厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS ついでに(キャピタルストラクチャーとかカントリーリスクとか)

<<   作成日時 : 2011/05/13 22:36   >>

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先ほどのエントリーの補足。夕刊を見たら海江田さんが東電の株式上場維持の方針を打ち出しておられましたが、そもそも株主価値が残る中で債権放棄はありえませんから(株主と債権者が同じ場合はいろいろありえますが)。株主が負担しない中で債権放棄したら、それは贈与とか背任とかいう言葉が聞こえてきそうです(もちろんまず減資してそれから上場維持するのはありだが、どちらにしても現在の株主は100%損失となる)。キャピタルストラクチャー上、債権保有者が負担する前に株主が負担するのが当然であり、枝野発言と海江田発言は明らかに矛盾しています。

で、ふと思い出した言葉が「カントリーリスク」。ワタクシたちが海外投資を行う時に、たとえばベネズエラとかいった国のわけのわからない元首が何をするかわからない状況で投資がパアになるリスクというとわかりやすいでしょうか。ワタクシはまさか自分の国がその対象になるとはこれまで夢にも思わなかったです。格付け会社は嫌いですが、日本の格付け判断として本来いきなり投資適格外に落とされても仕方のないレベルの政府の対応です。そういうことをやっているという自覚が政府にはおありでしょうか?大体において、今回の原発事故の被害額よりも、民主党政権が日本に与えた(そして現在も与えている)損害が何倍か大きいような気がしてなりません。

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
おっしゃるとおりかと思います。政府の対応や国民の受け止め方がここまでひどいとは思いませんでした。
とおりすがり
2011/05/13 22:50
民間会社としての順番は、株>社債>銀行などの債権>税金というものでしょうか。
先のエントリーについては、税金>債権と主張しておられるように見えたので違和感を感じましたが、今回の主張についてはそうだと思います。先ず株を何とかするべきなのでしょう。
阪神大震災の時の村山は「無能ななまけもの」で今回のスッカラカンは「無能な働きもの」ということでしょう。むろん後者の害は前者よりはるかに大きい。
周平
2011/05/14 05:01
東電救済スキームは「泥棒に追い銭」だ!

http://guccipost.jp/cgi-bin/WebObjects/12336a3d498.woa/wa/read/sq_12fe7a1bc93/

はどうお考えでしょうか?
通りすがり
2011/05/14 07:17
とおりすがりさんコメントありがとうございます。ちょっと最近の政府の動きはとりわけ理解できないことが多いです。

周平さん、どうもです。債権者というのは場合によってはモノを売ったり設備投資をまかなったりと事業継続のためにお金を出す立場であり、「企業のもうけによって損益を得る」立場の株主とは根本的に異なると思います。今回は政府案でも株主救済とあって、これにはワタクシも違和感を覚え、さらにその前提でいきなり債権放棄要請ですか、ということでもっと違和感を覚えたわけです。最終的に債権者が損失を被る可能性まで否定するのではありません。なお、株主が毀損する代わりに公的資金を投入するということなので、公的資金=税金より債権者が優先することはあり得ます。それはそうやることで事業を継続させる必要がどの程度あるか、とかシステミックリスクにつながらないか、とかさまざまな考慮が必要であり、今直ちに債権放棄、というのはちょっと性急だろうと思います。あのJALですらかなり時間をかけたので、当面は公的資金注入により事業を継続させつつ損害賠償を確実なものにするのが理にかなっています。
厭債害債
2011/05/14 08:37
通りすがりさん、コメントありがとうございます。リンク先のご意見も基本的に株主保護がありえないことを主張しており、その点はワタクシも同意見です。そこから先の債権者負担については、必ずしも「当然」のこととは思いません。冷たい言い方に映るかもしれませんが、建前は融資も損害賠償も同じ債権なので、ルール上損害賠償請求権が融資に優先する理由がなく、それを強行する(あるいは早いタイミングで巨額の賠償金を支払う)のであれば、どこかのタイミングで融資側は法的整理を求めることになります(どこかで債務超過となりますからね)。それを今の段階で無計画に行うのがいいことかどうか。それは疑問です。早い段階でそういうことになれば、一般担保で保護された社債権者が優先し、損害賠償にも支障をきたすことになるし、どうせそのあとは国が面倒をみなければならなくなります。なによりも日常の電力オペレーションをどうするか、考えなければなりません。繰り返しになりますが、最終的に債権者が絶対に損しないということを言っているのではありませんので誤解のないように。

