厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS 変動利付国債の販売促進策?

<<   作成日時 : 2008/08/12 19:40   >>

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ちょっと前に読んだリチャード・ブックステーバー著(遠藤真美 訳)「市場リスク 暴落は必然か」(原著”A Demon of our own Design” Richard Bookstaber”)(ちなみにブロガーの書評はこちらとかこちらに)の最後のほうにあった重要な指摘「リスクへの対応は精密化するのではなく、粗視化するべきである。」

つまり言わんとすることは、規制には限界があり、リスクを避けるための組織や規制を複雑にするとかえって複雑性が増大して失敗する、ということだと思う。

最近は監督官庁が機関投資家を含めた金融機関に「仕組み債」の保有について詳細な報告を求めるようになっている。それは仕事として当然なのだが、それがどうも「データベース作成」以上の用途に使えないようなものと感じられ、やたらと細かい割りに本当に実効性のあるものかどうか、あるいは個別企業のリスクの判定に役立つものかどうか、という疑問はのこる内容となっているようだ(あくまで聞いた話)。

たとえばそもそも報告対象の仕組み債の定義としてCMS(コンスタントマチュリティースワップ)の組み込まれた債券を例としてあげておきながら、そもそも「国、地方自治体の発行する債券」は除外しておりいわゆる変動利付国債は仕組み債として報告の対象にならないのだが、変国のリスクはCMSスワップとかなり似ており、これで本当に監督対象金融機関の仕組み債による金利リスクのとり方がわかるのかなぁという疑問が。もっとも、現状では変動利付国債のリスクは金利リスクよりも流動性リスク、という感じはするが。

と、ここまで書いて、ふとおもったのは、あ、これって新手の変国販売促進策?

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
無駄な規制を作らない(すなわち自由の最大化)という、リバタリアンの思考法には基本的に賛成です。ただし、ロックの哲学を背景にした自由の最大化はすでに無理があると思います。
私は数多くの宗教が人間存在の根源的矛盾に向き合っていたように、今後ルール(規制)を作る際には人間存在の矛盾にきちっと向き合った上で作られるべきだと思います。欲望の無限肥大を許容する行為には強く反対します。また、明らかに狭くなってしまった地球にきちんと向き合う作業も重要でしょう。
無駄で無く有効な規制を考える作業は本当に大変なんだと思います。
kazzt
2008/08/14 11:55
kazztさん、どうもです。人間そのものの理解なしに規制が無意味であることにまったく同意です。性善説性悪説という切り分け方にもやや無理があると思います。なかなか難しいですが、「正しい」価値観と言うものが客観的に確定できないと言うことからくる困難さ、であるようにも思えます。
厭債害債
2008/08/25 00:08

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