厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS 日本における「英会話」の勉強

<<   作成日時 : 2007/10/28 18:09   >>

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そもそも「英会話学校」という用語が日本独特のニュアンスを持っているのではないだろうか。この背景には「いゃあ、読むことはできるんだけれど、会話が苦手でね」とか「日常会話ならなんとかなるけれど、専門的な話になるとどうもね」という状態が当たり前にとらえられている、という現実があるように思える。

ワタクシもいまでもかなり自由な意思疎通というには程遠いレベルなのだが、上にあげた二つの思い込みが明らかに誤りであることだけは断言できる。それなりのスピードでしっかりと文章を読みこなせる人は、相手の言うことが理解できれば必ずしゃべれるし、専門的な会話よりも日常会話(生活必要会話ではない)を巧みにこなすことのほうがよっぽど難しいことは、外地でパーティーなどに参加された方々なら身をもって体験されているだろう。

日本では英語を学ぶことの方法論が根本的に誤解されている可能性があると思う。もちろん外地で長期にわたって滞在して勉強できる立場にある人は自然に身につくだろうけれど、そうでない場合、相当きちんとやらないと身につけることは難しい。にもかかわらず英語(あるいは英会話)を日本で学ぶ場合、「会話」さえできれば何とかなる、という思い(あるいはバイアス)が結構強いと感じる。そして、そういう安易な思いが先日倒産したような「英会話学校」をこれまで存続させてきた原動力だったような気がする。会話だけ充実すればいい、とおもうから、安いほうがいいとか、教師は英語さえ話せばいいという発想が出てくる。

15年ほど前、米国から来たAET(Assistant English Teacher=当時東京都教育委員会が中学校に一人ずつ英語を母国語とする人を2年程度の期限付きでかなりの高給で採用していた。)の一人と親しくさせていただいていたが、彼らのコミュニティーでは今回問題の英会話学校はすでにかなりの問題のある学校として映っていたようだ。成田空港を降りた直後に、ルックスのいい若い白人系の人はかなりその学校のスカウトに声をかけられると聞いた。真面目に英語を教えるつもりの(まあAET全体としてもどうかという問題はあるんですが)ヒトビトにとっては、えらい信じられないことだったようだった。語学を教えるというのは、それなりのスキルのある人間が内容のある教材を使って英語での考え方に踏み込んだ教育をするということだ。実際日米英会話学院とか神田外語とかベルリッツクラスではそれをやっている。修士以上の資格を持っていないと教師として採用しないというところもある。

普通に語学を使えるレベルというのは、その国に住んで普通に新聞を読み、それについて考え、さらにふとした瞬間にそのことについて「ねぇねぇあのことだけれどさぁ」っていう感じで与太話ができるということである。そのためには徹底的に単語と知識をインプットして言い回しを自分のものとする、ということである。もちろん外人講師としゃべるだけでストレス解消になるというような使い方をしていた人はそれでもいいかもしれないが、例の学校のようなレベルで多くを期待していたこと自体、まだまだ甘いと思う。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
やはり第二外国語を学ぶ際にはある程度きちんと文法を勉強しないとだめですね。私も楽に自然に遊びながら英語を身につけたいと外国に数年遊学してきた人たちに学習法をアドバイスしてあげたことがありますが、やはり意識して正しい文法で話すようにしないと何年外国にいてもいわゆる耳触りなブロークンイングリッシュになってしまうようです。またこういった状態になってしまうと修正は非常に困難になり、付随的に発生してしまう弊害として難しいことは聞き取れない話せないという状態になってしまいます。むろん単語自体も知っていることが必要なので、意識して英語で本や新聞を読まないと何年居ても、ニュースでなにを言っているのかわからないということになってしまいます。
美しい属国の人
2007/10/28 20:55
美しい属国の人さん、コメントありがとうございます。全く同感です。自分自身がそうだから(汗)。もうこの年になると私のブロークンは修正不可能です。ところで美しい属国の人さんは海外にお住まいでしょうか?
厭債害債
2007/10/28 23:28
私は日本の学校ではそれなりに勉強してきたつもりですが、英語は「全く」使えません(ちなみにTOEICは700点強ぐらい)。
特に、話すことと書くこと聞くことがダメ(読むのも辞書を片手に「解読」するようなレベル)なのですが、原因としては、語彙が絶対的に不足していて文法がきちんと分かっていない(反射的に判断できない)ということなのかと思っています。
ヒアリングについては、日本人の話す英語は大体(9割以上)分かっても、英語を母国語とする人の英語は殆ど分からなかったりするのが不思議ですね。
SOS
2007/10/29 01:29
SOSさんどうもです。もともと日本語というのは他の言語になじみにくいのかなぁとおもいます。そもそも、外国語を勉強しなくても何とかなる英米人との間でのハンデはかなり大きいですね。スタンダードを獲得するとはそういうことなんですよね。
厭債害債
2007/10/30 07:06

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