厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS まぐれ〜Fooled by Randomness

<<   作成日時 : 2008/03/09 21:57   >>

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副題−The Hideen Role of Chance in Life and in the Marketsーとつけられたこの本、今日は朝日新聞の書評欄で紹介されていました。

面白いのは著者が現役トレーダーであり大学教員でもあるということで、トレードの成否とかパフォーマンスなどに偶然性が働く要素が大きいことを示しています。まあ、実際に投資を専門的にやっている人なら結論的にはきわめて当たり前の話ばかりですが、そこかしこに「使える」フレーズやエピソードがちりばめられており、読み物としてもなかなか面白いです。

一方で人々がよく間違うのは、純粋に確率的な事象と考えられていることが実はそうではない、ということ。マーケットは決して効率的なものではなく、人為が大きく左右しています。ギャンブルだって確率論だと思うと負けますし第一面白くないでしょう。たとえばルーレットですが、あれはディーラーがある程度狙ったところへ入れられるという前提があってこそ面白い。駆け引きの世界を楽しめるわけです。マーケットもそういう情報を得ることで確率論の呪縛から解き放たれることができますし、必ずしもパフォーマンスは偶然性だけの産物とはいえないでしょう。その意味ではこの本は偶然性だけをやや強調しすぎている嫌いがあるようにも思えます。

後半の多くはどちらかというと行動ファイナンス的アプローチから人間が合理的でないということと、それが決して否定されるべきでないことを書いています。印象に残ったのは「神はアントニウスを見捨て給うた」というローマ時代の詩の一節の引用。

震える心を抱きつつも、意気地なしのような哀願や不平を口にしてはならない。ただ聴け。

感情を抱くことは間違っていない。間違っているのは勇敢な道、尊厳のある道をえらばないことだ、と著者は結んでいます。おっしゃるとおり。なかなか損切りって難しいのですよねぇ。

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