厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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<<   作成日時 : 2012/08/13 18:23   >>

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本日、某社のマーケットコメントでもっとも脱力したフレーズ。
「前回、北京オリンピック後にファニー・フレディの実質国有化〜リーマンショックを迎えた記憶から、今回もロンドンオリンピック後の市場を警戒する声も聞こえる。」
いくら北京のときがそうだったからといって、さすがにオリンピックと市場変動とをダイレクトに結びつけるのは強引過ぎでしょうに・・・

但し、特に欧州問題について、オリンピック期間は一部議論がお預けとなっていた部分はありますから、その辺は再び蒸し返されることになります。これまでの議論で世の中の人々には問題の所在の認識が共有されていると思われるので、いまさら急にどうのこうのというのもなさそうに思えるのですが、まあちょっとした言葉尻で市場が動くリスクは確かに残るでしょうね。

最近正直言ってあまり市場に関する事柄をブログに書けなくなってしまいました。一つの理由は業務的にやや離れてしまったことです。しかし、もう一つの理由のほうが大きいと思うのですが、それは、今特に焦点になっている欧州問題についてはっきりいって余り書くほどの興味を持てなくなってしまったからです。なぜ興味が持てなくなったか、つらつらと考えてみました。それはあまりにも明白な制度上の設計ミスに対し、対応がその場しのぎのものでしかない、というかそれしか出来ない(少なくともすべての国が制度的な変更を承認しない限り)からです。したがって、どんなに偉い人がどんな発言をしても、どんなESMや基金などが出来ても、一言で言えば「時間稼ぎ」の域を出ないからです。もちろんその時間稼ぎの意義を否定するものではなく、むしろすばらしい努力だと思います。まるでハリウッド映画で主人公が降りかかってくる凶器や襲いかかる敵を「奇跡的な」アクションと運によって回避しつつ観客を最後までひきつけるような、そういうシーンに立ち会っているような気がします。

ただ、今回の欧州問題の場合は、その主人公が閉じ込められたまさにその主人公に襲い掛かる装置そのものを破壊する必要があり、そのためには主人公は多分無傷ではいられないのだと思います。それが見えているから、素直に映画のストーリーに入り込めていないのだと思います。

サブプライム問題はまだこういう構造問題よりも簡単でした。国家間の関係とは無縁だし純粋に金融事象だったからです。しかし欧州問題は国家間の問題であり、ひいてはこれまでの欧州における民族対立や戦争の歴史とつながるだけに非常に厄介です。残念ながら、こればかりは日本人は何の手助けも出来ないし提案も無理です。少なくとも自分たちの身に火の粉が降りかからないように必死で防衛するだけです。

映画だったら最後に奇跡が起こって主人公が助かり地球も平和に戻るのですが、欧州の問題は個人的には大きな犠牲を払わないと解決は「無理」だと思っています、というかそう思い込んでいます。
だから、誰が何を言おうと何をしようと、根本的なところに手をつけない限り、事態はどんどん厳しくなるし、それについては何の違和感も驚きもない。こういうさめた見方はあまりよろしくないのかもしれないけれど、かえって冷静にポジション管理を出来るような気がしています。おそらく多くの関係者も同じようなスタンスでしょうから、しばらくの間は方向が変わることはないのだろうと、これもまたさめた見方をしてしまっています。

それにしても、自分もそうでしたが、ちょっと前まではドルの落日とそれに対抗する軸としてのユーロを評価してユーロが積極的に買われた時代がありました。対立軸としてのユーロの存在意義は今でも有効だと思いますが、制度設計が甘すぎたということでしょうね。制度設計をきちんとしなおす(国家主権の一部放棄を含む条約の改正)か、ユーロを止めてしまうか、端的にはこのどちらかしかないのだろうと思わざるを得ません。その端緒が具体的に出るまでは、淡々と危険を回避するしかやりようはないだろうと思います。

さて、オリンピックのネタついでに余談ですが、今回のオリンピックは結構楽しめました。それは金メダルこそ予定より少なかったものの、銀や銅が多く、全体で見れば史上最高のメダル数で、それだけ日本選手のレベルが様々なところで大きく上昇したことが示されたからです。

柔道だってまあ男子金メダルはなかったけれど、多分にルールや選考の仕方によるところも多いように思えました。例えば、五輪代表が国際ランキングで一定以上の順位でなければならないというルールが出来たようですが、そもそもオリンピックという一発勝負の場で勝てるかどうかは国際ランキングに関係ないんで、その辺を考えた選手選考が出来るようにすべきですが、今回は体重無差別の全日本選手権で優勝した90キロ級の加藤選手がランキングに入っていないため代表に選ばれていません。(ちなみに今回の無差別の代表である上川選手は全日本は準々決勝で敗退しています)。まあ100k超級は今回どちらにしても層が薄かったためメダルは難しかったとしても、90k級で加藤選手が出ていたら相当な期待が出来たかもしれません。そして柔道のルールもまた微妙で技ありと1本の差がかなり微妙。そして反則の取り方も微妙、そもそも組まないで時間が経過してしまうというのも微妙、ゴールデンスコアでの判定も(例の逆転劇に見られるように)かなり微妙。敗者復活という制度も微妙。こういうことを考えると、まあメダルの色はもちろん、メダルを取るかどうかもまあ運みたいなものでしょうから、あまり金が少ないからといって悲観すべきものでもないとは思います。

