厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS 憲法96条

<<   作成日時 : 2013/05/04 02:44   >>

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今日は(と言っても日付は変わったが)憲法記念日だった。安倍政権は憲法改正を前面に打ち出しており、憲法9条の改正を目指すことを前提にまず96条の改正要件の改正を行うつもりのようだ。

個人的には憲法9条は改正すべきだと思う。今の自衛隊の実態に合わないし、護憲派と言われる人々のうち「絶対に憲法は変えてはならない」という主張には到底ついていけない。そういう人たちはきっと今でも羽織はかまで毎日過ごしているに違いない。下手すれば、天皇陛下を絶対君主として仰いでいるかもしれない。それほどまでに時代錯誤であることを意識しない人々には本当に困ったものである。

中身についてもそもそも戦争放棄などできるのはよほど相手にされない小国ぐらいなもので、やはり国というのはその固有の意味において外と争う存在なのだ。ソフトパワーを前面に出すことと、いざという時に力で対抗できることは矛盾しない。憲法前文にある「諸国民の公正と正義」が全く存在しないことぐらい近隣諸国に今現在その実例をいやというほど見せつけられており、それを前提とする9条が成り立たないのは自明の理である。平和は力の担保があって初めて守れるという、単純な事実を認めたくない人たちがいまだに多いのは驚くべきことだ。

ただ、憲法を改正するのに、まず96条というやり方はいささか違和感がある。これは、憲法全体にかかる条文なので、ほかの条文も簡単に変えてしまえるようにするということだ。単純過半数で可決できるとすると、通常の法律と憲法が全く同等の地位に並ぶことを意味する。

最大の違和感は、そもそも憲法9条を改正したければ堂々とその信を問うべきだろう、ということだ。次回の参議院選挙で、9条改正を訴えて3分の2の多数を握り、そのうえで直接9条を改正すべきだ。96条の改正も9条の改正もハードルは同じである。まず96条を、というのは、たとえは悪いが女を手籠めにする際にまず借金漬けにしたうえで抵抗できなくして嬲り倒すような、そんな醜悪さを感じるのである。

憲法の中にはそれ以外にも重要な規定も(そしてそうでない規定も)多い。ただ、基本的な事項を定めている以上、簡単に改正できないことが重要であることを上位法規としての憲法に性格付けるのが硬性憲法たる背景であり、その精神は尊重すべきである。個人的には9条改正には賛成だが、政権与党が96条改正というルートで実施しようとするならワタクシは全力で反対する。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
今回は金融・経済・マーケットとは異なる硬いテーマですネ。
(1)96条改正は9条改正の隠れ蓑、(2)自民党案の過半数では硬性憲法の性質が一般の法律と同等になってしまう、というのはしばしば聞かれる指摘ですが、私は疑問を感じます。
まず(1)ですが、9条も改正の重要対象の一つでしょうが、それだけではないはずです。改正したいものは保革を問わず多くあることはご存知のはずです。天皇制、男女同権、景観などの環境権、二院制、私有財産と公益性・・・別に右よりの勢力だけでなく左派勢力も改正したいものは山とあります。日経新聞も96条改正をまず実施するのは筋が悪く、どういう国家を形成したいのかを前面に出して議論すべし、という論調ですが、はたしてそうでしょうか?これだけ多様性が出てきている現代社会において憲法改正を土俵にした国家観の一致など堂々巡りも良いところが必定でしょう。私の子供のころは憲法改正など夢の夢と思っていましたが、それが曲がりなりにもまじめに議論できる環境になりつつあるのは奇貨といってよいことと思います。まずは"不磨の大典"という現憲法を時代に即して変更できる、改正を想定した国民議論を本格的に喚起できるようにすることが肝心なことで、9条やその他の国家観に繋がる条項はその中で議論したらよい、と思います。
(2)については、本当に"不磨の大典"としておきたいのなら「改正には衆参両院の3/4超」とでもそのときの国民が改正すればよいはずです。それに「過半数」が硬性憲法と相容れないのなら(ここ数年続くねじれ国会で過半数をとるのはそうカンタンとは思えませんが)、「衆院の6割以上の議決、参院の過半数による同意」などするのも良いと思います。
「96条改正」を「全力で反対」するほどものなのでしょうか?
お伊勢参り
2013/05/05 23:13
お伊勢参りさん、どうもです。ワタクシの言いたかったのは、下卑た表現になってしまいましたが、96条改正を先にやるのは相手の防御をまず解除しておいてからぼこぼこにやっつけるみたいな筋の悪さを感じることです。この点は多分ご意見が一致するのではないでしょうか?ワタクシが不安になるのはそのような政権党のいまの思想やトレンドであり、それこそ基本的人権にかかわるようなテーマが簡単に変更されてしまうような状況を心配しています。
今回は石破さんも語っていたように9条改正を念頭に置いた96条改正であることは明白なので、それなのになぜ96条と思ってしまうわけです。良からぬ意図をもってやっているように見えても仕方ないと思うのですが。
9条以外にも多くのテーマがあることはその通りですが、3分の2の多数を握ったときに「それぞれのテーマ」について一括ではなく別々に発議すればいいことでしょう。国民投票はテーマ(条文)ごとに行っていけばいいのだと思います。(これが法理論上可能かどうかは議論がありそうですが)。
現実をみると国民の投票行動は民主党に触れたかと思うと自民党を圧勝させ、基本的にはムードに流されがちです。少なくとも過半数でぼろぼろ発議がされるような環境はそのような日本の投票行動ヒストリーにはふさわしくないと考えています。憲法のあげているテーマはそれぞれ重要なものなので(そうでもないのもありますがそれはそれでついでの時にやればいいので)このように思想が簡単にぶれる日本では簡単に改正させるのではなく、圧倒的多数の支持のもとで更に問題を新たに突き付けたうえで議論して決めるという、一見面倒で迂遠な方法が必要なのだろうとも思います。とはいえ、民衆の圧倒的支持はそれ自体危険なことではありますが。
厭債害債
2013/05/07 02:08
初めまして
いつも拝見させていただいています。