厭債害債
2011/05/14 08:39
なんだか大人げないエントリですねえ。
13日に経済産業省から発表されたスキームでは政府は一定の信用補完を行っていますし、他電力が直接的に賠償負担させられることを踏まえると、金融機関はそれなりに保護されていると思いますが。何が不満なんですかね?賠償額の上限額は設けられませんでしたが、原賠法によって東電の無限責任が規定されているんですから仕方ないでしょう。それが嫌なら最初から東電に投資しなければいいだけでしょう。原発の危険なんてのは前から指摘されていたことで、原賠法が無限責任であることもわかっていたことです。

現実問題として、これほど大きな損害の賠償は国内の各層で分担しないとやっていけない中、個人的には政府はむしろ法律の範囲内で適当な対応を取っていると思いますけどね。それをカントリーリスクというのであれば、地震がありうる日本には投資しないことです。
とある投資家
2011/05/15 08:37
とある投資家さん、コメントありがとうございます。ワタクシが問題にしたのは手続きや議論の無謀さです。負担そのものはルールにのっとってやるべきで、繰り返しているように最終的には債権者だって負担する可能性は十分にあります。が、株主を保護しつつ債権放棄というわけのわからない議論が同じ党の要人から平然と語られることについて、そしてそれが十分な議論を経ないまま語られることについて、残念ながら「法律の範囲内」を踏み越えようとしているように見えます。そのことが、法治国家としてカントリーリスクと感じられるのではないか、と思います。
厭債害債
2011/05/15 11:14
100%減資の前に債権放棄が来るのはおかしいという点は同意します。枝野氏と海江田氏の発言の不一

致も目を覆いたくなります。けれども、どうした点で手続きや議論が無謀で不透明であるとお考えな

のでしょう。

長官発言は「債権放棄が一切なされなくても公的資金の活用に国民の理解が得られるか」との質問に

対して「現時点では『民民』の関係なので発言に注意したいと思うが、国民の理解得られるかといっ

たら、それは到底、得られることはないだろうと思っている」(ブルームバーグ)と答えたものです

。現在のスキームでも株主や貸し手の責任が甘いとの批判が与野党から出ており、そうした意見を踏

まえれば、公的資金を無条件に投入するとは発言できないでしょう。

それに、賠償スキームに対する議論は4月初から続いています。その中で今回に似たスキームも出てお

り、浜岡原発の件と比べるとよほど透明だと思います。

私自身も今の動きには色々と疑問を感じているところですし、債権放棄となれば直接的にダメージをくらうのは投資家なので、気持ちはわかりますが、カントリーリスクとかは批判しすぎだと思います。金融機関は他人のお金の運用益で飯を食っており、無関係とは言い切れないのに対し、東電管内以外の国民は税金や電力料金の値上げでそれこそ直接的にダメージをくらう可能性があります。国の責任も追及するべきですが、あまり他人の責任ばかり追及すると、投資家にだってリスクの高い東電に投資してきた社会的責任を追及される事態になりかねません。
とある投資家
2011/05/15 16:11
とある投資家さん、どうもです。手続きや議論の不十分さや無謀さは、同意いただいた部分だけで十分示されていると思います。何の予告もなく株式と融資のキャピタルストラクチャーを理解していないことが平然と語られる政府の対応が、金融の世界ではカントリーリスクとして受け取られかねないと思います。公的資金を投入し株主の負担を強いつつ債権者は保護するというのが、オペレーションを考えても最もやりやすいし、電気料金に転嫁できるのだからそうすればいい(最終的に原発の受益者から回収する)だけなのに、なぜそれができないのか、なぜまず債権放棄なのか?という点が十分に納得できたとは思えません。賠償資金も東電が自己資金がなければ民間から借りるか国から資本または資金注入してもらうしかないので、金額も決まっていない中でファンディングの道を閉ざす債権放棄は解決をより難しくします。債権放棄というのは破綻処理と同義ですが、JALのようなもともと経営に大いに問題のあった企業でも破綻処理までかなり時間をかけてファイナンスのスキームを詰めてやってきたわけで、それに比べて経営上の問題が少なかった東電について利害関係者の調整が性急過ぎる感じがあります。このような非常時だから政府が圧力をかけて決められるという考え方は、根拠がないとおもいます。
厭債害債
2011/05/15 18:14
社会的責任というのは意味がわかりません。東電債を買うことがそれほど反社会的だったというコンセンサスは震災以前にワタクシは見た記憶がありません。繰り返しになりますが、株主の責任は当然だし債権者が最終的に負担する事態は十分にあります。ただ、これを社会的責任といわれると、ちょっと違うなぁと。ワタクシも仕事で東電債など買うことがありましたが、それによって道義的な「社会的責任」を負うとは考えません。社会的責任投資、という場合、投資行動によって社会をよい方向に持っていくとかいい企業はパフォーマンスが高いとか、という概念に基づくものであり、特定の企業に投資した投資家がその投資によって「社会的責任」を追及されるいわれはない。大体において株主は有限責任で、いつでも財産的責任を負う覚悟ができていることになっています。結果として債権者が負担することになるのは、「社会的責任」とは別問題で、単に結果として債務超過かどうかということによります。