しかしそれ以上に日本が多くのチーム競技で力を出し切ってメダルにつなげたのは特筆すべきです。メダルにはつながりませんでしたが、男子の400mリレーなどがその典型でしょう。それぞれ単独では決勝にすら残れない選手が今回もリレーで決勝に残った。前回はメダルまで取った、ということです。今回はそれ以外にもアーチェリー、フェンシング、卓球、バレー、水泳、体操など、おっと忘れちゃいけない、サッカー男女ですね。これまでのオリンピックではほとんど出るのが精一杯だったのが、いずれも優勝争いに加わったり。日本の本当の強さはこういう「助け合い」「協同」にあります。団体とはいえなくてもバドミントンのダブルスも良くやりましたよね。柔道も体重別で5人ぐらい組み合わせた団体戦(トーナメント)をやれば結構日本がダントツなのかもしれませんね。

最後に、どうしてもワタクシの性格として「いちゃもん」の部分を捨てて通れないので、ちょっと書きますね。今回のオリンピックのコースで競歩でもマラソンでも使われたのが「周回コース」。なんとなく走りづらそうな感じがしましたし、見るからに大英帝国の元にひれ伏せみたいなコース作りの意図が見えてしまって、ちょっとなぁと思いました。

もう一つは、一部の国で「勝つこと」だけにこだわりすぎるところが目に付いたということです。バドミントンのダブルスでは中国と韓国のペアおよび韓国とインドネシアのペアがお互いにわざと負けるような試合をしたとして両方とも失格になってしまいました(結果的にこれは日本ペアにとって有利でしたが)。決勝トーナメントで有利な組み合わせ(というか自国の選手と当たらないような組み合わせ、またはわざとぶつかってどちらかが必ず上に上がってメダルを取れるような組み合わせ)になるためのものだったようですが、それはもちろんチームとしての指示に従ったわけで、そういうことをする国家の体質としか言いようがありません。オリンピックで勝てばどの国でも英雄ですが、こうした国ではメダル取得による待遇とほかの人々とのレベルの差とか国家の威信みたいなものが全体主義国家よろしく前面に出てしまうので、どうしても正常な意識が吹き飛んでしまうのでしょうね。

またこれも韓国ですが、サッカーの3位決定戦で日本に勝った後ある選手がピッチで竹島問題をアピールするという暴挙に出てしまいメダル剥奪の危機とも言われているようです。日本のファンだったら五輪の場で「竹島」を持ち込むという発想すら浮かばないでしょうから韓国大統領の竹島訪問とリンクした政治主導のパフォーマンスという見方も有力で、もし本気で国としてサッカーでのパフォーマンスとリンクさせたとしたら、韓国は五輪から永久追放でもいいと思いましたがさすがにそこまで阿呆ではないと信じます。彼らは「勝つこと」と日本に対する敵対視をあまりに強く植えつけられてしまっているような気がして本当に気の毒になりますね。一人ひとりはいい人なのに。

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歌は世につれ世は歌につれ・・・みたいな。
2012/08/14 20:40

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
失格になった国の肩を持つわけではないけれど、
いわゆる「無気力試合」は、
対戦方式を工夫すれば発生しないはず。
(予選終了後に決勝組合せの抽選を行うとか、
最初から全チームで勝ち抜き戦とか、)
その意味では、
大会開催者側の怠慢な気もしてる。
---
マラソンは、
モナコGPみたいだった。
---
やっぱり飛べそうにありませんか、
マルハナバチは。
774
2012/08/13 23:15
当初はチームとしてセレモニー考えてたとか、直前に大統領が懸案の島に上陸したり国民の7割近くが行動を支持したりとか、一言で言えば『大人げない(immature)』国と国民性だなぁと感じてます。FIFAやIOCとしても厳正な処分を下さないと他に波及してしまいますから下すでしょうけど、それに対する彼らの反発も今から容易に想像がつきます・・・。
名無之直人
2012/08/14 00:24
いいオリンピックです。ひとつのルールの元にいろんな問題が、ある中デガンバッている人達が、色んな対立を乗り越え環境を頑張るなか、韓国はあまりに稚拙すぎて、何故オリンピック中に、日本なら何かやっても許される稚拙な国際性なさが見て取るます。これを批判できないマスコミは、北並。
アンニョンハセヨ
2012/08/16 00:00

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