素人たちは、少々揺さぶっても損切りもせずに着々とスワップを稼ぐので、過去のトラックレコードが良かったことで有名だったオジさんの「読み」通りにちっとも行動しない。

ために、「仕掛け」に使った資金が回収できずに大損こいたので怒っている、という気持ちは確実にあると思います。質問を向けられて、つい文句を言いたくなったのでは?
お染
2007/08/03 15:36
お染さんどうもです。家計調査の所得と毎月勤労統計の給与とが乖離しているのも一部はFXなどを含む投資からの所得かもしれないですね。2006年ごろから急拡大してますしね。ワタクシも含めて旧世代のオジサンはどうしても従来のフレームワークで物事を考えてしまうのですが、冷静に実態を見つめることも大事だと思うこのごろです。
厭債害債
2007/08/04 16:21

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ポジショントーク?ダガー氏のコメント(日経金融)(追記あり) 厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)/BIGLOBEウェブリブログ
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