個人的なイメージとして、憲法は国会議員には変更する権限はないのではないかと思っています。憲法は国家の根底を規定するものであるため、国民の代理人である国会議員が変更するのではなく、主権者である国民自体が変更を決定する必要があると。
ですので、憲法の改定には国民投票が必要なのかと思います。

とすると96条に定められた憲法の改定手続における国会議員の議決はあくまで手続を定めた規定と考え、もう少し簡略化してもいいんじゃないかと思います。
ただし同時に国民投票の結果についてはもう少し重くする必要(有権者の半数以上とか・・・そんなことをすると別の意味で無理になりますが・・・)があるんじゃないかと思っています。
むっきー
2013/05/07 18:29
むっきーさん、コメントありがとうございます。おっしゃるような考え方は当然で、問題はその一種の事前審査手続きをどれぐらい厳格にするかということだと思います。その辺は憲法の持つ意味に対する価値観が反映する点ではないかと。
国民投票のほうでハードルを上げてしまうと、これもおっしゃる通り議員の方のハードルを上げるよりも困難さが増すような気がします。もちろん、そういう価値観もありだとは思いますが。
厭債害債
2013/05/08 08:16
安倍晋三の独善で、戦後半世紀以上に亘って守られてきた秩序が壊される。「保守革命」などという支離滅裂な言葉を使って!
保守からはもっとも遠い輩だと言わざるをえない。
彼が自らを「保守」と連呼するのは、本当はそうではないとの無意識の自覚からくるものではなかろうか?
いずれにせよ、彼の浅薄で姑息な手法によって、戦後がガラガラと音を建てて崩れていく。
嗚呼!
demo362
2013/05/10 00:43
>平和は力の担保があって初めて守れる

そのシワ寄せを、歴史的に本土と異なる道を歩んできた沖縄(旧琉球)に押し付けてきたことについて、スレ主はどう考えているのかね?
案の定、中国が沖縄を自国領だと主張し始めている恐るべき事態が現出している。
今のまま沖縄を放置すれば、沖縄に遠心力が働くのも荒唐無稽な話ではないと思うが?
それを地政学的重要性だとがいう抽象論で片付けるところが、防衛オタクの説得力の無さなのだが?
demo362
2013/05/10 00:48
まー国民投票は、無政府主義のいうことで、これこそ議会制民主主義を根底からきつがえさせる、のでその有効性は議会で決めるべきでしょ。
どっかな市町村長の道路問題はまさにてんけい、バカマスコミは無政府主義が大好きか。ということで、どこに道路を作る時も住民投票やったら、毎日やらされて、行政コストはかかるは、みんな暇じゃねーして馬鹿でも結果は分かるは。
かる
2013/05/30 20:59
ひとつの狂乱としての金融政策は終わり、これからが量的緩和の始まり。で馬鹿マスコミは二年後に二パーせんとの物価なので、金利があがりはじめたとか、銀行の資金シフトとか言っているアホな人がいますが、基本的に長期のトータルリターンでいえば、こんな美味しい話はないのです。なので実質金利は下がります。政策手段と目的がわからん馬鹿をアオって、儲けようとする短期ファンドの思惑にだまされんように。
かる
2013/06/21 22:34
さて参院選ですが、この問題は福島さんしか、言っていないし、まー泡沫政党以外は、経済政策ですか、またしかに海江田さんは、経済に詳しいなので、自民に入って経済担当大臣になってアホ経営者に賃金あげさせる政策考えて欲しいな。
まー本当に内外の状況かんがえても、株主資本主義とか、多国籍企業の脱税が悪いのは、あたり前になり、中国の国営企業のデタラメが、はくじつの元になり、エネルギー問題もアメリカのネックにならなくなり、まともなアジア諸国の経済が、上昇する中、本邦経済は今一度日本的経営に立ち返り、官僚と自民とまともな労働組合との中でまともな社会作りましょう。
グローバルだの、大企業、官僚、自民が悪いと言って何かよくなったか。規制緩和は悪党をのさせばらせ、地方分権は馬鹿を首長に送りこみ、子供達はリアルに背を向け、中産階級はやる気をなくす、これがマスコミが煽って、馬鹿國民がだまされた結果、ネット選挙が変えるだと、馬鹿が国家を崩すだけだ。
かる
2013/07/18 23:50
すげー違和感。野球が好きな俺が一番感じた例の跳ぶボール問題が、今のこの国の気持ち悪さだよ。誰も野球ファンは知っとっても、言わないことを元官僚だからというだけで、コミッショナーを血祭りにあげて、問題を終わりにして誰も責任とらねー。みんなが知って飛ぶ、飛んでねーし、れぎゅれーションの範囲内で問題なし。
これがなにが問題なの。コミッショナー会議で、第三者委員会だと、既に沈静化したが。どうしても野球は悪いイメージを持したい、ある種のプロバガンダだったな、古舘うれしそーな顔して、最期は悪は自民イコールナベツネが糸引いているという、全く根拠のない情報操作はすげーな。やっぱサッカーは素晴らしいスポーツだよな。ちなみに一番八百長やってるらしいが。
かる
2013/07/19 03:00

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