なお、国はワタクシにとって他人ではありません。これまで投票してきた自分自身の分身だとおもっています。つまり自分が最終的に電気料金や税金の引き上げによって負担すべきだと考えております。国民が無関係だとは思いません。
厭債害債
2011/05/15 18:15
誰もが、自己を批判したくないから、東電が責任を負うべきとか思いたいんでしょうね。

ところで、「社会的責任」の「社会的」ってのは何でしょうね。誰も明快に説明してくれないのですが、僕には理解できない単語であります。
通公認
2011/05/15 20:25
通公認さん、どうもです。東電という組織にだけ責任をかぶせることについてワタクシも強い違和感を覚えております。「社会的責任」というのはまあ株式のアクティブ運用の別表現でしかありません。
厭債害債
2011/05/16 00:34
国民は電力会社を選択することができない一方、銀行なり生保は投資対象を選ぶ自由があるわけで、受益者として投資家より先に責任を負担しろとは(少なくとも道義上は)言えないでしょう。社会的責任については、私自身は無理筋だと思いますが、あまり世間とかけ離れた発言が続くと、そういう無理解な批判が生じても仕方ないような気がします。今の例でいえば少なくとも投資の自由はあるわけで。

コメントはこのあたりで終わりにします。
とある投資家
2011/05/16 11:49
遅ればせながら、「社会的責任」「公共的意味」とはまさに市場外的という意味でしょうか。社会とは何か。多分今の時代では、国民の集合体でしょうか。国民の集合体に対して、誰が責任を負っているのでょうか。官僚ですか、政治家でしょうか、大企業ですか。他のいわゆる「庶民」という名の影に隠れて資本家の方々、労働組合幹部、一部利権団体(いろいろありまっせ)はのーのーと「資本・権益」をもって生きてます。日本では一般的にいって本当の投資家・支配層はいないので、いわゆる「庶民」じゃない人たちは政治家だろーが、官僚だろーが、大企業の社長であろーが、その地位を離れらば、ただの国民ですよ。
「あんたら」「国民」が陰に隠れて一部ちょっと「頭のいい人たち」に全責任を押し付けて、何かあれば足をひっぱったおかげで、日本の指導層はアホばかりになってしまいましたとさ。なので原子力委員会なんて、誰もなりたくないのです。あーあ。
ということで、エリートはみんな海外へ出て行って、残るアホは自滅するしかないのです。
ということはないように、日本人の底力でがんばっている人たちに、「悪い」その企業とか、団体にいるからとって「国賊」扱いするなよ。「社会的責任」=「日本人の心意気」だろ。まー自衛隊を「暴力装置」といった内閣にはぜったいーわからんだろな。
先の大戦でも、「軍国主義」を一部軍部のせいにして「国民」の歴史的責任を止揚してしまったこの国の「国民」はまたマスコミに言われて自分たちの責任はないと思っているのでしょうか。少なくとも「原子力政策」を続けた内閣を支持し、電力の受益者である「国民」にも今回の原子力災害の責任はあるって誰もいわねーのかよ。
karu
2011/05/26 22:09

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