厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS とりとめもない妄想(連休モード)

<<   作成日時 : 2009/05/02 08:24   >>

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ここに書くことは単なる妄想でフィクションですから、念のため。

急に市場全体がリスク選好ムードに傾いてきました。これまでの極端なリスク回避モードからの修正に過ぎないという見方もありますが、気になるのは、結構ある種の力が働いているようにも思えるからです。つまり言うならば予定調和にむけた努力というかそんな感じの力を感じてしまいました。

・ クライスラーがチャプター11を申請しました。部品供給先などの債権に政府保証をつけるなど周辺を丹念に地ならししたうえでの月末申請。「ヘッジファンドなどの小口債権者」との合意が出来ずにチャプター11なんて、ちゃんと悪役作りも完璧です。もちろん悪役になったヘッジファンドは短期でクレジットイベントに追い込むことで設けられることをちゃっかり握っている。

・ WSJでは景気回復についてかなり前向きな記事が出てきました。もちろん彼らもプロですからそんなに直接的な書き方をせず、中国の景気刺激策が功を奏してインフラ関係の支出が増え米国企業に追い風となっている、という記事。たとえばキャタピラーは4−5月期の掘削機の中国での売り上げが過去最高レベルに復活しているとか、中国の自動車販売が過去最高になっているとか。もちろんこれらは事実でしょうけれど。

・ けさもウォール街の人と電話で話したのですが、豚インフルエンザについてまったくといっていいほど懸念していません。ホント大丈夫か、というくらい。それは体の問題についても経済の問題についてもどちらについても心配していないのです。隣国メキシコであれほど感染者と死者が出て、ニューヨークでも一部の学校で大量感染が出ているにもかかわらず、です。もちろん今回のウィルスがまだ先進国で死者がほとんど出ていないほどたいしたことがないのだ、という見方もあります。しかし、我々の感覚では、北米自由貿易協定があるぐらい貿易のメリットを受けている両国。しかもメキシコの安い物資の恩恵を受けている米国。そのものの流れが大きく阻害されたら、経済に影響が出るのじゃないかと思ってしまいます。そういえばワタクシがアメリカで乗っていた車はメキシコ製のドイツ車でした。つまり高付加価値の耐久財などはどっちにしても売れないからあまり関係ない、という言い方は出来ます。しかし生活必需品はどうでしょう?もしかしたら大消費地のアメリカで品薄となり、値段が上がるかもしれない。つまりインフレ要因かもしれないのです。もちろん今の景気後退と消費者購買力の減退があるので、おそらくCPIの大きな増加の数値にはならないでしょうが、多少デフレを抑える可能性はあるかもしれません。つまり豚インフルエンザは多少なりともリフレ政策の片棒を担ぐことになる。これはアメリカの政策目標ともしかしたら一致しているではありませんか?メキシコでしか死者が基本的に出ていないこととあわせ、ウォール街の人々の落ち着き方が妙に気になって仕方ありません。

・ 考えたら新型インフルエンザのDNA判定はアメリカから株を取り寄せないと出来なかったのですね。多かれ少なかれ、こうしたバイオ関係のイベントはアメリカが得意分野です。今回も海外のニュースなどを見ても、景気に与える影響より新薬開発急ピッチみたいなニュースのほうが強調されているわけですが、米国の得意な医療関係にとって一種の特需となる可能性はあります。考えたらワタクシも3M製のマスクなど買ってしまいましたし。

・ FOMCでは景気に対して多少前向きなコメントがなされています。確かに数字として新規失業保険申請者の増加がピークアウトした感じですし、住宅にも多少の底入れ感はありますね。しかし、4月26日に豚インフルエンザがニュースとなった後のFOMCですから、多少なりともそのリスクを考慮する必要はなかったのでしょうか?FOMCのステートメントはそうした事態を確信的に無視しているようにも思えます。どうしてこんなに自信たっぷりなの?とちょっといぶかってしまいます。

一応妄想の世界はここでおしまい。あくまでも想像の世界で遊ぶネタですから誤解のないように。

さて、仮に官製の相場だったとして、投資家としては、短期的に逆らうことは得策ではないでしょう。官製であることを隠された状態での官製相場は、きわめて重大な政策目的を背後に持っていることが多いから、きわめて戦う相手としては大きすぎるうえ相手は確信的に行動してきますので、短期的には逆らわないほうが無難というのがワタクシの考えです。


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クライスラーの日
クライスラーが破産法を申請した。日本では民事再生法みたいなヤツ?要するに潰れたっ... ...続きを見る
心晴の書く徒然草
2009/05/02 11:33

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
日本でも過去いろいろ叩かれたために日経で暗いニュースのみを書くのははばかれるそうですが、、。
景気は気から、とはいいますが、やることは一緒だとおもます。ただ、過去の日本とコピーのような変遷をしている今のアメリカ、ココ1,2年はジャブジャブマネー・官製相場を楽しむときかもしれないと個人的には思っています。
ttori
2009/05/02 08:53
ボルカーが追加政策はもう必要ないとか言い出してるようでは暴落も近いかもしれません
失業保険は受給者ベースで一向にピークアウトの気配がみえないなので
その分新規雇用も減ってるのではないかと思ってます

以上素人の妄想でした
キュン
2009/05/02 17:13
「フェーズ6に引き上げの可能性も」という話もあるようです↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090503-00000032-jij-soci
心配してもしょーもない?
2009/05/03 15:02
ttoriさんどうもです。おっしゃる通りジャブジャブマネーが臨界点を超えつつある感じですね。市場の流動性が落ちるのと相まって、かえって不安定さを増す可能性はありますね。

キュンさんコメントありがとうございます。たしかに楽観や悲観もコンセンサスになったときがピークであるという経験則はありそうです。新規失業保険申請者がピークアウトするとさすがにしばらくして継続受給者にも反映してくることが多いと思いますよ。ただ、レベル自体が落ちてくるかどうかは注目ですね。

心配してもしょーもない?さんコメントありがとうございます。毒性の強さとは切り離された判断として十分可能性はあるようですね。
厭債害債
2009/05/04 23:16

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